第24回 これは使える「撃退法」
電話セールスはトーク対決、黙っていれば負けるだけ
皆様は電話セールスにどう対応なさっておられますか?友人は、一日に10本以上かかるセールス電話の応対にネをあげて、ケータイ以外は出ないで設置電話はファックス専用にしてしまいました。どうやら名簿業者に流れた「資産情報リスト」に自宅番号が載っているらしいとか。
我が家の場合は時々かかる程度なので、「仕事中なのでごめんなさい」とやんわり切らせてもらっています。遠隔地の投資用マンションから怪しげなインサイダー情報までいっきにまくしたてるのを「あのう、そのへんまでで結構です」とやんわり止めると、「有意義な情報を教えてやろうというのに、生意気だ」とか、「そちらが仕事中ならこちらも仕事中だ(そりゃそうだ)。人の話は最後まで聞け!」と開き直られたこともありました。
「○○のオカダですが、ご主人をお願いします」と知人を装う電話はかかるたびに声が違います。野太かったり、キンキン声だったり、ハスキーボイスだったり、それがみんな「オカダ」なので「家族経営かいな」と吹き出してしまうのですが、「存じ上げないお名前なので」と切ろうとすると、
「だから今から知り合いになろうとしている。さっさとダンナをだせ!」
と逆ギレされたことも。かけるほうもノルマやら、歩合給やらあって大変なんだろうけど、パソコンを打つ手を中断されて応対しているうちに、「あれ?いま何書こうとしていたんだっけ」と頭の中身が吹っ飛んでしまうアタクシも大変なんですのよォ。
そういえばNYのリッチな億ションに住むチョー多忙なビジネス・ウーマンの知人は、在宅中にこの手の電話が入ると、スペイン語なまりのへたな英語で「わたしメード。奥さん留守。英語しゃべれない」とまくしたてて撃退すると言ってましたから、日本特有の悩みではないのでしょう。
そうそう、先日の「花嫁」の売り込みにはビックリしました。某結婚産業の女性の声で「息子様にぴったりの凸凹大卒業の才媛がおりまして」うちはもう決まりました。「あらぁ、残念!」どちらでこの電話番号を?「○○大卒業名簿でございます。ごめんあそばせ、ガチャン」
毎日飛び交うセールス電話は膨大な通話数と思われ、よもや名簿業者と電話会社の陰謀ではないかと疑ってしまうほどです。
我が家の場合は時々かかる程度なので、「仕事中なのでごめんなさい」とやんわり切らせてもらっています。遠隔地の投資用マンションから怪しげなインサイダー情報までいっきにまくしたてるのを「あのう、そのへんまでで結構です」とやんわり止めると、「有意義な情報を教えてやろうというのに、生意気だ」とか、「そちらが仕事中ならこちらも仕事中だ(そりゃそうだ)。人の話は最後まで聞け!」と開き直られたこともありました。
「○○のオカダですが、ご主人をお願いします」と知人を装う電話はかかるたびに声が違います。野太かったり、キンキン声だったり、ハスキーボイスだったり、それがみんな「オカダ」なので「家族経営かいな」と吹き出してしまうのですが、「存じ上げないお名前なので」と切ろうとすると、
「だから今から知り合いになろうとしている。さっさとダンナをだせ!」
と逆ギレされたことも。かけるほうもノルマやら、歩合給やらあって大変なんだろうけど、パソコンを打つ手を中断されて応対しているうちに、「あれ?いま何書こうとしていたんだっけ」と頭の中身が吹っ飛んでしまうアタクシも大変なんですのよォ。
そういえばNYのリッチな億ションに住むチョー多忙なビジネス・ウーマンの知人は、在宅中にこの手の電話が入ると、スペイン語なまりのへたな英語で「わたしメード。奥さん留守。英語しゃべれない」とまくしたてて撃退すると言ってましたから、日本特有の悩みではないのでしょう。
そうそう、先日の「花嫁」の売り込みにはビックリしました。某結婚産業の女性の声で「息子様にぴったりの凸凹大卒業の才媛がおりまして」うちはもう決まりました。「あらぁ、残念!」どちらでこの電話番号を?「○○大卒業名簿でございます。ごめんあそばせ、ガチャン」
毎日飛び交うセールス電話は膨大な通話数と思われ、よもや名簿業者と電話会社の陰謀ではないかと疑ってしまうほどです。
「Pardon?」と聞けば「虫よけスプレー」がわりになるかも
心理学的な考察によれば、コミュンニケーションを成功させるには30〜40cmの距離で目を見て話すのが、最も気持ちが通じ合うのだそうですね。だから「本気で」お礼を言いたい、詫びたい、「愛している」とか「別れる」とかの意志を伝えたいと思うときは、「直に」会って言葉を交わし、心を触れ合わせましょう。これが電話になると60〜70%(ちなみにメールだと30%以下)の伝達率に落ちるそうですから。
そこで銀座、渋谷、新宿などの街角には必ずキャッチ・セールスがいて、「手相の勉強をしているので見させてください」とか「あなたには強い背後霊が見えるので」とか言ってすり寄ってきます。いつぞやは「水子じゃあ、若いころの水子のたたりが…」と数珠を振りかざして銀座の交差点で飛びついてきたオバサンもいましたが、渾身の演技をしてくれるも完全な読み違え、残念でしたわねぇ。でも身に覚えのある方はそんなことを言われたら、すくんじゃうかもしれません。
キャッチ・セールスは「直に」会っているだけあって迫力があるらしく、印鑑だの壺だの水晶の玉だの、供養の地蔵だのを買わされたという話もチラホラ聞きます。アタクシはこの手の応対にもだいたいは知らんぷり。多少バタくさい顔なのと、今は東洋系の外国人が銀座あたりにはあふれていますから、キョトンとした表情で「ワカリマセーン」とやれば面倒なのか立ち去ってくれます。この手段はキャッチ・セールスに限らず、昔から「虫よけスプレー」がわりによく使ってきました。
そこで銀座、渋谷、新宿などの街角には必ずキャッチ・セールスがいて、「手相の勉強をしているので見させてください」とか「あなたには強い背後霊が見えるので」とか言ってすり寄ってきます。いつぞやは「水子じゃあ、若いころの水子のたたりが…」と数珠を振りかざして銀座の交差点で飛びついてきたオバサンもいましたが、渾身の演技をしてくれるも完全な読み違え、残念でしたわねぇ。でも身に覚えのある方はそんなことを言われたら、すくんじゃうかもしれません。
キャッチ・セールスは「直に」会っているだけあって迫力があるらしく、印鑑だの壺だの水晶の玉だの、供養の地蔵だのを買わされたという話もチラホラ聞きます。アタクシはこの手の応対にもだいたいは知らんぷり。多少バタくさい顔なのと、今は東洋系の外国人が銀座あたりにはあふれていますから、キョトンとした表情で「ワカリマセーン」とやれば面倒なのか立ち去ってくれます。この手段はキャッチ・セールスに限らず、昔から「虫よけスプレー」がわりによく使ってきました。
「Pardon ?(何て言ったの?)」
一瞬、時間が凍りつき、周囲の目はオジサンに集中し、耳を「ダンボ」にして彼の「英語の返事」を待つ気配。するとオジサンは急にシャンとしてネクタイを直し、そそくさと次の駅で降りていきました。今はもう使わないで済みそうな「必殺オヤジ撃退法」であります。
次回は、10月9日(金)掲載予定です。
(2009年9月25日)
- 宮本まき子先生へのお問い合わせはホームページから
- http://homepage3.nifty.com/makiko-miyamoto/