今年介護福祉士になった人、以前から介護福祉士として働いている人―介護の専門職の証である介護福祉士会への加入は、キャリアのスタート地点です。今回のキャッチアップでは、社団法人日本介護福祉士会事務局長の宇都宮邦義さんに、会の目的と意義、さらには専門職をバックアップするサポート体制についてうかがいました。
Vol.49 介護福祉士会に入ろう!
職能団体に加入して、専門職としてのキャリアに磨きをかける
日本介護福祉士会創設の経緯と目的
1989年に介護福祉士第1号が誕生して以来、全国各地では資格を取得した仲間同士がネットワークをつくり始めました。その後、都道府県単位で組織化が進み、94年に日本介護福祉士会が結成されました。
会の目的としては、
・介護福祉士の職業倫理と専門性の確立
・介護福祉に関する専門的教育と研究の推進
・介護に関する知識の普及
を図ることを掲げ、資質と社会的地位の向上につなげ、国民の福祉の推進に役立てるため、多くの事業に取り組んでいます。
昨年には厚生労働省が11月11日を「介護の日」として制定しましたが、近年、介護を魅力ある仕事として確立するため、会として介護労働環境の改善を訴える活動なども行っています。
会の目的としては、
・介護福祉士の職業倫理と専門性の確立
・介護福祉に関する専門的教育と研究の推進
・介護に関する知識の普及
を図ることを掲げ、資質と社会的地位の向上につなげ、国民の福祉の推進に役立てるため、多くの事業に取り組んでいます。
昨年には厚生労働省が11月11日を「介護の日」として制定しましたが、近年、介護を魅力ある仕事として確立するため、会として介護労働環境の改善を訴える活動なども行っています。
職能団体の意義
介護の理念の変化、介護対象者のニーズの多様化などに伴い、介護の現場では、より質の高い介護サービスが求められるようになっています。介護福祉士資格はあくまで基礎的資格であり、専門職として求められる使命を果たすには、やはり生涯にわたって能力向上に努める必要があります。
そこで職能団体として、ニーズに応じたさまざまな研修を企画・実施し、学術集会を開催するなど、一人ひとりの会員が着実に専門性を高めていけるよう、取り組みを進めています。
そこで職能団体として、ニーズに応じたさまざまな研修を企画・実施し、学術集会を開催するなど、一人ひとりの会員が着実に専門性を高めていけるよう、取り組みを進めています。
専門職としてのキャリアアップにおけるサポート体制
会では現在、介護福祉士資格取得後のキャリアアップを目的として、生涯研修制度を構築しています。日本介護福祉士会が主催する研修や各都道府県支部が主催する研修などさまざまな研修がありますが、これらの研修履歴は会員に配布する「生涯研修手帳」に記録され、受講するたびにポイントが加算されていきます。
入会することによる特典
会員は、自身のスキルアップとともに、ほかの地域の介護福祉士との交流を深める各種研修や学術集会に、割安の受講料で参加できます。そのほか、介護を中心とする最新の情報を届けるニュースの定期的な入手、割引価格での図書購入、介護の専門家として各方面で活動する際の支援、会員専用の福利厚生制度への加入などのメリットも挙げられます。
ともに介護の魅力を伝えていこう!
高齢者や障害のある人の「人生」「生活」を支えていく介護という仕事は、大変意義深い仕事です。また、身体的課題への支援だけではなく、表面には現われてこないその人の姿や想いといったものまでを感じ、読み取っていく能力が求められる、きわめて高い専門性が要求される職種でもあります。
ですから、日々の研鑽を欠かすことはできません。私たちは職能団体として、みなさんが専門職としての誇りをもって成長することをサポートしていきたいと願っています。
介護が、つらさや大変さばかりではなく、ふれあいのなかに喜びや楽しみ、癒しが見つけられる素敵な仕事として語られるよう、ともに歩んでいきましょう。
日本介護福祉士会ですから、日々の研鑽を欠かすことはできません。私たちは職能団体として、みなさんが専門職としての誇りをもって成長することをサポートしていきたいと願っています。
介護が、つらさや大変さばかりではなく、ふれあいのなかに喜びや楽しみ、癒しが見つけられる素敵な仕事として語られるよう、ともに歩んでいきましょう。