ケアマネジャー試験を終えた皆さんのために、「実務研修」までの心がまえを林和美センセイが伝授します。
Vol.4 介護支援専門員実務研修とは?
その2 林センセイの「実務研修」大解剖(1)
はじめに
みなさん、こんにちは。今回からこのコーナーを担当させていただく林和美です。「けあサポ」の福祉資格受験サポーターズでは、ケアマネジャー志望者向けの受験対策講座を連載していたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
受験対策のコーナーから福祉専門職に場を移し、ここでは合格後に受講する「実務研修」についてお話ししていきます。すでにご承知かと思いますが、ケアマネ試験に合格すれば即「介護支援専門員」というわけではありません。合格後1年以内に「実務研修」を受講・修了し、その後、都道府県知事の登録を受けてようやく「介護支援専門員」と名乗れるのです。
また、平成18年度より介護支援専門員の研修が体系化され、実務研修修了後も「現任研修」「専門研修」「主任介護支援専門員研修」、また「初任者研修」「更新研修」も位置づけられました。こうした研修はもちろん必ず受講しなければなりませんが、実力向上のために、都道府県や市町村の介護支援専門員協議会等の主催する研修会などにも積極的に参加していきたいものです。
介護支援専門員として活動していく上で、こうした研修を受講することは、利用者の生活の質を上げることにつながるばかりか、介護支援専門員同士の横のつながりによる情報交換や仕事の相談といったピアサポート的な効果も期待できますからね。
受験対策のコーナーから福祉専門職に場を移し、ここでは合格後に受講する「実務研修」についてお話ししていきます。すでにご承知かと思いますが、ケアマネ試験に合格すれば即「介護支援専門員」というわけではありません。合格後1年以内に「実務研修」を受講・修了し、その後、都道府県知事の登録を受けてようやく「介護支援専門員」と名乗れるのです。
また、平成18年度より介護支援専門員の研修が体系化され、実務研修修了後も「現任研修」「専門研修」「主任介護支援専門員研修」、また「初任者研修」「更新研修」も位置づけられました。こうした研修はもちろん必ず受講しなければなりませんが、実力向上のために、都道府県や市町村の介護支援専門員協議会等の主催する研修会などにも積極的に参加していきたいものです。
介護支援専門員として活動していく上で、こうした研修を受講することは、利用者の生活の質を上げることにつながるばかりか、介護支援専門員同士の横のつながりによる情報交換や仕事の相談といったピアサポート的な効果も期待できますからね。
「実務研修」受講にあたって
さて本題ですが、研修体系の確立により、それぞれの研修内容についてはシラバスが指定されています。みなさんが初めて受講する「実務研修」については、本コーナーの第3回に詳しく書かれていますので参考にしてください。基本的には、前期と後期にそれぞれ3日間、合計44時間以上の内容となっています。また全体講義とともに、グループの演習や討議も位置づけられていますので、そんな時は積極的に参加して、自分の能力を確認する場にしましょう。
実務研修の前期と後期の間の期間では、各自一事例を選定して認定調査、社会資源調査、アセスメント及び居宅サービス計画等作成の実習を行い、後期の研修で持ち寄り、グループ演習をすることになっています。認定調査やケアプランなど、モデルが必要となりますので、人によっては対象者の選定が困難になることもあります。前期研修のなかで、積極的に仲間づくりをして、ケースを紹介してもらえるようなことも考えておきましょう。
なお、受講にあたっては、多くの都道府県では合格通知と同時に案内していますが、都道府県が実施している場合と、都道府県知事の指定する団体等が実施するものがあります。受講にかかる費用は、都道府県によってまちまちですが、受講者負担が原則となっており、5000円から1万円くらいと幅があります。
研修のテキストについては、皆さんご存じの『基本テキスト』を発行している財団法人長寿社会開発センターが実務研修用のテキスト(3150円)を発刊しています。シラバスにあわせてまとめられているため、これを使っている都道府県が多いようですが、最近は関係団体が実務研修や現任研修、専門研修で活用できる書籍を作っていることもあり、それらを使用することもあります。皆さんにとっては、また新しい学習が始まるわけですね(笑)。
これから毎週、それぞれのプログラムについての事前学習的な要素、そして受講の心構えをお話していきたいと思います。ぜひおつき合いください。
実務研修の前期と後期の間の期間では、各自一事例を選定して認定調査、社会資源調査、アセスメント及び居宅サービス計画等作成の実習を行い、後期の研修で持ち寄り、グループ演習をすることになっています。認定調査やケアプランなど、モデルが必要となりますので、人によっては対象者の選定が困難になることもあります。前期研修のなかで、積極的に仲間づくりをして、ケースを紹介してもらえるようなことも考えておきましょう。
なお、受講にあたっては、多くの都道府県では合格通知と同時に案内していますが、都道府県が実施している場合と、都道府県知事の指定する団体等が実施するものがあります。受講にかかる費用は、都道府県によってまちまちですが、受講者負担が原則となっており、5000円から1万円くらいと幅があります。
研修のテキストについては、皆さんご存じの『基本テキスト』を発行している財団法人長寿社会開発センターが実務研修用のテキスト(3150円)を発刊しています。シラバスにあわせてまとめられているため、これを使っている都道府県が多いようですが、最近は関係団体が実務研修や現任研修、専門研修で活用できる書籍を作っていることもあり、それらを使用することもあります。皆さんにとっては、また新しい学習が始まるわけですね(笑)。
これから毎週、それぞれのプログラムについての事前学習的な要素、そして受講の心構えをお話していきたいと思います。ぜひおつき合いください。
- 関連リンク
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けあサポ 福祉専門職サポーターズ
「技術の基本・ケアマネジメント実践ノート」
「困ったときのQ&A・ケアマネジメント全般」
「プロフェッショナルブログ・高室成幸の『ケアマネさん、いらっしゃい!』」
中央法規出版
「特集・ケアマネジャーさん必読書籍」
「保健・医療・福祉のクロスオーバーマガジン『ケアマネジャー』」
日本介護支援専門員協会