皆さん、福祉士の受験、おつかれさまでした。これからは専門職として、現場で活躍されることと思います。
そこで今回から、介護・福祉現場の仕事の流れと心がまえについて、先輩の方々に語っていただきます。現場では、皆さんの力を待ち望んでいますよ!
そこで今回から、介護・福祉現場の仕事の流れと心がまえについて、先輩の方々に語っていただきます。現場では、皆さんの力を待ち望んでいますよ!
Vol.7 受験が終われば、現場にGO! 働く場の実際と心構え
その1 社会福祉士が働く場の実際と構え
岡靖裕さん
社会福祉法人大和会 デイサービスセンター沼南の里 主任生活相談員(41歳)
所有資格:社会福祉士、介護支援専門員
岡さんの現在の職場は、ケアハウスと居宅介護支援事業所を併設するデイサービスセンターです。
仕事の流れ
日々のおおまかな流れは、朝8時半過ぎに送迎車で利用者を迎えに行き、戻ってきたら入浴介助を行います。お昼を食べた後は利用者と一緒に体操やレクリエーションをし、16時過ぎには利用者を自宅にお送りして、戻ってきてからその日の記録をつけます。17時半までが業務時間となっています。
面接などの相談業務は、こういった業務とバランスをとりながら行っているというのが現状ですね。特養や老健で働いていたこともありますが、そういった入所施設に比べると、現在は勤務時間がはっきりしています。
何でも屋のメリットも
以前と比べると、相談員で社会福祉士の資格をもつ人の割合が高くなってきています。経営者側も、相談員は社会福祉士に就かせようという意識をもっていると思います。うちには、社会福祉士の資格を持つ者が私の他に2人います。
働いていると、社会福祉士であるということで、ウケがよくなるというか、耳を傾けてもらいやすくなることがあって、資格をもつメリットも感じています。「社会福祉士の資格は取っても無意味だ」なんてことはありませんよ。資格は自分の信念や援助の裏付けとなってくれます。
ただ、資格を取ったことは、ゴールではなく、専門職としての力量を高めていく新たなスタートだということを心にとめておいてください。そういった意識が、援助の質を高めることにもつながります。
「相談職は何でも屋だ」という声もあります。私の現状もそういう感じですが、「何でも屋」も悪い面ばかりではありません。むしろ、専門性を磨くチャンスがたくさんあります。私も頑張ります。一緒に頑張りましょう。
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けあサポ 福祉専門職サポーターズ
「プロフェッショナルブログ・永島徹の『風』の贈り物」
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