7月21日から8月3日まで、福祉・介護サービスの国民理解、さらには人材確保・定着に向けて、「福祉人材確保重点実施期間」が設けられ、各地でさまざまな取り組みが行われます。
Vol.17 介護・福祉を希望する者、集まれ!「福祉人材確保実施期間」始まる
「福祉人材フォーラム」開催
厚生労働省ならびに重点実施期間の趣旨・目的に賛同する福祉・介護分野の関係団体が中心となって実施される取り組みは、広報活動に止まらず、実際に人材の確保・定着に向けた取り組みがなされることになります。
具体的な取り組みとして去る7月27日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて、厚生労働省と全国社会福祉協議会の主催による「福祉人材フォーラム」が開催されました。介護・福祉の世界に造詣の深い堀田力氏(さわやか福祉財団理事長)の講演に加え、「魅力ある職場づくりをどう進めるか」と題されたシンポジウムでは、実践者による具体的な提案が出され、定員500名が満席となるほどの盛況ぶり。改めて、介護・福祉に関する国民の関心の高さがうかがえました。
具体的な取り組みとして去る7月27日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて、厚生労働省と全国社会福祉協議会の主催による「福祉人材フォーラム」が開催されました。介護・福祉の世界に造詣の深い堀田力氏(さわやか福祉財団理事長)の講演に加え、「魅力ある職場づくりをどう進めるか」と題されたシンポジウムでは、実践者による具体的な提案が出され、定員500名が満席となるほどの盛況ぶり。改めて、介護・福祉に関する国民の関心の高さがうかがえました。
仕事の醍醐味を知ろう!
福祉人材フォーラムの同時開催として、東京都社会福祉協議会主催による「福祉の仕事 就職フォーラム」が催されました。これは、東京都内の福祉関連事業者と、就職を希望する方との出会いの場。児童・高齢者・障害に携わろうとする方々に対して、87もの事業者がブースを構え、積極的な意見交換がなされました。
しかし、気になったのは、児童や障害のブースが活況を呈していたのに対し、高齢者に関する事業者のブースには人だかりができていなかったこと。参加者の中からは「高齢者は給料が……」という声も聞かれ、今日の人材確保の難しさを反映していました。
今日、介護・福祉人材は完全な売り手です。そのため、就職を希望する方々(学生など)が事業所を選ぶ際、「選ばれる」のではなく、「選ぶ」意識が高いのも当然でしょう。しかしそこで、賃金のみを尺度とするのではなく、「介護の仕事は、食事・排泄・入浴などの介助という印象が強く、つまらないと感じるのかもしれません。だからこそ、その人の人生に寄り添えるという本来の醍醐味を知ってほしい。そのためにも、こういった機会に積極的にアピールしていきたい」(参加事業者の一人)というように、自分にとっての仕事のやりがいをもっと考え、選択肢を増やしてほしいと思います。シンポジウムでは、堀田力さんが次のように参加者に伝えています。
「介護の世界は未成熟な職場。だからこそ若くても自分の知恵と力で、より良くすることができます。これは他の古い産業にはない、大きな魅力ではないでしょうか。人の笑顔や感謝の気持ちをいただけるというのは、人生にとって最高の財産です」
志高き方々、介護・福祉の世界にようこそ!。
しかし、気になったのは、児童や障害のブースが活況を呈していたのに対し、高齢者に関する事業者のブースには人だかりができていなかったこと。参加者の中からは「高齢者は給料が……」という声も聞かれ、今日の人材確保の難しさを反映していました。
今日、介護・福祉人材は完全な売り手です。そのため、就職を希望する方々(学生など)が事業所を選ぶ際、「選ばれる」のではなく、「選ぶ」意識が高いのも当然でしょう。しかしそこで、賃金のみを尺度とするのではなく、「介護の仕事は、食事・排泄・入浴などの介助という印象が強く、つまらないと感じるのかもしれません。だからこそ、その人の人生に寄り添えるという本来の醍醐味を知ってほしい。そのためにも、こういった機会に積極的にアピールしていきたい」(参加事業者の一人)というように、自分にとっての仕事のやりがいをもっと考え、選択肢を増やしてほしいと思います。シンポジウムでは、堀田力さんが次のように参加者に伝えています。
「介護の世界は未成熟な職場。だからこそ若くても自分の知恵と力で、より良くすることができます。これは他の古い産業にはない、大きな魅力ではないでしょうか。人の笑顔や感謝の気持ちをいただけるというのは、人生にとって最高の財産です」
志高き方々、介護・福祉の世界にようこそ!。