ユニットで働き始めた2人のインドネシア人介護士。今回は2人の日常を紹介します。
第3回 忘れていた「気遣いと礼儀」
雇用契約
辞令交付式の前に、EPAを通しての契約の際に条件提示はしていましたが、再度、就業規則や給与支給日などの説明を2人に行いました。このとき、日本語での説明でも理解してくれていたと思いましたが、念のため、(インドネシア語が話せる)堂崎さんに、インドネシア語による説明も行ってもらいました。
雇用契約書の説明後にサインをお願いし、印鑑がないだろうと思いながら、「印鑑は?」と尋ねると、2人とも鞄に手を入れて……持っていたのです、印鑑を!!
ルシーさんは、ツゲの印鑑。イマスさんは、シャチハタのネーム印を持っていました。よく見ると、ルシーさんの印鑑は「ルツー」のように見えるし、イマスさんの物は、漢字で「以末寿」と……。
「これで大丈夫だよなぁ〜」と不安そうに思っていると、2人は笑顔で「センターにいるときに作りました」「これで大丈夫ですか?」と言いながら押印しました。これが2人の雇用契約書です。
ただし、イマスさんのネーム印は、通帳の銀行印としては使えないので、後日新しい印鑑を作ることに…「イマス」というカタカナ表記にしたそうです。
雇用契約書の説明後にサインをお願いし、印鑑がないだろうと思いながら、「印鑑は?」と尋ねると、2人とも鞄に手を入れて……持っていたのです、印鑑を!!
ルシーさんは、ツゲの印鑑。イマスさんは、シャチハタのネーム印を持っていました。よく見ると、ルシーさんの印鑑は「ルツー」のように見えるし、イマスさんの物は、漢字で「以末寿」と……。
「これで大丈夫だよなぁ〜」と不安そうに思っていると、2人は笑顔で「センターにいるときに作りました」「これで大丈夫ですか?」と言いながら押印しました。これが2人の雇用契約書です。
ただし、イマスさんのネーム印は、通帳の銀行印としては使えないので、後日新しい印鑑を作ることに…「イマス」というカタカナ表記にしたそうです。
介護導入研修
日本語の勉強
ある程度の日本語は半年間の研修で学んできた2人ではありますが、小学校5年生や6年生の国語から始めるよりは、復習も兼ねて小学校1年生の国語から始めたほうが、結果として上達が早いのではと考え、勉強してもらうことにしました。
先生からは毎回、宿題も出されているようです。
配属ユニット五番街
ルシーさんとイマスさんは、きやまの五番街というユニットに配属されました。当ユニットにはきやまの中で最もしっかりしている安藤リーダー、インドネシア語を話せる堂崎さん、お母さん的な存在の原さん、笑顔を絶対に忘れない越智さん、ルシーさんとイマスさんから俳優に似ていると一瞬だけ喜ばされた林くん(結果は、サモハンキンポーさん)といったメンバー構成となっています。
職員はもちろん、五番街の入居者やご家族も、温かく2人を受け入れてくれました。入居者の皆さんは、「遠いところから来てくれてうれしいわ」「すごく優しい2人やわ」「2人は頑張っているな。」と絶賛しています。
2人は、気遣いと礼儀の面では、日本人職員以上のものをもっているように思えます。2人は、出勤してきたときには必ず、リビングにいる入居者一人ひとりに立ち止まって「こんにちは」と言います。日本人でも歩きながら「こんにちは」と言っている人を見かけることがあるのに…。
立ち止まってあいさつをするのは常識ですが、なかなかできない人もいます。ユニットの職員はこの2人を見習い、立ち止まって「おはようございます」「こんにちは」などのあいさつをするようになりました。
また、職員の動きもよく観察して勉強しています。職員から教えなくても、職員が行っていることをすぐにマスターします。たとえば、職員がAさんを入浴に誘い、入浴から帰ってくると、すぐに冷蔵庫から飲み物を出して、Aさんに渡しているとか。その飲み物は、Aさんが風呂上りに必ず飲むものです。
2人にとってこの3年間は勉強の毎日ですが、私たち職員にとっても勉強になりそうです。
職員はもちろん、五番街の入居者やご家族も、温かく2人を受け入れてくれました。入居者の皆さんは、「遠いところから来てくれてうれしいわ」「すごく優しい2人やわ」「2人は頑張っているな。」と絶賛しています。
2人は、気遣いと礼儀の面では、日本人職員以上のものをもっているように思えます。2人は、出勤してきたときには必ず、リビングにいる入居者一人ひとりに立ち止まって「こんにちは」と言います。日本人でも歩きながら「こんにちは」と言っている人を見かけることがあるのに…。
立ち止まってあいさつをするのは常識ですが、なかなかできない人もいます。ユニットの職員はこの2人を見習い、立ち止まって「おはようございます」「こんにちは」などのあいさつをするようになりました。
また、職員の動きもよく観察して勉強しています。職員から教えなくても、職員が行っていることをすぐにマスターします。たとえば、職員がAさんを入浴に誘い、入浴から帰ってくると、すぐに冷蔵庫から飲み物を出して、Aさんに渡しているとか。その飲み物は、Aさんが風呂上りに必ず飲むものです。
2人にとってこの3年間は勉強の毎日ですが、私たち職員にとっても勉強になりそうです。