7月24日(木)・25日(金)の両日、日本ケアマネジメント学会第7回研究大会が「一人ひとりが安心して地域で暮らせるために〜シームレスケアとケアマネジメント〜」を大会テーマに熊本市で開催された。全国からケアマネジャーを中心に、1304名の参加者が集まる盛況な大会となった。
Vol.18 日本ケアマネジメント学会 第7回研究大会 in 熊本開催
参加者1300名を超える大きな大会に
初日の基調講演では、前厚生労働省老健局振興課課長・古都賢一氏が「介護保険制度におけるケアマネジメント」と題し、介護保険制度の総括と今後の課題、また、18年度改正の準備から着任した在任3年間の感想を交えた講演を行った。講演の終わりには、画一的な社会保障制度と個別性の高い社会福祉をつなぐのがケアマネジメント、ケアマネジャーの役割だと持論を述べた。
続く教育講演には、奥川幸子氏(対人援助職トレーナー)が登壇。奥川氏がこうした大会で講演をすることは珍しく、参加者の注目を集めた。
自身の経験を交え、援助者とクライアントが作る対人援助の構図や対人援助職の熟成過程について述べ、現状でプロとしての対人援助職に最も近い位置にあるのはケアマネジャーであるとし、ケアマネジャーへの期待を述べるとともに実践者へのエールを贈った。
初日プログラムの最後は、シンポジウム「施設ケアマネジメントとケアマネジャーの役割」(座長:竹内孝仁氏(国際医療福祉大学大学院教授)。施設と居宅の連携、在宅復帰などを論題に施設ケアマネジャーのあり方について討論された。
続く教育講演には、奥川幸子氏(対人援助職トレーナー)が登壇。奥川氏がこうした大会で講演をすることは珍しく、参加者の注目を集めた。
自身の経験を交え、援助者とクライアントが作る対人援助の構図や対人援助職の熟成過程について述べ、現状でプロとしての対人援助職に最も近い位置にあるのはケアマネジャーであるとし、ケアマネジャーへの期待を述べるとともに実践者へのエールを贈った。
初日プログラムの最後は、シンポジウム「施設ケアマネジメントとケアマネジャーの役割」(座長:竹内孝仁氏(国際医療福祉大学大学院教授)。施設と居宅の連携、在宅復帰などを論題に施設ケアマネジャーのあり方について討論された。
盛況の一般講演
大会二日目は、午前中に会場を5つに分け、一般講演とポスター発表。一般講演は「地域包括支援センター」「ケアマネ関係」「介護予防マネジメント」「困難事例マネジメント」をテーマに78演題が発表された。立ち見が出る会場もあり、それぞれの会場では活発な議論が展開された。
午後はシンポジウム「シームレスなケアマネジメントとは?」(座長:服部万里子氏(立教大学教授)が開催。シンポジストの一人には利用者が登壇し、新たな試みとして今後の展開が期待されるところだ。
大会プログラムの最後は、白澤政和氏(大阪市立大学大学院教授)による特別講演「介護の質とケアマネジャーの役割」。今大会の印象として実践と研究のレベルが上がっているとしながらも、報酬面でケアマネジャーという職業が独立できることが先決であり、それがあった上で介護の質の論議があるべきとした。
来年の次回研究大会(大会長:橋本泰子氏)は、神奈川県横浜市で開催される予定だ。
午後はシンポジウム「シームレスなケアマネジメントとは?」(座長:服部万里子氏(立教大学教授)が開催。シンポジストの一人には利用者が登壇し、新たな試みとして今後の展開が期待されるところだ。
大会プログラムの最後は、白澤政和氏(大阪市立大学大学院教授)による特別講演「介護の質とケアマネジャーの役割」。今大会の印象として実践と研究のレベルが上がっているとしながらも、報酬面でケアマネジャーという職業が独立できることが先決であり、それがあった上で介護の質の論議があるべきとした。
来年の次回研究大会(大会長:橋本泰子氏)は、神奈川県横浜市で開催される予定だ。