第61回 いまこそ出てきて、健全に「枝る」人たち
「枝野さん、頼むから眠って」の悲鳴
東日本大震災から一か月近くたちました。もっとも速い情報源はテレビだし、確実なのは官邸発表だろうと国民の注視する中、不眠不休で記者会見に臨む枝野官房長官ばかりが目につきます。平常ならどこにでもいそうな「平凡なオジサン」の印象が、時を追うごとに鬼気迫ってくるのは誰もが感じたことでしょう。未曾有の大災害も、原発事故も「ああ、そうなんですか」なんてのんきなことを言ってるレベルじゃないんだとわかったのは、枝野氏の思いつめたような表情からでもあります。
4,5日すぎるころには、ポチャとした氏のほほがこけ、目の下のクマが濃く、深くなってきて、顔色も悪そう。「あれは寝てないな。血圧高そうだし、このままだとヤバイぞ」と、医師である家人のつぶやき(東電の社長は早々と高血圧でダウン)。現に官邸に詰めっぱなしで、うたた寝するくらいで飛びまわっていたそうですネ。
4,5日すぎるころには、ポチャとした氏のほほがこけ、目の下のクマが濃く、深くなってきて、顔色も悪そう。「あれは寝てないな。血圧高そうだし、このままだとヤバイぞ」と、医師である家人のつぶやき(東電の社長は早々と高血圧でダウン)。現に官邸に詰めっぱなしで、うたた寝するくらいで飛びまわっていたそうですネ。
会見はプロの「スポークスマン」にまかせれば?
それでもアタクシは枝野さんに思いがけない発見というか、政治家にふさわしい素質を見る気がします。それは、弁護士という前歴もあるでしょうが、彼は他人が書いた報告書を棒読みするような真似をしません。また、話をはぐらかしたり、先延ばしにしてとぼけるような狡猾さがありません。原子力発電の理論や構造に関する難解な説明でさえ、まず自分のアタマで理解して、それをわかりやすく伝えようとする一生懸命さが見えます。次期首相はこのヒトでもいいとまで思えちゃうほどです。
当初は東電や原子力安全保安院の担当者の「責任とりたくない的まわりくどい説明」を聞くたびに「つまり、だからどうだっていうの?」とイラつくし、現に各TV局は即、「専門家に翻訳」させる始末。今までこんな重大な問題の釈明などしたことがなさそうなオドオドした態度が画面いっぱいに出てくると、ますます不安が募ってしまいました。どうせ下を向いて報告書を読んでいるようですから、テレビに出す場面だけでも(俳優でもいいから)「しゃべりの専門家、スポークスマン」にまかせて、堂々と、一生懸命にやらせてみたらよろしいのでは?今回の枝野氏への反響はそのことを思い知らせてくれたと思います。
小泉進次郎氏を入閣させればよかったのに
それにしてもわかりづらいのが自民党の事情で、何よりもこの非常時に「おお、やるね」というめざましい動きがみえない。副総理兼震災復興担当相としての入閣要請があったとき、この非常時に「政策協議で合意ができていない」という理由で拒否した谷垣氏は男を下げたと思うし…。
自民党は3年前のTVドラマ「CHANGE」でキムタクが若き総理を演じて大ヒットになったのを忘れちゃったのでしょう。若い力で風穴を開けてまっすぐに突き進む政治家こそ、世間が願うところ。同じ断るのでも、すまなそうに「かわりにコイツを使いまわしてください。若いし、フットワークもアタマも顔もいいから、復興の表看板にどうぞ」と小泉進次郎あたりを人身御供に進呈すればよろしかったのよ。
Tシャツに汗じみをつけた防災服を身に着けて、イケメン・進次郎が今日は仙台、明日は石巻と昼夜を問わず走りまわって「枝って」みせる。それぞれの地域から毎朝、毎晩、進次郎氏の生の言葉で現状報告やビジョンを語るのを生中継する。パパが国会でやった小泉劇場のドギュメンタリー版であります。これで若き政治家がつぶれりゃそれまでの器だし、大化けすれば新生自民党復興のチャンスだったかも。
「政治的に何チャラ」言うジイ様族どもはいりません、いまこそ出てきてほしい、健全に「枝る」政治家諸君、無欲で「エダル」若者たちよ。
次回は、4月22日更新予定です。
自民党は3年前のTVドラマ「CHANGE」でキムタクが若き総理を演じて大ヒットになったのを忘れちゃったのでしょう。若い力で風穴を開けてまっすぐに突き進む政治家こそ、世間が願うところ。同じ断るのでも、すまなそうに「かわりにコイツを使いまわしてください。若いし、フットワークもアタマも顔もいいから、復興の表看板にどうぞ」と小泉進次郎あたりを人身御供に進呈すればよろしかったのよ。
Tシャツに汗じみをつけた防災服を身に着けて、イケメン・進次郎が今日は仙台、明日は石巻と昼夜を問わず走りまわって「枝って」みせる。それぞれの地域から毎朝、毎晩、進次郎氏の生の言葉で現状報告やビジョンを語るのを生中継する。パパが国会でやった小泉劇場のドギュメンタリー版であります。これで若き政治家がつぶれりゃそれまでの器だし、大化けすれば新生自民党復興のチャンスだったかも。
「政治的に何チャラ」言うジイ様族どもはいりません、いまこそ出てきてほしい、健全に「枝る」政治家諸君、無欲で「エダル」若者たちよ。
次回は、4月22日更新予定です。
(2011年4月8日)
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