第6回 テレビあり、マラソンあり…二人の日常に密着
就業から5か月が経過し、大分日本の暮らしや施設での仕事にも慣れてきた二人。今回は、そんな二人のプライベートに密着します。
お笑い番組もOK? 日本語の習熟度
二人の候補生は、日本語の勉強も順調に進んでいるようです。日本語の教師である中井先生からは、「すごく真面目。宿題はもちろん、予習・復習もきっちりとこなし、確実に上達している」と報告を受けています。
施設に来た1月頃は、テレビを見ていても何を話しているのかを理解することが難しかったようですが、最近では、ドラマやお笑い番組を見て、二人で大笑いすることもよくあるそうです。お気に入りのお笑いコンビは「ハイキングウォーキング」だとか。ルシーさんとイマスさんは、鈴木Q太郎が大好きだと教えてくれました。
また、勉強のために本を読み始めたと聞きました。漢字などの課題はありますが、施設に来たときよりも確実に上達してきたと感じています。
施設に来た1月頃は、テレビを見ていても何を話しているのかを理解することが難しかったようですが、最近では、ドラマやお笑い番組を見て、二人で大笑いすることもよくあるそうです。お気に入りのお笑いコンビは「ハイキングウォーキング」だとか。ルシーさんとイマスさんは、鈴木Q太郎が大好きだと教えてくれました。
また、勉強のために本を読み始めたと聞きました。漢字などの課題はありますが、施設に来たときよりも確実に上達してきたと感じています。
現場では、4月から二人は別々のユニットに配属されています。前回報告させていただいたように、ルシーさんは三番街に異動して少し表情が暗くなっていましたが、少しずつではありますが、以前の明るいルシーさんに戻ってきたとリーダーから報告がありました。ルシーさん自身が入居者のことを理解することができ、入居者もルシーさんが自分のユニットの担当職員だと認識してくれたことにより、お互いに信頼関係が生まれ、ルシーさんが働きやすくなったからでしょう。
最近では、日本の気候に悩んでいるといいます。寒い季節から次第に暖かくなってきているので、二人にとっては快適になってきているのかと思っていましたが、梅雨の湿気と気温上昇により、インドネシアより暑くて過ごしにくいとのことです。慣れない日本での生活なので、健康面でもしっかりとサポートして、万全の体制で国家試験に臨めるように最善を尽くしたいと思います。
最近では、日本の気候に悩んでいるといいます。寒い季節から次第に暖かくなってきているので、二人にとっては快適になってきているのかと思っていましたが、梅雨の湿気と気温上昇により、インドネシアより暑くて過ごしにくいとのことです。慣れない日本での生活なので、健康面でもしっかりとサポートして、万全の体制で国家試験に臨めるように最善を尽くしたいと思います。
インドネシア人の恋愛観
仕事帰りに、二人と恋愛について話したことを少し報告させていただきます(三番街ユニットリーダー 淀谷真弓)。
インドネシアの女性は、比較的若いころから「交際=結婚」と考える人が多いようです。ということは、それだけ相手を見極めてお付き合いをしているのかと思うと、交際は男性主導型で、インドネシア人の女性から告白するのはごくわずかだそうです。
二人も男性のほうから告白され、現在は結婚を意識して付き合っているようです。今はお互い別々の場所にいて会えず、さみしく感じていることと思いますが、その存在に支えられているからこそ日本で頑張っているのだなと感じました。
ルシーさんは、男性から告白されても、自分が好きではないとお断りするそうです。それは、中途半端な気持ちで恋愛はできない思いの表われで、真剣に向き合いたいというまっすぐな気持ちがあるからだと思いました。イマスさんは、初対面の私に自分から恋愛話をしてくれました。うまく話せない日本語をつなげ、はにかみながら話してくれる彼女をみて、自分にはない純な気持ちを感じ、よい恋愛をしているのだろうなと思いました。
相手の男性を一番に想って恋している姿は、日本人の女の子と変わりなく純粋で、宗教上の違いはあっても、心や気持ちは同じなのだなと感じました。
