第34回 婚活にも使える食い物考
「食いしん坊」の女性は子宮より胃袋で考える
「まき子さんって団塊の世代だから、食べ物にはあまりこだわりがないんですねぇ」と若い人たちに言われますが、何とおっしゃるウサギさん。知る人ぞ知る「ウルトラ食いしん坊」で、A級・B級グルメはもちろんのこと、新橋のオジサン相手の飲み屋から道頓堀のタコ焼き屋、信州名産イナゴ、ハチノコまで何でもござれ。
先年、講演先の高知で、急性胃腸炎で救急病院にかつぎこまれ、「昨夜、何か食べ慣れないものを食べましたか?」と尋ねられたとき、「何か」どころではない、パクパク食したカツオの心臓のてんぷらから鯨の舌の煮ものまで「全部」、初体験の料理だったと気がつき、ちょっと恥ずかしい思いをしたものです。
今のダンナに「色気より食い気」で釣りあげられた話は友人間ではつとに有名で、当時の女子大寮は日曜日の食堂が休みの為、飢え死にしそうになってホイホイと「2食付きデート」の誘いにのってしまった浅はかなアタクシでした。
だから未だに海外旅行に行くたびに、モト釣り人は妻がホイホイと食い物につられて行方不明になるのではないかと心配しております。さすがに危険いっぱいの海外では自粛していますが、国内なら別。「その時期は越前ガニの解禁直後でして…」などと言われれば、格安の講師料だろうが、単行本執筆の追い込み期だろうが、即座に講演OKを出してしまう、「胃袋で決めるタイプ」であります。
先年、講演先の高知で、急性胃腸炎で救急病院にかつぎこまれ、「昨夜、何か食べ慣れないものを食べましたか?」と尋ねられたとき、「何か」どころではない、パクパク食したカツオの心臓のてんぷらから鯨の舌の煮ものまで「全部」、初体験の料理だったと気がつき、ちょっと恥ずかしい思いをしたものです。
今のダンナに「色気より食い気」で釣りあげられた話は友人間ではつとに有名で、当時の女子大寮は日曜日の食堂が休みの為、飢え死にしそうになってホイホイと「2食付きデート」の誘いにのってしまった浅はかなアタクシでした。
だから未だに海外旅行に行くたびに、モト釣り人は妻がホイホイと食い物につられて行方不明になるのではないかと心配しております。さすがに危険いっぱいの海外では自粛していますが、国内なら別。「その時期は越前ガニの解禁直後でして…」などと言われれば、格安の講師料だろうが、単行本執筆の追い込み期だろうが、即座に講演OKを出してしまう、「胃袋で決めるタイプ」であります。
おまかせ、自己主張、こだわりと世代ごとに違う食いもの文化
そもそも私も含めて、団塊の世代というのはちょうど「食い物文化の過渡期世代」なんですね。ここから10年上の世代だと戦中戦後の「飢餓・食糧不足体験」があって、「食い物に文句をつけるなんて罰あたり」のストイックな文化だし、逆に10年下だと「グルメ志向、無農薬、オーガニック、こだわり」の文化が色濃い。
だから、後期熟年世代と食事に行くと、せっかくの三ツ星なのに献立表もメニューも見ないで「好き嫌いのないほうでして、皆さまと同じものを…」なんて欲のないことをおっしゃる。8人いて誰かが「コーヒー」と言えば、右へならえで全員「コーヒー」になる方たちでしょう。
団塊の世代はちょっとヒネていて、「君はコーヒー?じゃあ俺は紅茶」なんていう自己主張癖があるのだけど、結果的にはコーヒーと紅茶で半々になりがち。何ごとも多数決で決めざるを得なかったベビーブーマー人生の「バランス感覚」がこんなときにも働いちゃうんですね。
それが、アラフォー世代だと個性があって当たり前だから、「ブレンド、カフェオレ、カプチーノ、アイスオレ、エスプレッソ、アールグレーでストレート・ティー、カモミールのハーブティー、ロイヤルミルクティー」とウエーター泣かせの注文をしたりします。
そういえばNYのスタバで「コーヒー豆はナンチャラとカンチャラのどちらか?ミルクはカフェイン入り、デカフェ、ファット、ノンファット、ハーフ&ハーフ、ソイミルク(豆乳)のどれか?砂糖は白、黒、オーガニック、ダイエット用のどれか?」と若い兄ちゃんにラップを歌うように延々と尋ねられてうんざりしたけど、「若い世代」のこだわり派には「当たり前」のサービスだったのかもしれませんネ。
だから、後期熟年世代と食事に行くと、せっかくの三ツ星なのに献立表もメニューも見ないで「好き嫌いのないほうでして、皆さまと同じものを…」なんて欲のないことをおっしゃる。8人いて誰かが「コーヒー」と言えば、右へならえで全員「コーヒー」になる方たちでしょう。
団塊の世代はちょっとヒネていて、「君はコーヒー?じゃあ俺は紅茶」なんていう自己主張癖があるのだけど、結果的にはコーヒーと紅茶で半々になりがち。何ごとも多数決で決めざるを得なかったベビーブーマー人生の「バランス感覚」がこんなときにも働いちゃうんですね。
それが、アラフォー世代だと個性があって当たり前だから、「ブレンド、カフェオレ、カプチーノ、アイスオレ、エスプレッソ、アールグレーでストレート・ティー、カモミールのハーブティー、ロイヤルミルクティー」とウエーター泣かせの注文をしたりします。
そういえばNYのスタバで「コーヒー豆はナンチャラとカンチャラのどちらか?ミルクはカフェイン入り、デカフェ、ファット、ノンファット、ハーフ&ハーフ、ソイミルク(豆乳)のどれか?砂糖は白、黒、オーガニック、ダイエット用のどれか?」と若い兄ちゃんにラップを歌うように延々と尋ねられてうんざりしたけど、「若い世代」のこだわり派には「当たり前」のサービスだったのかもしれませんネ。
お勧めイチ押し婚活、食卓で「粉をかける」
さて、団塊の世代が3人集まれば間違いなく出てくる団塊ジュニアの「嫁かずムスメと居座りムスコ」の悩み。友だちに紹介されたり、合コンに出たりもするのだけど、「フレンチの店で焼酎を注文した」とか「トンカツに味噌だれをかけた」からペケ!なんて、「自分の食の好み・こだわり」で仕分けしちゃうらしい。中には当然、それしきのことで断るにはモッタイナイ(と親には思える)相手もいるわけで…。
この「パラパラ粉かけ」に反応したら、次は相手の味覚に共感する(フリをする)こと。「わ、これって未知との遭遇!」「知らなかった、いままで食べず嫌いで損をした気分。美味しいものをご存じですね」とか、ドバッと粉をぶっかけて外堀を埋めてしまえば一丁上がり。共感しあう食事って不思議なほど、ヒトとの距離を埋めてくれるんですね。焼酎と味噌だれごときで断絶することはありませんよォ。
次回は、3月12日(金)掲載予定です。
(2010年2月26日)
- お知らせ
-
宮本まき子先生の新刊本が、12月16日、PHP研究所より出版されました。
「自分も幸せになる「姑道」十カ条」
ご注文の際は、直接出版元にお問い合わせください。
※書店でのお取り扱いはありません
ご連絡先 : PHP研究所 通販普及課 マナビカ係 075-681-8818
「PHP子育てNet」
ホームページからもご購入できます。 -
宮本まき子先生へのお問い合わせはホームページから
http://homepage3.nifty.com/makiko-miyamoto/