アロマの活用で介護生活に潤いを!
最終回 アロマを介護に取り入れてみよう
これまでアロマの活用したリラクゼーション方法などをお伝えしてきましたが、アロマを介護にも取り入れてみると、お互いにとって良い効果がもたらされます。介護する側、される側の双方が香りによって気分転換を図ることが出来ます。
介護とアロマ
ご高齢になるにつれて、さまざまな機能が低下していきます。五感の機能も低下しますが、視覚や聴覚に比べて、嗅覚は機能低下がゆるやかな場合も多くみられます。その中でアロマセラピーは、香りを楽しむことはもちろん、嗅覚の機能を向上させる方法としても一役買うことがあります。また、たとえ嗅覚が低下して香りを楽しむことが難しくなっていても、鼻から吸入された成分は、確実に脳に伝わり、肺へ運ばれて心身に精油の作用がもたらされます。
また、オイルトリートメントについては、手と肌が直接触れるというタッチセラピー効果により、心地良い時間が生まれます。時間を見つけてハンドトリートメントなどを行うとよいでしょう。
また、オイルトリートメントについては、手と肌が直接触れるというタッチセラピー効果により、心地良い時間が生まれます。時間を見つけてハンドトリートメントなどを行うとよいでしょう。
吸入
介護に活用できる吸入の方法をご紹介します。
時間の認知
認知症などを抱える方の中には時間の感覚がわからなくなる方もいらっしゃいます。その場合、朝はこの香り、夜はこの香りといったように、時間帯に応じて使う精油を変えて、室内に香りを拡散させると、時間の認知に役立つ場合があります。使う精油の作用に関しては、朝はすっきり覚醒するような作用、昼前は食欲を促すような作用、夜は鎮静やリラックス作用と使い分けて行い、毎日継続することが大切です。
時間の認知
認知症などを抱える方の中には時間の感覚がわからなくなる方もいらっしゃいます。その場合、朝はこの香り、夜はこの香りといったように、時間帯に応じて使う精油を変えて、室内に香りを拡散させると、時間の認知に役立つ場合があります。使う精油の作用に関しては、朝はすっきり覚醒するような作用、昼前は食欲を促すような作用、夜は鎮静やリラックス作用と使い分けて行い、毎日継続することが大切です。
(例) 朝:ローズマリー、レモン 昼前:オレンジ 夜:ラベンダー | 香水用アトマイザーに精油を入れ、室内に拡散させます。 ※目に入らないように注意します。 |
安眠
介護する側、される側の双方にお使いになれるレシピです。安眠を促す作用があります。
介護する側、される側の双方にお使いになれるレシピです。安眠を促す作用があります。
ラベンダー 1滴 | ティッシュに垂らして、顔の近くに置きます。 パッチテストで皮膚に異常が表れなければ、手首や首筋に直接塗布する方法もあります。 |
空気清浄
おむつ交換を行う場合、その部屋に香りを拡散させると、双方にとって快適な空間となります。
おむつ交換を行う場合、その部屋に香りを拡散させると、双方にとって快適な空間となります。
シベリアモミ レモン | 香水用アトマイザーに精油を入れ、室内に拡散させます。 ※目に入らないように注意します。 |
皮膚塗布
清拭
殺菌作用もあるラベンダーを使用します。
殺菌作用もあるラベンダーを使用します。
ラベンダー 1滴 | 洗面器にお湯を入れ、精油を垂らします。 精油を水とかき混ぜ、オイルがばらけたところにタオルを入れて、清拭タオルを作ります。 |
褥瘡予防
ローズマリーシネオール 4滴 スイートアーモンドオイル 10ml | 皮膚に異常がない予防の段階から、赤みが少しだけ出ている状態ぐらいの方にお勧めのレシピです。仙骨部分であれば、その周囲の血行を促すようにオイルを塗ります。 しかし、これはあくまでも予防として捉え、必要に応じて医師の指示を受けてください。 |
ハンドトリートメント
ハンドトリートメントは気持ちがいいということはもちろんですが、身体や心にも良い作用をもたらします。手には脳とつながるたくさんの神経細胞があります。手からの心地よい刺激は脳を活性化させ、身体や内臓機能にまで働きかけることができます。また、手を優しく包まれながらトリートメントをされると、言葉を交わさなくても安心感で心が緩んでいきます。そこへ心地よい香りが加わるので、嗅覚、脳、身体、心へのケアに役立ちます。
特に初めての方の場合は、何を行うのかていねいにご説明してから行います。お話をしているうちに不安を少なくすることが大切です。そういった面でも、お顔を見ながらお話ができて、オイルを見ていただいたり、やっているところを見ていただけるハンドトリートメントがお勧めです。
<ハンドトリートメントの方法>
簡単なハンドトリートメントでは、その方が心地よいと感じる精油を使われても良いでしょう。皮膚塗布に適した精油の中から選んでいただきます。
ハンドトリートメントは気持ちがいいということはもちろんですが、身体や心にも良い作用をもたらします。手には脳とつながるたくさんの神経細胞があります。手からの心地よい刺激は脳を活性化させ、身体や内臓機能にまで働きかけることができます。また、手を優しく包まれながらトリートメントをされると、言葉を交わさなくても安心感で心が緩んでいきます。そこへ心地よい香りが加わるので、嗅覚、脳、身体、心へのケアに役立ちます。
特に初めての方の場合は、何を行うのかていねいにご説明してから行います。お話をしているうちに不安を少なくすることが大切です。そういった面でも、お顔を見ながらお話ができて、オイルを見ていただいたり、やっているところを見ていただけるハンドトリートメントがお勧めです。
<ハンドトリートメントの方法>
簡単なハンドトリートメントでは、その方が心地よいと感じる精油を使われても良いでしょう。皮膚塗布に適した精油の中から選んでいただきます。
※心を込めてオイルを温めましょう!
(4)各指は右手全体で一本一本ていねいに包みます。包んだら、ぎゅっと握ったまま、指先に抜けます。次に爪の生え際や横を押して次の指に移ります。指が終わったら、手の平全体を親指でほぐしていきます。
注意事項
・皮膚に異常が出た場合は、使用を中止してください。
・どれを選んだら良いか分からない場合は、お店の詳しい方へ相談してください。
・使用する精油は、品質の確かなものをお使いください。詳しくは第1回をご覧ください。
・どれを選んだら良いか分からない場合は、お店の詳しい方へ相談してください。
・使用する精油は、品質の確かなものをお使いください。詳しくは第1回をご覧ください。
介護生活に潤いをもたせるために
日々の介護は労力を要するもので、心身ともに負担がかかります。
だからこそ、リフレッシュする時間が大切です。これまでお伝えしてきたように、アロマは心身のリラクゼーション効果だけでなく、精油の成分がさまざまな良い作用をもたらしてくれます。そして、アロマは香りや触れ合うことによって、コミュニケーションのきっかけにもなります。
疲れを感じた時などに、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
だからこそ、リフレッシュする時間が大切です。これまでお伝えしてきたように、アロマは心身のリラクゼーション効果だけでなく、精油の成分がさまざまな良い作用をもたらしてくれます。そして、アロマは香りや触れ合うことによって、コミュニケーションのきっかけにもなります。
疲れを感じた時などに、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
ご協力いただいた方
アロマ福祉士
自然療法の家 flowery room
詳しく知りたい方はこちらへ http://ameblo.jp/floweryhouse
※サロンで使っている精油は有限会社日本エステル社のものです。