自助具を使ってみよう!
第1回 自助具とは?
みなさんは自助具という言葉を聞いたことがありますか?
自助具とは文字通り「自立を助ける道具」の略ということができます。
今月の特集では、介護保険の対象である福祉用具とは異なる自助具の役割や、生活に与える影響などを紹介します。
自助具とは文字通り「自立を助ける道具」の略ということができます。
今月の特集では、介護保険の対象である福祉用具とは異なる自助具の役割や、生活に与える影響などを紹介します。
自助具の働きを理解するために、まず手の機能について説明します。
手の機能には大きく分けて以下の3つに分けられます。
(1)手を目的物に近付けるなど手の位置を変える機能
(2)物を押さえ、固定する機能
(3)物を把持操作する機能
私たちが普段、何気なく当たり前に使っているこれらの手の機能が、病気や事故などをきっかけに困難になることがあります。
この手の機能を補い、生活動作を自立に導くことが自助具の役割と言えます。
食事を例に考えてみましょう。
私たちは普段、何気なくスプーンなどを使用し、食べ物を口に運んでいます。
あるとき、何らかの病気や事故で肘を曲げることが困難になったとすると、この状態ではスプーンを口に近付けることが困難になってしまいます((1)の機能)。
また、指が曲げにくくなった場合は、スプーンを握ることが困難になってしまい((3)の機能)、食べ物をお皿からすくうこと自体が困難になります。
このようなときにはAのように柄の長いスプーンの自助具を使用して口に近づきやすくしたり、Bのようなスプーンホルダー(カフ)と呼ばれる自助具を使用してスプーンを手に固定したりすることで、食べ物を口に運ぶという行為を再び自立に導くことができるのです。
以上のように食べ物を口に運ぶという行為においても、それを困難にする要因は上記のような肘や指の動きだけでなく、他にも筋力や感覚の問題など多くの原因によって起こります。そのため、個々の障害に応じた自助具を選定することが重要です。
次回は片麻痺の方がよく使用する自助具を紹介したいと思います。
手の機能には大きく分けて以下の3つに分けられます。
(1)手を目的物に近付けるなど手の位置を変える機能
(2)物を押さえ、固定する機能
(3)物を把持操作する機能
私たちが普段、何気なく当たり前に使っているこれらの手の機能が、病気や事故などをきっかけに困難になることがあります。
この手の機能を補い、生活動作を自立に導くことが自助具の役割と言えます。
食事を例に考えてみましょう。
私たちは普段、何気なくスプーンなどを使用し、食べ物を口に運んでいます。
あるとき、何らかの病気や事故で肘を曲げることが困難になったとすると、この状態ではスプーンを口に近付けることが困難になってしまいます((1)の機能)。
また、指が曲げにくくなった場合は、スプーンを握ることが困難になってしまい((3)の機能)、食べ物をお皿からすくうこと自体が困難になります。
このようなときにはAのように柄の長いスプーンの自助具を使用して口に近づきやすくしたり、Bのようなスプーンホルダー(カフ)と呼ばれる自助具を使用してスプーンを手に固定したりすることで、食べ物を口に運ぶという行為を再び自立に導くことができるのです。
以上のように食べ物を口に運ぶという行為においても、それを困難にする要因は上記のような肘や指の動きだけでなく、他にも筋力や感覚の問題など多くの原因によって起こります。そのため、個々の障害に応じた自助具を選定することが重要です。
次回は片麻痺の方がよく使用する自助具を紹介したいと思います。