2000年の制度化から10年−−。NPO法人、一般社団法人として認知症の人を支え続けてきたグループホーム協会が公益社団法人となり、去る9月27・28日の両日、千葉・浦安の東京ベイホテル東急にて、公益社団法人として初となる日本認知症グループホーム大会を開催しました。
Vol.89 制度化10年を機に、今一度学び・交流する―第一回 日本認知症グループホーム大会が開催
公益社団法人としての再出発と使命
介護保険とともに歩んだグループホームの歴史を振り返ると、居宅サービスとしてスタートし、2006年には地域密着型サービスに位置づけられ、現在では1万600か所を超える事業所数となりました。この間、職員は切磋琢磨しあい、認知症ケアの質の向上に努めてきたわけですが、その尽力があったからこそ、公益社団法人として再出発することになりました。
小規模事業所が多いグループホームでは、とりわけ職員の待遇面の課題が取り沙汰されますが、冒頭のあいさつで、代表理事の木川田典彌さんは処遇改善と社会的地位の向上を掲げ、国の動向を見定めながら励んでいきたいとその決意を述べました。
小規模事業所が多いグループホームでは、とりわけ職員の待遇面の課題が取り沙汰されますが、冒頭のあいさつで、代表理事の木川田典彌さんは処遇改善と社会的地位の向上を掲げ、国の動向を見定めながら励んでいきたいとその決意を述べました。
高齢者ケアの大切さ
2日間にわたって行われた大会は、(特別・教育)講演とシンポジウム、分科会を軸としたものです。特別講演では、日本美容福祉学会理事長の山野正義さんが、母親である故・山野愛子さんの入院生活を振り返りながら、美容と福祉の融合のきっかけについて触れ、高齢者ケアの大切さを話しました。
また分科会では、44の演題が発表され、現場のケアの質がこの10年間で飛躍的に向上したことを印象づけました。
また分科会では、44の演題が発表され、現場のケアの質がこの10年間で飛躍的に向上したことを印象づけました。
来年の第二回大会は、2011年夏、首都圏で開催予定です。