第8回 ちょっと目を離したスキに…
団塊ジュニア諸君、誤飲の胃洗浄は苦しいゾ
子どもの事故は、29年連続「タバコの誤飲」がトップと厚生労働省の報告。ということは団塊の世代もジュニア世代も二代にわたってタバコのウッカリ放置をやっている「懲りない人たち」のわけネ。凡人は成功談を声高に話しても、失敗談はポケットにしまっておくもの。未申告の事故総数は天文学的数値になっていることでしょう。
それにしても赤ちゃんはよくまぁ、あんなまずいタバコを食べるものです。「親が口にして恍惚としているんだから、きっとそのうちうまくなるはず」と健気にも信じちゃっているんでしょうねぇ。病院で苦しい「胃洗浄」騒動になる前に、タバコは毒物と認識して厳重に保管すべきだと思います。
かつて相談室をやっていたとき、「ちょっと目を離したスキに…」と親が告白した赤ちゃんお事故は信じられないほどの奇談・怪談でありました。
いわく、「徳利の飲み残しをイッキ飲みして泥酔」「寝相が悪くて二段ベッドの上段から転落」「階段から三回転して落下」「バスタブに頭からダイブ」「植木鉢の土や肥料が大好物」「仏壇の花・ろうそく・線香(実は遺骨まで)かじった」「冷蔵庫が好きで、よくもぐりこんでかくれんぼ」「ハイハイで家を抜け出し、夜道を散歩」「電車とホームのすきまにストンと落ちた」などなど。みなさま、覚えがありませんか?
「うちの子の成績が悪いのはあの頃に頭を打ったせいでしょうか?」と後年、ひそかに悩むようですが、ノーベル賞授賞学者でもタンコブを作りながら賢くなったのです。「かくもノーテンキで大ざっぱな親元でよくぞ生き抜いた子」の幸運と生命力をほめることにして、「遺伝子と育て方がもう少し良ければ」などという正論は封印しておきましょう。
子育ての原点は「生かしておくこと」です。団塊ジュニア諸君、くれぐれもお宅の「命がけの冒険者」の赤ちゃんから目を離さないでくださいね。
それにしても赤ちゃんはよくまぁ、あんなまずいタバコを食べるものです。「親が口にして恍惚としているんだから、きっとそのうちうまくなるはず」と健気にも信じちゃっているんでしょうねぇ。病院で苦しい「胃洗浄」騒動になる前に、タバコは毒物と認識して厳重に保管すべきだと思います。
かつて相談室をやっていたとき、「ちょっと目を離したスキに…」と親が告白した赤ちゃんお事故は信じられないほどの奇談・怪談でありました。
いわく、「徳利の飲み残しをイッキ飲みして泥酔」「寝相が悪くて二段ベッドの上段から転落」「階段から三回転して落下」「バスタブに頭からダイブ」「植木鉢の土や肥料が大好物」「仏壇の花・ろうそく・線香(実は遺骨まで)かじった」「冷蔵庫が好きで、よくもぐりこんでかくれんぼ」「ハイハイで家を抜け出し、夜道を散歩」「電車とホームのすきまにストンと落ちた」などなど。みなさま、覚えがありませんか?
「うちの子の成績が悪いのはあの頃に頭を打ったせいでしょうか?」と後年、ひそかに悩むようですが、ノーベル賞授賞学者でもタンコブを作りながら賢くなったのです。「かくもノーテンキで大ざっぱな親元でよくぞ生き抜いた子」の幸運と生命力をほめることにして、「遺伝子と育て方がもう少し良ければ」などという正論は封印しておきましょう。
子育ての原点は「生かしておくこと」です。団塊ジュニア諸君、くれぐれもお宅の「命がけの冒険者」の赤ちゃんから目を離さないでくださいね。
団塊世代諸君、たまには頭の中を洗浄して
妻にかまってもらえないH氏は近所の電化製品の量販店にフラリと入ったのですが、不況で売れ行き不振の売り場にしてみれば「ネギを背負ったカモ」。しっかと捕獲され、52インチの大型テレビに設置工事人も付けてのご帰還です。夫人が帰宅したときは満足げに「小林幸子のチョー豪華衣装」を鑑賞中でした。
「うっかり目を離したばかりに」と彼女の口惜しがることしきり。「胃洗浄するみたいに頭の中も洗浄できないのかしらねぇ」とこぼしておりました。
そう言えば今年の年賀状には「退職後は虚礼廃止いたしたく」とか「老後準備のため」ハガキ交換は今年限りにという団塊世代の同級生からのが何枚かありました。
電話をしてみると「もらうのはいいけど、出したくない」というハガキ代の節約が本音らしく、電車代が惜しいから、たとえ格安・無料の演劇や音楽会、講演会にも今後はお誘い無用とまで宣告されると「ハロー、目覚めている?」と頭をノックしてやりたくなります。
そんな自主的引きこもりをやったら、そのうちテレビの前のお座敷ブタ、「半径500メートルの人生」になってしまいますよ。
60歳前後の団塊の世代が自ら「老後」を名乗るのは10年早く、人生のしがらみや横の連携を切るのも時期尚早です。死に銭を貯めるより生き銭を使うべし。(もしもらえたら)給付金はパァーッと好きなことや楽しいことに使って経済活性化の一助にしましょう。
「もう年だからダメ」なんて気分が落ち込んだり、自信喪失でED(勃起不全)になりそうな方は、まず頭の中の毒素の洗浄を。60〜70年代に腕を組み、群れをなして「数で他を圧倒した世代」の残り火パワーの再燃こそ、これからの社会を救う活力になるかもしれません。
(2009年1月23日)
- 宮本まき子先生へのお問い合わせはホームページから
- http://homepage3.nifty.com/makiko-miyamoto/