インドネシアの女性は、比較的若いころから「交際=結婚」と考える人が多いようです。ということは、それだけ相手を見極めてお付き合いをしているのかと思うと、交際は男性主導型で、インドネシア人の女性から告白するのはごくわずかだそうです。
二人も男性のほうから告白され、現在は結婚を意識して付き合っているようです。今はお互い別々の場所にいて会えず、さみしく感じていることと思いますが、その存在に支えられているからこそ日本で頑張っているのだなと感じました。
ルシーさんは、男性から告白されても、自分が好きではないとお断りするそうです。それは、中途半端な気持ちで恋愛はできない思いの表われで、真剣に向き合いたいというまっすぐな気持ちがあるからだと思いました。イマスさんは、初対面の私に自分から恋愛話をしてくれました。うまく話せない日本語をつなげ、はにかみながら話してくれる彼女をみて、自分にはない純な気持ちを感じ、よい恋愛をしているのだろうなと思いました。
相手の男性を一番に想って恋している姿は、日本人の女の子と変わりなく純粋で、宗教上の違いはあっても、心や気持ちは同じなのだなと感じました。
マラソンの練習
今、イマスさんが休日にひそかに練習していることがあります。それは、マラソンです。
同じユニットで働いている堂崎さんが、出場予定だった小豆島のハーフマラソンが中止になり残念だったと話をしていると、それを聞いたイマスさんが「私もマラソンが大好きです」と言い、来年の丸亀ハーフマラソンに一緒に参加する約束をしたそうです。
二人が参加予定のハーフマラソンは、正式大会名が「香川丸亀国際ハーフマラソン」。毎年2月の第1日曜日に開催されています。1947年から続く伝統に加え、2008年から制限時間が3時間と緩和され、一般ランナーも参加しやすくなりました。多くのトップランナーが出場することなどから人気が高く、09年には3kmと1kmの部を含めると、過去最高の7066人が参加しました。土佐礼子さんや福士加代子さん、高橋尚子さんも招待選手として走ったことのある大きな大会です。
大会に出場する目標をもったイマスさんは、休日は毎日、家から2kmほど離れている坂出駅まで、途中休憩を挟むことなく走っているそうです。
一方、走るのが嫌いなルシーさんは、イマスさんのマネージャー?として、自転車に乗って一緒に走っているそうです。マネージャーのルシーさんの話によると、イマスさんの走るスピードはかなり速いようなので、長距離を走ることが大の苦手である私も、イマスさんや堂崎さんがどんな走りを見せてくれるのか、来年の大会には応援に行こうと思っています。
同じユニットで働いている堂崎さんが、出場予定だった小豆島のハーフマラソンが中止になり残念だったと話をしていると、それを聞いたイマスさんが「私もマラソンが大好きです」と言い、来年の丸亀ハーフマラソンに一緒に参加する約束をしたそうです。
二人が参加予定のハーフマラソンは、正式大会名が「香川丸亀国際ハーフマラソン」。毎年2月の第1日曜日に開催されています。1947年から続く伝統に加え、2008年から制限時間が3時間と緩和され、一般ランナーも参加しやすくなりました。多くのトップランナーが出場することなどから人気が高く、09年には3kmと1kmの部を含めると、過去最高の7066人が参加しました。土佐礼子さんや福士加代子さん、高橋尚子さんも招待選手として走ったことのある大きな大会です。
大会に出場する目標をもったイマスさんは、休日は毎日、家から2kmほど離れている坂出駅まで、途中休憩を挟むことなく走っているそうです。
一方、走るのが嫌いなルシーさんは、イマスさんのマネージャー?として、自転車に乗って一緒に走っているそうです。マネージャーのルシーさんの話によると、イマスさんの走るスピードはかなり速いようなので、長距離を走ることが大の苦手である私も、イマスさんや堂崎さんがどんな走りを見せてくれるのか、来年の大会には応援に行こうと思っています。