第1回 熟年離婚は蜜の味?
こんにちは。ちょっと見た目に年齢不詳との声あれど、実はアタクシ、昨年からジパング倶楽部のJR割引や映画のシニア割引の恩恵をこうむっている団塊世代の一人であります。この世代をサンドイッチするようにはさんで前後10年ずつぐらい、つまり50歳〜70歳ぐらいまでを総称して「熟年世代」と呼ばせてもらいましょう。
これから始まる私のコラムは団塊をジャムにしてはさんだ熟年世代の皆さまへの「応援歌」あるいは「脅迫状」あるいは「シャキッとしなさい!」の叱咤激励から「ここだけの話よ、うまくおやり」というカンニングまである「てんこ盛り」メニュー。毎回テーマを変えてお出ししますので酸いも甘いもお楽しみくださいませ。
これから始まる私のコラムは団塊をジャムにしてはさんだ熟年世代の皆さまへの「応援歌」あるいは「脅迫状」あるいは「シャキッとしなさい!」の叱咤激励から「ここだけの話よ、うまくおやり」というカンニングまである「てんこ盛り」メニュー。毎回テーマを変えてお出ししますので酸いも甘いもお楽しみくださいませ。
熟年離婚・蓋をあければ…
さて、善人もたまにはちょっぴり意地悪な気持ちになることがあります。近年、結婚期間20〜30年の夫婦が、妻側の求めで離婚するケースが急増中。内情はどうであれ、はためには円満そうに映っていた熟年夫婦の突然の崩壊は傍観者にはなんともドラマチック。そこで2007年に離婚時年金分割が制度化されたとき、「他人の不幸は蜜の味」とばかりにワクワクして「男ヤモメの大発生」を予想していた人も多かったのではありませんか?
ところが蓋をあけてみれば「コップの中の嵐」程度の熟年離婚増。マスコミがさんざん喧伝した「年金半分をかっさらって、ざまあみやがれと飛び去るハゲタカ女房」など、私のまわりでは皆無でありました。「なぜでしょう?」特集企画まで組んでいて読みがはずれた若手TVディレクターや中年記者たちは戸惑うことしきり。
「お若いの、熟年女性を甘く見ちゃいかんぜよ」
特に団塊世代は、その数の多さで十把一絡げやひと山いくらの扱いをされ、何かにつけて競争とくじ引きでせめぎ合ってきた歴戦の勇士であります。電車の中で化粧に熱中するパンダ娘とは根性が違う。対人関係のエキスパートで、ストレスにも強いけど計算にも強い。実際の離婚時分割年金は半分どころかスズメの涙と気がついたら、「金の卵を産む鶏」の首を絞めるような真似はしません。
亭主を一分でも長くボケさせず、寝込ませず、一円でも多く稼がせなければ、女盛りをつぎこんだ、元がとれぬというのが本音。だから単純に「愛が失せた」くらいの理由で離婚なんぞしないのですよ。
それに多少古びてカサ高いとはいえ、「よく働いてもらって」と旧型の冷蔵庫をいとおしむような情は持っています。認めたくないけれど女性としての「賞味期限切れ」の時期が迫っているのも承知の上。いまさら他の冷蔵庫に引っ越すのも面倒なのでしょう。
ところが蓋をあけてみれば「コップの中の嵐」程度の熟年離婚増。マスコミがさんざん喧伝した「年金半分をかっさらって、ざまあみやがれと飛び去るハゲタカ女房」など、私のまわりでは皆無でありました。「なぜでしょう?」特集企画まで組んでいて読みがはずれた若手TVディレクターや中年記者たちは戸惑うことしきり。
「お若いの、熟年女性を甘く見ちゃいかんぜよ」
特に団塊世代は、その数の多さで十把一絡げやひと山いくらの扱いをされ、何かにつけて競争とくじ引きでせめぎ合ってきた歴戦の勇士であります。電車の中で化粧に熱中するパンダ娘とは根性が違う。対人関係のエキスパートで、ストレスにも強いけど計算にも強い。実際の離婚時分割年金は半分どころかスズメの涙と気がついたら、「金の卵を産む鶏」の首を絞めるような真似はしません。
亭主を一分でも長くボケさせず、寝込ませず、一円でも多く稼がせなければ、女盛りをつぎこんだ、元がとれぬというのが本音。だから単純に「愛が失せた」くらいの理由で離婚なんぞしないのですよ。
それに多少古びてカサ高いとはいえ、「よく働いてもらって」と旧型の冷蔵庫をいとおしむような情は持っています。認めたくないけれど女性としての「賞味期限切れ」の時期が迫っているのも承知の上。いまさら他の冷蔵庫に引っ越すのも面倒なのでしょう。
めざせ! オイシイ男
だから「きっと女房に逃げられる」と震えあがっていた亭主諸君はもっと「金のチカラ」を信じて有効利用なさるとよろしい。「女房がいないと薬やパンツのありかもわからない」ほどに、重度に依存している熟年男性は、定年後はくれぐれも「文無し」にならないようご留意を。無償労働に嫌気がさしはじめた奥さんに妥当な「ヘルパー賃金」を払って「これからも世話をよろしく」とへりくだって頼むのにかなりの資金が必要だからです。
「生活自立しているけど一人じゃさみしい」タイプは(既婚・シングル問わずに)素直に女性に尻尾を振ってみましょう。手間がかからず、猫よりは役に立ち、犬より稼ぎがあるパートナーは、ペットよりは「暮らし甲斐」があるので、それなりに一緒に遊んでもらえそう。
つまり女房に「こんなオイシイ男は手放せないワ」と本気で思わせることがミソ。まだまだイケる熟年時代を送るには「カネ」と「配偶者」は不可欠なのですよ。
(2008年10月10日)
- 宮本まき子先生へのお問い合わせはホームページから
- http://homepage3.nifty.com/makiko-miyamoto/