11月13日、東京・千代田区のベルサール神田で、全国の訪問看護師が集う訪問看護サミット2011が開催されました。
日本訪問看護振興財団が主催の同大会は、訪問看護サミットという名称での開催は今年で3回目となります。昨年からは、日本看護協会と全国訪問看護事業協会が企画・協力をしています。
平成24年度の改正介護保険法の主眼とされる地域包括ケアにおいて、訪問看護師がどんな役割を担うのかを考える大会となりました。
日本訪問看護振興財団が主催の同大会は、訪問看護サミットという名称での開催は今年で3回目となります。昨年からは、日本看護協会と全国訪問看護事業協会が企画・協力をしています。
平成24年度の改正介護保険法の主眼とされる地域包括ケアにおいて、訪問看護師がどんな役割を担うのかを考える大会となりました。
Vol.107 見せよう訪問看護の力
―地域包括ケアの実現に向けて
訪問看護サミット2011開催
良い習慣は才能を超える
大会前日の12日には、栄養管理や摂食嚥下ケア、被災地支援、多職種連携、訪問看護研究、HPN(在宅中心静脈栄養法)管理といった今話題のテーマに分かれた集中セミナーが開催され、参加者は熱心に講義を聞き、演習を行っていました。
特別講演では、東レ経営研究所の特別顧問で『ビックツリー』『働く君に贈る25の言葉』(WAVE出版)などのベストセラーをもつ佐々木常夫さんが、仕事と家庭をどう両立させるのかを、自らの壮絶な体験に基づき語りました。
看護と製造業という仕事の違いはありますが、業務をどのように効率化させ、家庭に時間を作るのかといった考え方のヒントを得られる内容に、参加者は大きく頷きながら聴講していました。何度も登場した「良い習慣は才能を超える」という佐々木さんの言葉は、真摯に業務に取り組む訪問看護師の背中を力強く押してくれたようです。
看護と製造業という仕事の違いはありますが、業務をどのように効率化させ、家庭に時間を作るのかといった考え方のヒントを得られる内容に、参加者は大きく頷きながら聴講していました。何度も登場した「良い習慣は才能を超える」という佐々木さんの言葉は、真摯に業務に取り組む訪問看護師の背中を力強く押してくれたようです。
地域包括ケアと訪問看護師の役割
午後のシンポジウム「地域包括ケアで発揮する訪問看護の力」は、厚生労働省の宮島俊彦老健局長の基調講演を皮切りにスタート。講演では、24年度からの制度の目指す方向とその根拠が紹介されました。
その後、介護職の立場から日本介護福祉士会副会長の内田千惠子さん、ケアマネジャーの立場から日本介護支援専門員協会の鷲見よしみさん、訪問看護の立場から日本訪問看護振興財団立あすか山訪問看護ステーションの平原優美さんが、それぞれの職種の役割と連携について考えるところを、実践を交えて話しました。
登壇者による質疑応答では、会場から登壇者への活発な質問・意見が出されました。複合型サービスなどの新サービスについての質問や胃ろう・痰の吸引、ケアマネジメントのあり方について、ケアマネジメントの観点での看護師の役割への評価について、課題とする声もあげられました。
在宅での看護師不足が続くなか、訪問看護をどのように発展させ、次の改正を迎えるのか、現場の訪問看護師がいかに注目しているのかをうかがわせる大会となりました。
その後、介護職の立場から日本介護福祉士会副会長の内田千惠子さん、ケアマネジャーの立場から日本介護支援専門員協会の鷲見よしみさん、訪問看護の立場から日本訪問看護振興財団立あすか山訪問看護ステーションの平原優美さんが、それぞれの職種の役割と連携について考えるところを、実践を交えて話しました。
登壇者による質疑応答では、会場から登壇者への活発な質問・意見が出されました。複合型サービスなどの新サービスについての質問や胃ろう・痰の吸引、ケアマネジメントのあり方について、ケアマネジメントの観点での看護師の役割への評価について、課題とする声もあげられました。
在宅での看護師不足が続くなか、訪問看護をどのように発展させ、次の改正を迎えるのか、現場の訪問看護師がいかに注目しているのかをうかがわせる大会となりました。