もっと知りたい!訪問看護のこと
第1回 訪問看護ってどんなサービス
介護保険の自宅で使えるサービスには、訪問看護、訪問介護、訪問入浴などがありますが(くわしくはこちら)、この中でも、訪問看護は医療依存度の高い人が、自宅で安心して暮らすためにはなくてはならないサービスです。読者の方の中にもすでに訪問看護をお使いの方もいらっしゃると思います。
今回の特集では、訪問看護サービスをより上手に使うために、そのサービス内容や特徴をご紹介します。訪問看護師さんの1日にも密着します!
今回の特集では、訪問看護サービスをより上手に使うために、そのサービス内容や特徴をご紹介します。訪問看護師さんの1日にも密着します!
訪問看護サービスとは
訪問看護は、要介護状態の悪化を予防するとともに、病気や障害を持っている人が、自分の家で暮らすための支援をするサービスです。利用者の希望に応じて、可能な限り在宅での生活を継続し、本人だけでなく、その家族の自立した生活とQOL(生活の質)の向上を目的として提供されます。
看護師などがご自宅に伺い、病状の観察と情報収集、療養上の世話や指導、精神的支援、家族支援、リハビリテーション、看取りの支援などを行います。
訪問看護サービスといえば、与薬や褥瘡ケアなどの医療処置、医療機器の管理、ケアについての相談などの医療的な支援を思い浮かべますが、利用者が気持ちよく生活できるよう、食事や排せつ、清潔など、基本的な生活を整えることもサービスに含まれます。
看護師などがご自宅に伺い、病状の観察と情報収集、療養上の世話や指導、精神的支援、家族支援、リハビリテーション、看取りの支援などを行います。
訪問看護サービスといえば、与薬や褥瘡ケアなどの医療処置、医療機器の管理、ケアについての相談などの医療的な支援を思い浮かべますが、利用者が気持ちよく生活できるよう、食事や排せつ、清潔など、基本的な生活を整えることもサービスに含まれます。
訪問介護(ホームヘルプサービス)とどこが違うの?
このように、訪問看護のサービスの中には、おむつ交換や清拭(体をふくこと)など、訪問介護(ホームヘルプサービス)で行われることも含まれます。これは訪問看護の前提が「生活を守る」という視点で行われるからです。利用者は、自分の状態やニーズに応じて、どちらのサービスを利用するかを選択する必要があります。
たとえば、おむつ交換だけをお願いしたい場合はホームヘルパーによる訪問介護でよいと思いますが、おむつを交換しながら褥創(傷)の状態を観察してほしいという場合は看護師による訪問看護ということになります(訪問介護では、原則、医療処置はできません)。つまり、医療的ニーズの高い人にとっては、同じ行為でも、看護師さんにしてもらった方がよい場合があります。
さらに、訪問看護においてリハビリテーションを計画的に行いたいという場合には、リハビリの専門家である作業療法士等に訪問してもらうことも可能です。このように、訪問看護はニーズに応じて、看護師のほかに、保健師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが訪問する場合もあります。
たとえば、おむつ交換だけをお願いしたい場合はホームヘルパーによる訪問介護でよいと思いますが、おむつを交換しながら褥創(傷)の状態を観察してほしいという場合は看護師による訪問看護ということになります(訪問介護では、原則、医療処置はできません)。つまり、医療的ニーズの高い人にとっては、同じ行為でも、看護師さんにしてもらった方がよい場合があります。
さらに、訪問看護においてリハビリテーションを計画的に行いたいという場合には、リハビリの専門家である作業療法士等に訪問してもらうことも可能です。このように、訪問看護はニーズに応じて、看護師のほかに、保健師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが訪問する場合もあります。
利用の仕方
訪問看護には医療保険によるものと、介護保険によるものがありますが、ここでは介護保険による「訪問看護」について述べています。まず、お住まいの市町村から「要介護」と認定されていること、そして居宅サービス計画(ケアプラン)が作成されていることが必要です。
そのうえで、主治医が(利用者の)病状が安定していて、ご自宅で看護師などによる療養上の世話や診療の補助が必要と認めた場合に利用できます。
利用料は介護報酬で決められています。訪問看護と訪問介護では料金(介護報酬)が異なりますので、利用者は家計とも相談して、上手にサービスを使い分ける必要があります。利用料などについては、こちらを参照してください。
次回は、Q&Aで、上手にサービスを利用するコツをお伝えします。
そのうえで、主治医が(利用者の)病状が安定していて、ご自宅で看護師などによる療養上の世話や診療の補助が必要と認めた場合に利用できます。
利用料は介護報酬で決められています。訪問看護と訪問介護では料金(介護報酬)が異なりますので、利用者は家計とも相談して、上手にサービスを使い分ける必要があります。利用料などについては、こちらを参照してください。
次回は、Q&Aで、上手にサービスを利用するコツをお伝えします。
お話を伺った方
玉田典子さん
(大島訪問看護ステーション所長)