アロマの活用で介護生活に潤いを!
第1回 アロマってどんなもの?
日々の介護にはストレスがつきものです。しかし、介護生活を長く継続するためには、ちょっとしたリラクゼーションの時間も大切です。
そこでおすすめしたいのがアロマ。アロマにはリラクゼーション効果とともに、身体にもさまざまな効用をもたらします。
今月の特集では、介護生活に潤いをもたらすアロマの活用術をお伝えします。
そこでおすすめしたいのがアロマ。アロマにはリラクゼーション効果とともに、身体にもさまざまな効用をもたらします。
今月の特集では、介護生活に潤いをもたらすアロマの活用術をお伝えします。
アロマセラピーとは?
アロマとは「自然の香り」のことで、これを用いた療法(セラピー)が、アロマセラピーです。アロマセラピーには主に、(1)吸入(香りを鼻から吸入する)、(2)皮膚塗布(皮膚から吸収する)という2つの方法があります。その他にも、飲用や座薬としての使用方法もありますが、日本では禁止している団体や協会もあります。専門家の知識と確かな品質の精油以外では、この方法で使用しないでください。
吸入
アロマセラピーでは、花、葉、幹、果実の皮など植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)を使用します。この精油には人の感情や心身機能に働きかける成分が含まれています。この成分は植物によって特性が異なりますが、たとえば、心を鎮静させる、明るい気持ちになるなどの効用があります。
鼻から吸入した精油の成分は、脳に直接伝えられます。まず感情や記憶を司る大脳辺縁系に伝わり、その後、自律神経や免疫機能、ホルモン系をコントロールする視床下部に影響を与えます。また、肺の肺胞から血液中に取り込まれ、全身に運ばれます。
皮膚塗布
精油と植物オイルという2つのオイルを使用して、オイルトリートメント(オイルを用いた全身へのマッサージのようなもの)を行います。オイルトリートメントにより、植物の成分が真皮にある毛細血管に取り込まれ、全身を循環する血液にのります。
オイルトリートメントでは、血流を促す、こりをほぐす、リラックスをするなど、目的に応じて精油を選びます。
アロマセラピーは、良い香りと感じるだけでなく、心と身体に働きかける療法なのです。
アロマセラピーでは、花、葉、幹、果実の皮など植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)を使用します。この精油には人の感情や心身機能に働きかける成分が含まれています。この成分は植物によって特性が異なりますが、たとえば、心を鎮静させる、明るい気持ちになるなどの効用があります。
鼻から吸入した精油の成分は、脳に直接伝えられます。まず感情や記憶を司る大脳辺縁系に伝わり、その後、自律神経や免疫機能、ホルモン系をコントロールする視床下部に影響を与えます。また、肺の肺胞から血液中に取り込まれ、全身に運ばれます。
皮膚塗布
精油と植物オイルという2つのオイルを使用して、オイルトリートメント(オイルを用いた全身へのマッサージのようなもの)を行います。オイルトリートメントにより、植物の成分が真皮にある毛細血管に取り込まれ、全身を循環する血液にのります。
オイルトリートメントでは、血流を促す、こりをほぐす、リラックスをするなど、目的に応じて精油を選びます。
アロマセラピーは、良い香りと感じるだけでなく、心と身体に働きかける療法なのです。
精油にはどんな働きがあるの?
精油には、薬理学的作用、生理学的作用、心理学的作用の3つがあります。
・薬理学的作用:血流にはいり、身体の部位や期間に働きかける作用
・生理学的作用:呼吸、排泄、代謝、血液循環、体温調節などに及ぼす作用
・心理学的作用:精神的な面に与える作用
これらの作用のなかには、以下のようなものがあります。
・薬理学的作用:血流にはいり、身体の部位や期間に働きかける作用
・生理学的作用:呼吸、排泄、代謝、血液循環、体温調節などに及ぼす作用
・心理学的作用:精神的な面に与える作用
これらの作用のなかには、以下のようなものがあります。
◇抗ウィルス作用:ウィルスに対しての感染を抑制する ◇抗菌作用:細菌による感染を抑制する ◇エストロゲン様作用:女性ホルモンの働きを刺激する ◇緩下作用:排便を促進する ◇強壮作用:体の各所の機能・能力を向上させる ◇駆風作用:腸内のガスを排出させる ◇健胃作用:胃液の分泌活動を刺激して調子をととのえる ◇降圧作用:血圧を下げる ◇抗炎症作用:炎症、または熱を軽減させる ◇抗不安作用:不安や緊張を取り除く ◇止血作用:出血を止める ◇収斂作用:組織を引き締め、出血、分泌などを減少させる ◇鎮痙作用:痙攣および痙攣性の痛みやこむらがえりを取り除く ◇瘢痕形成作用:かさぶたの形成促進をする ◇デオドラント作用:臭いを消す ◇鎮静作用:苦痛・興奮を和らげる ◇抗うつ作用:抑うつ的な気分を明るくする |
こんなことに注意!
上記のように、精油にはさまざまな効用がありますが、それぞれの精油に含まれる成分によって、吸入したほうがよいもの、皮膚塗布したほうがよいものというように使用用途が異なっています。
吸入:レモン、ユーカリラジアタ、ローズマリーシネオール、ゼラニウム、シベリアモミ、ベルガモット、グレープフルーツ、オレンジスイート、マンダリンなど 皮膚塗布:ユーカリラジアタ、真正ラベンダー、ティートゥリー、ローズマリーシネオール、イランイラン、レモングラス、ユーカリシトリオドラ、ゼラニウムなど |
また、きちんとした品質のものを選ぶことも大切です。品質が悪いものを使うと、吸入時に頭が痛くなったり、皮膚に塗ったとき肌に異常が出ることがありますので、十分に注意してください。
1.商品に「エッセンシャルオイル」と明記されているものであること。 2.植物の学名や産地が明確で、分析表で成分が確認できるもの。 3.よくわからない場合は、店員さんがアロマの知識を持っているお店で相談しながら買う。 |