これでばっちり! 熱中症と脱水症対策
第1回 熱中症のサインと対応方法
今年の夏は節電の影響もあり、熱中症と脱水症対策が欠かせません。特に高齢者は体内の水分量が少ないため、注意が必要です。
今回のけあサポ‘sEYEでは、介護専門職の総合情報誌『おはよう21』の8月号特集「知っておきたい脱水症の予防と対策」をもとに、熱中症と脱水症対策についてお伝えします。
今回のけあサポ‘sEYEでは、介護専門職の総合情報誌『おはよう21』の8月号特集「知っておきたい脱水症の予防と対策」をもとに、熱中症と脱水症対策についてお伝えします。
熱中症とは
熱中症は、暑熱(高温)環境下で起こる、
○体内の水分や電解質(ナトリウムやカリウムなど)の欠乏
○高体温そのものによる臓器障害
の総称です。
○体内の水分や電解質(ナトリウムやカリウムなど)の欠乏
○高体温そのものによる臓器障害
の総称です。
熱中症の発生要因
熱中症が発生するのには、以下のような要因が考えられます。
○気温が高い、湿度が高い、風が弱い
○輻射熱(放射熱)の上昇
○運動による体内での熱生産
○加齢などによる身体の放熱能の低下
○体調不良(脱水・発熱)
○心機能・腎機能の低下
○既往症(脳血管障害、精神疾患、パーキンソン病など)
○暑い環境に対し、身体が順応(慣れ)していない
○通気性や吸収性が悪い服装
熱中症にならないためには、出来る範囲内で、あらかじめこのような要因を取り除いておくことが大切です。
○気温が高い、湿度が高い、風が弱い
○輻射熱(放射熱)の上昇
○運動による体内での熱生産
○加齢などによる身体の放熱能の低下
○体調不良(脱水・発熱)
○心機能・腎機能の低下
○既往症(脳血管障害、精神疾患、パーキンソン病など)
○暑い環境に対し、身体が順応(慣れ)していない
○通気性や吸収性が悪い服装
熱中症にならないためには、出来る範囲内で、あらかじめこのような要因を取り除いておくことが大切です。
熱中症の新分類と病態
I度 | ・めまい、立ちくらみがある ・筋肉のこむら返りがある(痛い) ・汗が拭いても拭いても出てくる | 冷所に移し、安静にして身体を冷やしましょう 水分・塩分を補給しましょう |
II度 | ・頭ががんがんする(頭痛) ・吐き気がする、吐く ・身体がだるい(倦怠感・虚脱感 | I度の対応に加え、必ず誰かが付き添うようにしましょう 症状が改善しなければすぐに病院へ運びましょう |
III度 | ・意識がない ・身体がひきつける(痙攣) ・呼びかけに対して返事がおかしい ・真直ぐに歩けない、走れない ・高い体温である | I度、II度の対応をしながら、すぐに救急車で病院に運びましょう |
熱中症の発症状況
○発症時間帯
気温の上昇する午前11時前後と、最高気温の時間帯は過ぎているものの、仕事の疲れが出やすい午後3時頃にピークがあります。夜間でも照明灯の下、スポーツや肉体労働に従事する人たちの発症が増えています。
○年齢別・性別・状況別発症頻度
年齢では10歳代と50〜60歳代に2つのピークがあります。男女別では若年男女、中年男性、高齢女性に3つのピークがあります。最も男性の頻度が多いのが労働で、次いでスポーツ、日常生活の順となります。男女合わせた平均年齢はスポーツ24.6歳、労働46.5歳、日常生活59.2歳です。
発症時の天候は晴天が91.6%、場所は炎天下が76.9%と多くなっています。
気温の上昇する午前11時前後と、最高気温の時間帯は過ぎているものの、仕事の疲れが出やすい午後3時頃にピークがあります。夜間でも照明灯の下、スポーツや肉体労働に従事する人たちの発症が増えています。
○年齢別・性別・状況別発症頻度
年齢では10歳代と50〜60歳代に2つのピークがあります。男女別では若年男女、中年男性、高齢女性に3つのピークがあります。最も男性の頻度が多いのが労働で、次いでスポーツ、日常生活の順となります。男女合わせた平均年齢はスポーツ24.6歳、労働46.5歳、日常生活59.2歳です。
発症時の天候は晴天が91.6%、場所は炎天下が76.9%と多くなっています。
熱中症は誰にでも起こりうる
大切なことは、暑熱環境下では熱中症は誰にでも起こり得るということです。熱中症新分類のI度の症状である大量の発汗、めまい、立ちくらみ、筋肉痛・筋肉の硬直が出現したら、すぐに冷所へ避難して安静にし、身体を冷やし、経口補水液を飲みます。改善しない場合は、必ず病院へ搬送します。
ここでは、ただの水ではなく、経口補水液を飲むのがポイントです。なぜかというと、熱中症の裏には、水分・電解質の不足が隠れているからです。この詳細は、来週お伝えします。
ここでは、ただの水ではなく、経口補水液を飲むのがポイントです。なぜかというと、熱中症の裏には、水分・電解質の不足が隠れているからです。この詳細は、来週お伝えします。