今月の特集 介護サービスの利用料が上がります
第1回 利用料アップのわけ
なぜ、利用料が上がるの?
介護保険制度では私たちが支払う利用料は、サービスの利用にかかった費用の1割ということになっています(残りの9割は保険料と税金でまかなわれています)。「サービスの利用にかかった費用」とは、あらかじめサービスの種類ごとに、内容や要介護状態区分(もしくは要支援状態区分)によって、「単価」として決められていて、これがこの春から変更されることになったのです。なお、この「単価」を「介護報酬」といいます(詳しい利用料の考え方などについては、「基本の き!」の「サービスの利用限度」と「利用料」をご覧下さい)。
昨年、コムスンという介護事業者が不正を働き、話題となったことは記憶に新しいところかと思います。その際、いわゆる介護現場の実態がクローズアップされ、介護に携わる人たちの離職率の高さや、その人材不足が大きくとりあげられるようになりました。
質の高い介護サービスが安定的に提供されるようになるには、このような現状が改善され、介護に携わる人の、賃金や福利厚生などの処遇を改める必要があることが明らかになってきました。
このようなことから、夜勤業務など負担の大きな業務に対して的確に職員を確保した場合や、介護福祉士などの資格や3年以上の勤続年数がある職員がいる場合などに、「介護報酬」が上乗せされることになりました。
したがって、私たちの負担する「利用料」もあがることになるわけです。
「利用料」が引き上げられることについては、利用する側にとってはさまざまな考え方があるかもしれません。ただ、“よい”サービスを利用すれば、それに応じた費用がかかるのは当然かもしれません(普通席よりも指定席の方が、そしてグリーン席の方が料金が高いですよね。ただ、介護サービスの場合、何が“よい”のかを判断するのは利用する人によって異なりますから一概には“よい”サービス=高い利用料でよしとはいえないかもしれませんが)
次回からは、主なサービスごとに、具体的などのように利用料が変わるのか、みていきたいと思います。
昨年、コムスンという介護事業者が不正を働き、話題となったことは記憶に新しいところかと思います。その際、いわゆる介護現場の実態がクローズアップされ、介護に携わる人たちの離職率の高さや、その人材不足が大きくとりあげられるようになりました。
質の高い介護サービスが安定的に提供されるようになるには、このような現状が改善され、介護に携わる人の、賃金や福利厚生などの処遇を改める必要があることが明らかになってきました。
このようなことから、夜勤業務など負担の大きな業務に対して的確に職員を確保した場合や、介護福祉士などの資格や3年以上の勤続年数がある職員がいる場合などに、「介護報酬」が上乗せされることになりました。
したがって、私たちの負担する「利用料」もあがることになるわけです。
「利用料」が引き上げられることについては、利用する側にとってはさまざまな考え方があるかもしれません。ただ、“よい”サービスを利用すれば、それに応じた費用がかかるのは当然かもしれません(普通席よりも指定席の方が、そしてグリーン席の方が料金が高いですよね。ただ、介護サービスの場合、何が“よい”のかを判断するのは利用する人によって異なりますから一概には“よい”サービス=高い利用料でよしとはいえないかもしれませんが)
次回からは、主なサービスごとに、具体的などのように利用料が変わるのか、みていきたいと思います。
第2回 訪問系サービス