4月から施行される介護保険制度の改正では、ユニット型個室の介護報酬も引き下げとなり、今後は「選ばれる」施設運営がより問われることになります。
そうした中、ケアの質を追求すべく、神奈川・パシフィコ横浜で3月19日、ユニットケア研修フォーラム2012が開催されました。
そうした中、ケアの質を追求すべく、神奈川・パシフィコ横浜で3月19日、ユニットケア研修フォーラム2012が開催されました。
Vol.114 広げようユニットケア! 深めようプロの道!
――ユニットケア研修フォーラム2012
共に学び、考え、語り合おう
1500名を超える参加者が集った今回の研修フォーラム。会の冒頭、主催者を代表して、一般社団法人日本ユニットケア推進センターの中澤明子会長(特別養護老人ホームせんねん村施設長)からあいさつがありました。
中澤会長はまず、昨年の本大会が震災の影響により中止となったことに触れ、同じテーマで今年開催できたことに感謝の意を表しました。さらに、本大会は「研修フォーラム」であり、「実践の発表から、良い事例をすべて真似してほしい。その実践をもとに、来年は発表してほしい」と話し、現場の仲間でつくる研修フォーラムの意義を説きました。
次にセンター長の秋葉都子さんより、昨年4月に発足した日本ユニットケア推進センターの概要と目的について説明があり、「今日は共に学び、考え、語り合う時間にしてほしい」と主催者側の思いを伝えました。
前身の認知症介護研究・研修東京センターユニットケア推進室の時代から、研修事業は9年を数えました。この間、研修の受講施設は4400におよぶといいます。近年は小規模型の割合が増えるなど、受講施設も多様化しているようですが、集まった1500名の参加者はいずれもケアの質の向上を図りたいという目的を共有した仲間であり、今日得たものを翌日から自分たちの利用者に還元しようという意気込みが感じられました。
次にセンター長の秋葉都子さんより、昨年4月に発足した日本ユニットケア推進センターの概要と目的について説明があり、「今日は共に学び、考え、語り合う時間にしてほしい」と主催者側の思いを伝えました。
前身の認知症介護研究・研修東京センターユニットケア推進室の時代から、研修事業は9年を数えました。この間、研修の受講施設は4400におよぶといいます。近年は小規模型の割合が増えるなど、受講施設も多様化しているようですが、集まった1500名の参加者はいずれもケアの質の向上を図りたいという目的を共有した仲間であり、今日得たものを翌日から自分たちの利用者に還元しようという意気込みが感じられました。
分化会でも質の向上が明確に
実践者による実践報告は分科会の形式がとられ、午前・午後の各6つの分科会はいずれも多くの参加者で賑わいをみせました。近年、利用者に関する情報の重要性が叫ばれ、日常のかかわりの段階から紙媒体やデジタルによる記録が進んでいます。発表においても、それら日常の情報をうまく活用することで、参加者にとって利用者の変化が視覚的に理解できるようになりました。
また、24hシートやひもときシートなど、ユニットケアや認知症ケアに焦点を当てた記録ツールを活用している発表が多いのも印象的でした。
また、24hシートやひもときシートなど、ユニットケアや認知症ケアに焦点を当てた記録ツールを活用している発表が多いのも印象的でした。
今年は初めて企業展示も開催され、30社もの企業が自社製品の告知・宣伝を行うなど、4回目を数えた研修フォーラムは新たなステップに到達した感があります。来年は名古屋での開催が予定されていますが、今後も暮らし方のさらなる多様化への提案がなされることが期待されます。