ケアマネジャー試験を終えた皆さんのために、「実務研修」までの心がまえを林和美センセイが伝授します。
Vol.6 介護支援専門員実務研修とは?
その4 林センセイの「実務研修」大解剖(3) ケアマネジメントの基礎
みなさん、こんにちは。諸事多忙のため、久しぶりの原稿アップとなってしまいました。お待たせしてしまい(待ってましたよね?)、申し訳ありません。
さて、今回は「ケアマネジメントの基礎」と題してお話をしていこうと思います。「ケアマネジャーになりたい」「ケアマネジメントをやろう!」と資格を取得した皆さんにとっては、いまさらと感じる部分もあるかと思いますが、初心に戻り考えてみてください。
本来ケアマネジメントは、複雑多様なニーズを持つ人たちに、地域社会で生活を継続するために必要な社会資源を結びつける方法として、1970年代にアメリカを中心に取り組まれました。わが国では、介護保険制度の導入により急速に展開をみせるのですが、1990年に創設の在宅介護支援センターでは「ケースマネジメント」、また保健師さんたちの間では「ケアコーデイネーション」という言葉で取り組まれてきました。
さて、今回は「ケアマネジメントの基礎」と題してお話をしていこうと思います。「ケアマネジャーになりたい」「ケアマネジメントをやろう!」と資格を取得した皆さんにとっては、いまさらと感じる部分もあるかと思いますが、初心に戻り考えてみてください。
本来ケアマネジメントは、複雑多様なニーズを持つ人たちに、地域社会で生活を継続するために必要な社会資源を結びつける方法として、1970年代にアメリカを中心に取り組まれました。わが国では、介護保険制度の導入により急速に展開をみせるのですが、1990年に創設の在宅介護支援センターでは「ケースマネジメント」、また保健師さんたちの間では「ケアコーデイネーション」という言葉で取り組まれてきました。
介護保険制度におけるケアマネジメント
この3つは同義語として整理されていますが、介護保険制度以前から存在する支援方法ですから、ケアマネジメントは介護保険制度に限ったものではなく、高齢者福祉はもとより障害者福祉や児童福祉分野でも有効な手法として取り組まれてきました。この点を理解したうえで介護保険制度のケアマネジメントを見てみると、居宅給付の特徴として、利用者全員にケアマネジメントが適用されることや支給限度基準額が設定されていることなどが挙げられます。また、前回の解説のとおり、介護保険の本来の目的は自立支援であり、それを達成するための方法がケアマネジメントである訳ですが、時に、利用者と介護保険の給付サービスをつなぐことが目的となっているようなケースを見ることもあります。さらに介護保険制度では、施設サービス利用においてもケアマネジメントが位置づけられています。施設サービスでも、居宅と同様にケアマネジメントのプロセスに沿ってケアプランが作成されます。施設では、介護保険制度以前にも処遇計画が作られてきましたが、その作成プロセスが似ているため、処遇計画とケアプランが混同されている感があります。
さて、ケアマネジメントのプロセスは、インテーク→アセスメント→ケアプランの作成→ケアの実行→モニタリングという流れとなり、モニタリングによるフォローアップ→再アセスメントへと展開していきます。これらのプロセスで大切なことは、総合的・一体的・効率的であることです。これを実現するためには、チームアプローチ・自立支援・本人のワーカビリティ・社会資源の改良・開発などが必要となります。
そして、ケアマネジメントを実践するにあたり、ケアマネジャーには「人権擁護」「利用者主体」「公平性」「中立性」「社会的責任」「秘密保持」といった倫理が求められます。これは、基本テキストにも書かれていましたよね。このあたりは非常に重要なことですので、実務研修ではしっかりと学んでください。また、ケアマネジメントプロセスのそれぞれの段階での必要な知識や留意点なども具体例で学ぶことができますので、演習などで積極的に意見交換してみてくださいね。
さて、ケアマネジメントのプロセスは、インテーク→アセスメント→ケアプランの作成→ケアの実行→モニタリングという流れとなり、モニタリングによるフォローアップ→再アセスメントへと展開していきます。これらのプロセスで大切なことは、総合的・一体的・効率的であることです。これを実現するためには、チームアプローチ・自立支援・本人のワーカビリティ・社会資源の改良・開発などが必要となります。
そして、ケアマネジメントを実践するにあたり、ケアマネジャーには「人権擁護」「利用者主体」「公平性」「中立性」「社会的責任」「秘密保持」といった倫理が求められます。これは、基本テキストにも書かれていましたよね。このあたりは非常に重要なことですので、実務研修ではしっかりと学んでください。また、ケアマネジメントプロセスのそれぞれの段階での必要な知識や留意点なども具体例で学ぶことができますので、演習などで積極的に意見交換してみてくださいね。
- 関連リンク
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けあサポ 福祉専門職サポーターズ
「技術の基本・ケアマネジメント実践ノート」
「困ったときのQ&A・ケアマネジメント全般」
「プロフェッショナルブログ・高室成幸の『ケアマネさん、いらっしゃい!』」
中央法規出版
「特集・ケアマネジャーさん必読書籍」
「保健・医療・福祉のクロスオーバーマガジン『ケアマネジャー』」
日本介護支援専門員協会