お年寄りの食事に「色」の力を!
――カラフルフーディングのすすめ
第1回 カラフルフーディングとは?
今月のけあサポ’sEYEでは、食事の「色」をテーマに取りあげます。味や栄養はもちろん大事ですが、「見た目」が食欲や食事の楽しみに影響があることはどなたにも経験のあることではないでしょうか。しかし、お年寄りの食事はとかく醤油をベースとした茶色を主体としたものになりがちです。一体どのようにしたら「色」に一工夫できるのでしょうか?「カラフルフーディング」をキーワードに、食事の「色」があたえる様々な効果を研究されている料理家の成瀬紀子さんに伺いました。
作る人と食べる人の両方が食事をもっと楽しめるために
カラフルフーディングの例
私が提唱しているカラフルフーディングでは、料理の色を通してメッセージが添えられます。それは、家族や友人達のためではなく、ときに自分のためのメッセージでもあるのです。日々、食に追われて生活をする方たちにとっては、料理はきれいごとだけではすみません。それだけに、作り手こそ、心とからだがうるおっていることが大事だと思います。毎日作らないといけないなら、少しでも楽しくのりきっていただきたい。カラフルフーディングは、作る人にとっても食べる人にとっても、毎日の料理をもっと楽しく、おいしく、するためのヒントを与えてくれると思います。
カラフルフーディングの3つの心
カラフルフーディングを一言で説明するとすれば、あらゆる食シーンにおいて、食材や料理の色や色のメッセージを意識することで、しょく(食・色)コミュニケーションを活性化させ、作る人も食べる人も心とからだを癒す(元気にする)『食』の新しい考え方とその手法です。
カラフルフーディングは次の3つの心を大切に考えます。
1. しょく(食・色)コミュニケーション
2. 色の力
3. 創造力
●しょく(食・色)コミュニケーション
人が癒しを感じるとき、そこに必ずあるのがコミュニケーションであるとカラフルフーディングは考えます。色がある限り、あらゆる食シーンにコミュニケーションは起こります。
食べる人同士でのコミュニケーション、作り手と料理や素材との間でおこるコミュニケーション、自分自身の中でおこるセルフコミュニケーション…。あらゆる食コミュニケーションは、色を通してさらに活性化するのです。
●色の力
私たちが色を見たり感じたりするとき、感情的、精神的、物理的な反応があります。例えば、ピンクの桜を眺めて温かで優しい気持ちになったり、赤いユニフォームから闘志を感じたり、蛇口の青いマークから冷水のサインを読み取ったり。カラーメッセージは、育った環境、年齢、性別、精神状態などでも変わりますが一般的にはこのように次のように言われています。
赤 元気 ・スタミナ・原動力・華やか
ピンク 愛情・やわらかさ・女性的・慈悲
オレンジ 食欲アップ・落ち込んだ気持ちを引き上げる・笑顔・にぎわい
黄色 爽やかさ・ユーモア・楽しさ・明るさ
緑 リラックス・すがすがしさ・健康的・なごみ
青 平和・安らぎ・信頼感・落ち着き
紫 高貴・精神性・変容・インスピレーション
白 純粋さ ・清潔感 ・スタート・浄化
これらの色の力を知り、感じ、色のメッセージとして料理にとりいれれば、料理はまるで手紙のような役割をします。手紙を送ったり、送られたり、共有したり、感じたりする中で信頼や愛情が深まったり、会話が広がったりと、しょく(食・色)コミュニケーションの活性化につながります。
●創造力
創造力があれば、レシピの幅もぐんと広がります。
素材からではなく、色から献立やレシピを考えることで新しい発想で、献立作りやレシピの幅をふやすことができるでしょう。それは毎日を楽しくするヒントとなるでしょう。
それには、食材の色別の特徴を知る必要があります。
次回は、今日からできるカラフルフーディング、実践編をご紹介しま
す。
カラフルフーディングは次の3つの心を大切に考えます。
1. しょく(食・色)コミュニケーション
2. 色の力
3. 創造力
●しょく(食・色)コミュニケーション
人が癒しを感じるとき、そこに必ずあるのがコミュニケーションであるとカラフルフーディングは考えます。色がある限り、あらゆる食シーンにコミュニケーションは起こります。
食べる人同士でのコミュニケーション、作り手と料理や素材との間でおこるコミュニケーション、自分自身の中でおこるセルフコミュニケーション…。あらゆる食コミュニケーションは、色を通してさらに活性化するのです。
●色の力
私たちが色を見たり感じたりするとき、感情的、精神的、物理的な反応があります。例えば、ピンクの桜を眺めて温かで優しい気持ちになったり、赤いユニフォームから闘志を感じたり、蛇口の青いマークから冷水のサインを読み取ったり。カラーメッセージは、育った環境、年齢、性別、精神状態などでも変わりますが一般的にはこのように次のように言われています。
赤 元気 ・スタミナ・原動力・華やか
ピンク 愛情・やわらかさ・女性的・慈悲
オレンジ 食欲アップ・落ち込んだ気持ちを引き上げる・笑顔・にぎわい
黄色 爽やかさ・ユーモア・楽しさ・明るさ
緑 リラックス・すがすがしさ・健康的・なごみ
青 平和・安らぎ・信頼感・落ち着き
紫 高貴・精神性・変容・インスピレーション
白 純粋さ ・清潔感 ・スタート・浄化
これらの色の力を知り、感じ、色のメッセージとして料理にとりいれれば、料理はまるで手紙のような役割をします。手紙を送ったり、送られたり、共有したり、感じたりする中で信頼や愛情が深まったり、会話が広がったりと、しょく(食・色)コミュニケーションの活性化につながります。
●創造力
創造力があれば、レシピの幅もぐんと広がります。
素材からではなく、色から献立やレシピを考えることで新しい発想で、献立作りやレシピの幅をふやすことができるでしょう。それは毎日を楽しくするヒントとなるでしょう。
それには、食材の色別の特徴を知る必要があります。
次回は、今日からできるカラフルフーディング、実践編をご紹介しま
す。
ご協力いただいた方
■成瀬紀子さん
(有)カラーパワーズ・デザイン
カラフルフーディングコーディネーター 料理家 栄養士
オーストラリア滞在中に、ゲルソン療法に従った調理を任された経験などから、野菜本来のおいしさ、食の大切さについて体験し、これが現在の活動の原点となる。以後、料理指導、赤ちゃんから大人までのレシピ開発、執筆、企画、雑誌、講演、ワークショップ講師、取材などを手がける。著書に『おいしい色レシピ』(新紀元社)『カラフルマタニティーレシピ』(赤ちゃんとママ社)など。
カラフルフーディングWebサイト http://colorfulfooding.jp/