自助具を使ってみよう!
第2回 片麻痺の人の生活障害
前回は自助具についての大まかな機能と役割についてお伝えしました。
今回は片麻痺の方が使用する自助具についてお伝えします。
今回は片麻痺の方が使用する自助具についてお伝えします。
片麻痺とは脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血などによって片側の上下肢に運動麻痺が生じる障害です。運動麻痺は一人ひとりその程度は異なりますが、ここでは麻痺側の手がほとんど動かず、麻痺のない手のみで生活している方を想定して説明します。
まず前回触れた、手の機能についてもう一度復習すると、手の機能には大きく分けて以下の3つの役割がありました。
(1)手を目的物に近付けるなど手の位置を変える機能
(2)物を押さえ、固定する機能
(3)物を把持操作する機能
このうち片麻痺の方は(2)の機能が障害されるのが特徴です。普段、私たちは非利き手を押さえや支えに使用すると同時に利き手を操作するという、いわゆる「両手動作」を行っています。片手のみで洋服のボタンの着脱、字を書く操作、食事動作などを行ってみると、押さえや支えがないことの不便を感じることができます。
ボタン操作は何とか片手でも時間をかけるとできることがありますが、字を書く操作では紙がずれてしまってうまく書けません。この場合にはCのような錘を乗せて紙を固定します。
食事動作では支えの手がないことで食器が動いてしまったり、浅めの皿ではスプーンですくいにくくなることがあります。そこでDのような滑り止めシートを敷いたり、Eのような片側が立ちあがった皿を使用し、スプーンですくいやすくしたりします。
このような物を押さえ、固定する機能を持った自助具を使用することで操作がしやすくなります。
次回は片麻痺の方の調理動作についてお伝えしたいと思います。
まず前回触れた、手の機能についてもう一度復習すると、手の機能には大きく分けて以下の3つの役割がありました。
(1)手を目的物に近付けるなど手の位置を変える機能
(2)物を押さえ、固定する機能
(3)物を把持操作する機能
このうち片麻痺の方は(2)の機能が障害されるのが特徴です。普段、私たちは非利き手を押さえや支えに使用すると同時に利き手を操作するという、いわゆる「両手動作」を行っています。片手のみで洋服のボタンの着脱、字を書く操作、食事動作などを行ってみると、押さえや支えがないことの不便を感じることができます。
ボタン操作は何とか片手でも時間をかけるとできることがありますが、字を書く操作では紙がずれてしまってうまく書けません。この場合にはCのような錘を乗せて紙を固定します。
食事動作では支えの手がないことで食器が動いてしまったり、浅めの皿ではスプーンですくいにくくなることがあります。そこでDのような滑り止めシートを敷いたり、Eのような片側が立ちあがった皿を使用し、スプーンですくいやすくしたりします。
このような物を押さえ、固定する機能を持った自助具を使用することで操作がしやすくなります。
次回は片麻痺の方の調理動作についてお伝えしたいと思います。