お年寄りの食事に「色」の力を!
――カラフルフーディングのすすめ
第3回 今日からできるカラフルフーディング
〜食の楽しみをひろげる「黄」と「オレンジ」〜
料理家・成瀬紀子さんに伺うカラフルフーディング。
今回は「黄」と「オレンジ」がテーマです。
今回は「黄」と「オレンジ」がテーマです。
心躍る黄色とオレンジのメッセージ
食卓に明るさと楽しさを添えるおすすめカラーは、「黄」「オレンジ」です。
「黄」は、明るさではどの色にも負けません。希望や幸せ、陽気さをイメージされる方も多いのではないでしょうか。気分を前向きにしてくれる色として、食卓にはぴったりの色です。春や初夏をイメージした演出にも黄色はよく使われます。テーブルに添える花の色を黄色にするのもよいですね。
「オレンジ」は、にぎわいの色です。一般的にもっとも食欲を刺激する色とも言われます。大人数でお祭り気分で食を楽しみたいときに、「オレンジ」を添えれば、食卓をより活気づけてくれるでしょう。
「黄」は、明るさではどの色にも負けません。希望や幸せ、陽気さをイメージされる方も多いのではないでしょうか。気分を前向きにしてくれる色として、食卓にはぴったりの色です。春や初夏をイメージした演出にも黄色はよく使われます。テーブルに添える花の色を黄色にするのもよいですね。
「オレンジ」は、にぎわいの色です。一般的にもっとも食欲を刺激する色とも言われます。大人数でお祭り気分で食を楽しみたいときに、「オレンジ」を添えれば、食卓をより活気づけてくれるでしょう。
同色の素材が持つ味の共通点
同色の素材には味にも共通点があるのもが多い――このヒントを知っていると、レシピの幅を広げるのに多いに役立ちます。また自然と色も活かされるので、食卓も華やかに演出できるでしょう。とりわけ「黄」や「オレンジ」の素材を組み合わせて作る料理は、食シーンに明るさや楽しさを添えるので、ぜひ取り入れていただきたい色です。
また、味つけのマンネリ化から脱出するうえでも、「黄」や「オレンジ」は新しい味の組み合わせを発見させてくれるでしょう。それが、作る人にとっても食べる人にとっても、楽しみや発見となり、しょく(食・色)コミュニケーションを深めるきっかけになるのではないでしょうか。
また、味つけのマンネリ化から脱出するうえでも、「黄」や「オレンジ」は新しい味の組み合わせを発見させてくれるでしょう。それが、作る人にとっても食べる人にとっても、楽しみや発見となり、しょく(食・色)コミュニケーションを深めるきっかけになるのではないでしょうか。
色からレシピを考える
レシピを増やすには、知識や技術、経験も必要ですが、「味を思い描く能力」も大切な要素です。「味を思い描く能力」とは、素材と素材のおいしい組み合わせを想像できたり、素材を見て最適な調理方法や調味のインスピレーションを得たりすることです。
難しいことのように思えますが、まず色で素材を限定することで、選択肢がしぼられ、相性の良い食材や調味料が探しがしやすくります。また自然と色、すなわち持ち味をいかす調理法となるでしょう。
同色の素材を集めて新しいレシピをうみだす一例をあげてみます。
あなたは今からさつま芋を調理しようとします。いつもは、しょうゆやみりんで甘辛く煮るところを、さつま芋の黄色を活かした新しい味つけに挑戦してみるのです。
まずは、「黄」「オレンジ」でさつまいもに合いそうな素材をあげていきます。副菜ですので、野菜かフルーツがよいでしょう。
しょうが、パイナップル、りんご、れもん、オレンジ、みかん、オレンジジュース、りんごジュース、マーマレード、レモンジャム……。
いくつかあげたら、どの組み合わせがおいしいかなと、味を思い描いてみるのです。
このようにして生まれた2つのレシピをご紹介します。
1つめは、さつま芋のアップルジンジャー煮。材料はさつま芋、100%りんごジュース、はちみつ、しょうが汁。
2つめは、さつま芋のオレンジマーマレード煮。材料は、さつま芋、100%オレンジジュース、マーマレード、レモン果汁。
しょうがの辛みやマーマレードの苦みがおいしい、どちらも大人向けのレシピです。
食卓を囲みながら、何が入ってるのか会話してみるのもいいですね。
ぜひ、お試しください。
難しいことのように思えますが、まず色で素材を限定することで、選択肢がしぼられ、相性の良い食材や調味料が探しがしやすくります。また自然と色、すなわち持ち味をいかす調理法となるでしょう。
同色の素材を集めて新しいレシピをうみだす一例をあげてみます。
あなたは今からさつま芋を調理しようとします。いつもは、しょうゆやみりんで甘辛く煮るところを、さつま芋の黄色を活かした新しい味つけに挑戦してみるのです。
まずは、「黄」「オレンジ」でさつまいもに合いそうな素材をあげていきます。副菜ですので、野菜かフルーツがよいでしょう。
しょうが、パイナップル、りんご、れもん、オレンジ、みかん、オレンジジュース、りんごジュース、マーマレード、レモンジャム……。
いくつかあげたら、どの組み合わせがおいしいかなと、味を思い描いてみるのです。
このようにして生まれた2つのレシピをご紹介します。
1つめは、さつま芋のアップルジンジャー煮。材料はさつま芋、100%りんごジュース、はちみつ、しょうが汁。
2つめは、さつま芋のオレンジマーマレード煮。材料は、さつま芋、100%オレンジジュース、マーマレード、レモン果汁。
しょうがの辛みやマーマレードの苦みがおいしい、どちらも大人向けのレシピです。
食卓を囲みながら、何が入ってるのか会話してみるのもいいですね。
ぜひ、お試しください。
次回は、『白』のカラフルフーディング実践テクニックをお伝えします。
ご協力いただいた方
■成瀬紀子さん
(有)カラーパワーズ・デザイン
カラフルフーディングコーディネーター 料理家 栄養士
オーストラリア滞在中に、ゲルソン療法に従った調理を任された経験などから、野菜本来のおいしさ、食の大切さについて体験し、これが現在の活動の原点となる。以後、料理指導、赤ちゃんから大人までのレシピ開発、執筆、企画、雑誌、講演、ワークショップ講師、取材などを手がける。著書に『おいしい色レシピ』(新紀元社)『カラフルマタニティーレシピ』(赤ちゃんとママ社)など。
カラフルフーディングWebサイト http://colorfulfooding.jp/