第56回 熟年夫婦の休日
羽田国際空港はいろいろムズカシイ
あまり寒いので、突然、常夏の国ハワイへ行こうということになりました。夫婦ともに現役の超多忙人種、スケジュールを合わせるだけでもひと騒動です。ふりかえってみれば、わが家の行動計画はいつもワンパターン。そもそも結婚の動機からして「突然」で、「なりゆきまかせ」で、「行き当たりばったり」のドロナワ式でありました。
これで40年もやってこられたのですから、「今はダメでもなんとかなるさ、ケ・セ・ラ・セラ」と実感をもって言えちゃいます。案外、民主党のリーダーたちの頭の中も似たようなものかもしれませんネ。
これで40年もやってこられたのですから、「今はダメでもなんとかなるさ、ケ・セ・ラ・セラ」と実感をもって言えちゃいます。案外、民主党のリーダーたちの頭の中も似たようなものかもしれませんネ。
格安ツアーだから便は選べず、深夜に(24:30!この表記、おかしいけれど、つまりは前日に属するのだそうな)話題の羽田空港国際線ターミナルから出発。空港リムジンバスはとっくに終了しているので、奮発してタクシーを飛ばしたら、新しい国際線乗り場に不慣れな運ちゃんが夜道で迷子になり、交番のお世話になりました。
機内食まで夕飯(夜食?)を待てないから、こちらも話題のレストラン街に行ってみれば、どの店も満員札止め状態。ここでも奮発してすいている高級店に入ろうとしたら「石の床を傷めるから、スーツケースは持ち込めません」と言う。おいおいおい、ここは空港でしょ?
機内食まで夕飯(夜食?)を待てないから、こちらも話題のレストラン街に行ってみれば、どの店も満員札止め状態。ここでも奮発してすいている高級店に入ろうとしたら「石の床を傷めるから、スーツケースは持ち込めません」と言う。おいおいおい、ここは空港でしょ?
ハワイよいとこ、一度はおいで
なんとかメシにありつき、搭乗するやバタンキュー。途中は乱気流でかなり大揺れし、気が小さい家人に「ねぇ、落ちたらどうしよう」と腕をつかんで揺り起こされました。
「大丈夫、たっぷり保険かけといたから、安心して永眠(?)して。あっち(どこ?)で会いましょう」と再びバタンキュー。目覚めれば「わぁ、暖かい、天国みたい!」のホノルル空港であります。
「大丈夫、たっぷり保険かけといたから、安心して永眠(?)して。あっち(どこ?)で会いましょう」と再びバタンキュー。目覚めれば「わぁ、暖かい、天国みたい!」のホノルル空港であります。
そういえば36年前に女子大の寮のルームメートが新婚旅行に行き、ホテルに引きこもって海水浴にもセーリングにも出てこないと、悩める新郎から国際電話(高額!)をもらったことがあります。
「ハネムーンにハワイ?それはまずかった。彼女、ひどい日光皮膚炎で日焼けすると水ぶくれができちゃうのよ」と私。
「えっ?アハハ・・・、そうだったのかぁ。俺、余計な心配しちゃって・・・」と、にわかによみがえる新郎の声。何の心配じゃ。
ラーメンが100円の時代に1ドルが300円の換算でのハワイ新婚旅行であります。「リッチだなぁ、いいなぁ」と羨ましがったものの、そのまま仕事と生活に追われて、私がホノルルに初めてたどり着いたのは8年前のことでした。
「ハネムーンにハワイ?それはまずかった。彼女、ひどい日光皮膚炎で日焼けすると水ぶくれができちゃうのよ」と私。
「えっ?アハハ・・・、そうだったのかぁ。俺、余計な心配しちゃって・・・」と、にわかによみがえる新郎の声。何の心配じゃ。
ラーメンが100円の時代に1ドルが300円の換算でのハワイ新婚旅行であります。「リッチだなぁ、いいなぁ」と羨ましがったものの、そのまま仕事と生活に追われて、私がホノルルに初めてたどり着いたのは8年前のことでした。
気候はいいし、ニューヨークやシカゴ、ロンドンのような緊張感はないし、果物も食べ物も美味しい。寿司屋も日本料理屋もあるし、何より、あちこちで日本語が通用する。足りないものはABCストアというコンビニで買い足せばOK。楽ちんな保養地、まさにパラダイスでした。しかもそこで見たトップクラスのフラに魅せられてはまり、以来何度か往復することになります。
平凡な休日こそ最高のぜいたく
オアフに着いたらロコモコを食べてチチを飲んで、フラをみて、ロミロミマッサージを受けて・・・とあれこれ思っていたのですが、夫婦して「ケータイが鳴らない」「仕事をしない」「孫を預からない」の三無状態に放りこまれたとたん、睡魔がどっと襲ってきて「眠れる森のナントカ」。滞在時間の半分は夢の中にいたことになりますから、旅行代がもったいなかったなぁ。
それにしてもモアナ・サーフライダーホテルのベッドの寝心地のいいこと!ハワイに多い100kg級の体重を支える強靭なスプリングの素晴らしさでしょう。「他に何もいらない、このベッドを持って帰りたい」と家人が駄々をこねたほどであります。
それにしてもモアナ・サーフライダーホテルのベッドの寝心地のいいこと!ハワイに多い100kg級の体重を支える強靭なスプリングの素晴らしさでしょう。「他に何もいらない、このベッドを持って帰りたい」と家人が駄々をこねたほどであります。
5年前、娘はカルバリー教会で挙式し、このホテルのバニヤン・ベランダ(海辺と大木の近くのテラス)のレストランで会食をしました。通りすがりの人たちから日英両語で「おめでとう」のシャワーをもらい、演奏していたフラの楽団に「ハワイアン・ウェディング・ソング」祝福され、延々と夜更けまで歓談と祝宴が続いて、全員でへべれけになりました。
私のスピーチの番になったとき、日本やアメリカから駆けつけた友人、隣人らの顔をみながら「こんな遠くまで来てくださって・・・」と感極まったものです。あんなにうれしかったことはありません。
男はアロハシャツ、女は綿のハワイアンドレスという涼しい軽装で挙式に参列し、翌日も翌々日もあっちだこっちだとみんなで遊びまくり、おかげでお婿さんの親類とも親しくなれました。
私のスピーチの番になったとき、日本やアメリカから駆けつけた友人、隣人らの顔をみながら「こんな遠くまで来てくださって・・・」と感極まったものです。あんなにうれしかったことはありません。
男はアロハシャツ、女は綿のハワイアンドレスという涼しい軽装で挙式に参列し、翌日も翌々日もあっちだこっちだとみんなで遊びまくり、おかげでお婿さんの親類とも親しくなれました。
次回は、2月14日(月)掲載予定です。
(2011年1月28日)
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