第27回 メラヴィアンの法則によれば…
電話による伝達は「相手を間違えなければ」38%の確率
心理学者のメラヴィアンの法則ってご存知ですか?
情報伝達を完全にできる率を100として、電話で声だけの聴覚情報は38%しか伝わっていない。パソコンやケータイメールにいたってはたった7%!でも目の前に立って話せば93%伝わるのだから、大事な話はちゃんと会ってするべしという忠告であります。ただし、「相手を間違えなければ」という条件付きでして…。
数年前に「○○さんお願いします」という電話。「おかけ間違いです」「×××の△△△△でしょ?」「そうです」「じゃあ○○さんちでしょ」「違います」「書類にこの番号が書いてあるんですよ、先月から返済が滞ってるんです」「あのね、この番号は25年前からウチの番号!その人とは無関係。わかった?」
「だってボク困るんですよ、金を返してもらわないと…」
「私も困るのよ、電話を切ってもらわないと」
この○○氏は相当のワルで、うちの電話番号で数か所から借りたらしく、しばらくはアチコチから督促の電話がかかったものです。
先日は朝一番にケータイで叩き起こされ、
「注文のあった鋼材持ってきたんだけどォ?」
と野太い声。
「あれ、あんた女?オトコいないの?」
おいおい、ヒトサマが聞いたら誤解するじゃないか。
「これアタシのケータイ。あなた知らない人、電話切る」
必要最低限の答えをして切ったら、すぐにまたかかり、番号を確認するんですね。ハイハイ、確かにその番号だけどサ、そちらのメモ違いでしょ。
「困るよォ。トラックいっぱいの鋼材だぜ。どこに置くのか指示してくれなくちゃ。日曜で会社はカラッポだし、どうすりゃいいの?」
知らん。そのへんに捨てちゃえば。
そういえばケータイを買い換えて番号が変わった直後には、ときどき当惑するような留守録が入ります。
「○○ちゃん?私よ、△△のママよ。あなた生きてるの?すぐにお店に電話ちょうだい。あのことなら解決したからね」
うーむ、まさか私が代わりにお返事するわけにもいかず…。
「おーい、○○。結婚しよう、俺、本気だ」
ケータイでプロポーズするな!男なら草の根わけても○○ちゃんを探す努力をせんかいと、赤の他人のアタクシがイライラしたものです。
情報伝達を完全にできる率を100として、電話で声だけの聴覚情報は38%しか伝わっていない。パソコンやケータイメールにいたってはたった7%!でも目の前に立って話せば93%伝わるのだから、大事な話はちゃんと会ってするべしという忠告であります。ただし、「相手を間違えなければ」という条件付きでして…。
数年前に「○○さんお願いします」という電話。「おかけ間違いです」「×××の△△△△でしょ?」「そうです」「じゃあ○○さんちでしょ」「違います」「書類にこの番号が書いてあるんですよ、先月から返済が滞ってるんです」「あのね、この番号は25年前からウチの番号!その人とは無関係。わかった?」
「だってボク困るんですよ、金を返してもらわないと…」
「私も困るのよ、電話を切ってもらわないと」
この○○氏は相当のワルで、うちの電話番号で数か所から借りたらしく、しばらくはアチコチから督促の電話がかかったものです。
先日は朝一番にケータイで叩き起こされ、
「注文のあった鋼材持ってきたんだけどォ?」
と野太い声。
「あれ、あんた女?オトコいないの?」
おいおい、ヒトサマが聞いたら誤解するじゃないか。
「これアタシのケータイ。あなた知らない人、電話切る」
必要最低限の答えをして切ったら、すぐにまたかかり、番号を確認するんですね。ハイハイ、確かにその番号だけどサ、そちらのメモ違いでしょ。
「困るよォ。トラックいっぱいの鋼材だぜ。どこに置くのか指示してくれなくちゃ。日曜で会社はカラッポだし、どうすりゃいいの?」
知らん。そのへんに捨てちゃえば。
そういえばケータイを買い換えて番号が変わった直後には、ときどき当惑するような留守録が入ります。
「○○ちゃん?私よ、△△のママよ。あなた生きてるの?すぐにお店に電話ちょうだい。あのことなら解決したからね」
うーむ、まさか私が代わりにお返事するわけにもいかず…。
「おーい、○○。結婚しよう、俺、本気だ」
ケータイでプロポーズするな!男なら草の根わけても○○ちゃんを探す努力をせんかいと、赤の他人のアタクシがイライラしたものです。
ケータイメールも含めて文字情報による伝達率は7%
どこかのタレントは夏だったからスッポンポンでも公園で座っていられたけど、この寒さじゃ凍死してしまうとあわてましたねぇ。落ちていた免許証で同じマンションの違う階の住人とわかり、電話をすると彼の老父は疑わしそうにして聞く耳もちません。(やはり38%!)うちの息子はベッドで熟睡中ですと電話を切る気配。「靴とカバンはおありですか?」と尋ねられて、彼はやっと息子が素っ裸で布団の中にいるのに気づきました。
前夜、泥酔して階を間違え、違う鍵で我が家のドアを開けたつもりになって、「ヨッシャ、風呂だ」と脱いでいったらしく、本人は全く覚えがないのだとか。エレベーターに乗りなおして自宅に入った時は鍵だけ持っていたわけで、酔うといろいろな癖が出るものですね。
ところで、この衣服点々は、新聞配達はもとより、近所の早い出勤の人たちも「???」と眺めていたはずです。
想像1)宇宙人に誘拐された。衣服等は汚染されているから中身だけピックアップしていった。
想像2)ダンナの浮気に激怒したまき子さんが丸裸にして追い出し、彼の衣服、バッグをまき散らした。
想像3)まき子さんと密会中の色男がダンナの帰宅に驚いて衣服、荷物を抱えて飛び出したが、点々と落っことしていって、車で逃げ出した。(ワーイ、これにして!)
「僕の冤罪をはらすためにも、ことの顛末を書いてドアの外に貼ってほしい」とダンナは懇願したけど、メラヴィアンによれば、「(ケータイメールも含めて)文字情報による伝達率は7%」だから、効果のほどは期待できません。「ご想像におまかせ」にすればご近所の酒のツマミになるし、倦怠期の夫婦でも久々に会話もはずむだろうから、まあよろしいんじゃないですかと鷹揚にかまえたアタクシでありました。
次回は、11月27日(金)掲載予定です。
(2009年11月13日)
- 宮本まき子先生へのお問い合わせはホームページから
- http://homepage3.nifty.com/makiko-miyamoto/