もっと知りたい!訪問診療のこと
第2回 訪問診療の利用を決めたら
今月のけあサポ’sEYEは、患者さんの家にお医者さんが定期的に診療に来てくれる訪問診療を取り上げています。
第2回目も、たかせクリニックの高瀬先生に、訪問診療を利用する際に発生しがちな悩みや疑問に答えていただきました。
第2回目も、たかせクリニックの高瀬先生に、訪問診療を利用する際に発生しがちな悩みや疑問に答えていただきました。
訪問診療に関する素朴な疑問
訪問診療が何たるかを理解しても、いざ利用しようとすると素朴な疑問がわいてくるものです。
【Q】先生の交通費はこちらで負担するのでしょうか? 【A】たかせクリニックでは交通費はいただいていません。しかし、地方などで、患者さんの自宅が遠い場合はいただいているかもしれませんね。 |
【Q】処方してもらった薬は、自分で薬局にもらいに行くのでしょうか? 【A】基本的にはそうなります。薬局によっては、薬を自宅に届けてくれるサービスを行っているところもありますので、訪問診療医に聞いてください。 |
【Q】訪問診療で骨折の治療はできるのでしょうか? 【A】骨折の疑いがある場合は、病院に行って1度レントゲンをとってください。その後、訪問診療でできることはやらせていただきます。 |
【Q】訪問診療の先生は、内科の先生しかいないのですか? 【A】たかせクリニックの場合、内科以外に非常勤で精神科・皮膚科の医師がいます。伺える日が限定されてしまいますが、なるべく患者さんの意向に沿った形で訪問させていただきます。 |
「総合診療」という言葉を知っていますか?
総合診療とは、患者さんに問診を行うことで病名を突き止め、的確に対処する診療のことです。病名を特定した上で、CTやMRIなどで細かい検査をすることで、余計な診察をしなくてすむのです。もちろん、総合診療を的確に行うには、医師にそれ相応の技術が必要ですが。
訪問診療医が行う診療は、まさにこの総合診療なのです。
高齢者の医療費・介護費を抑える一つの手段として、介護予防が盛んに行われていますが、高瀬先生が注目していることは、訪問診療を利用することで医療費をおさえることができるということです。総合診療を行うことによって余計な診療をしないということは、医療費を抑えることにつながるからです。今後はその根拠となる数字を集計し、まとめていきたいと高瀬先生は意欲的です。
訪問診療医が行う診療は、まさにこの総合診療なのです。
高齢者の医療費・介護費を抑える一つの手段として、介護予防が盛んに行われていますが、高瀬先生が注目していることは、訪問診療を利用することで医療費をおさえることができるということです。総合診療を行うことによって余計な診療をしないということは、医療費を抑えることにつながるからです。今後はその根拠となる数字を集計し、まとめていきたいと高瀬先生は意欲的です。
在宅で介護を続けるコツ
最後に家族介護者が在宅で介護を続けるコツを聞きました。
【Q】どうすれば良い訪問診療医に出会えますか? 【A】地域包括支援センターに相談すると、それぞれの状況にあった訪問診療医を教えてくれると思います。また、意外かもしれませんがご近所さんの口コミは大切です。近所の老人クラブに顔を出すなど、地域の人との交流のなかから評判を知ることができるのではないでしょうか。 |
【Q】在宅で介護を続ける秘訣は何ですか? 【A】良いケアマネジャーさんに出会うことですかね。ケアマネさんはいろいろな知識や情報をもっていますから、それぞれの状況に合わせて対応してくれると思います。 |
2回にわたり、訪問診療に関する素朴な疑問にお答えしました。次回は、高瀬先生の楽しい訪問診療の様子をレポートします!
ご協力いただいた方
高瀬義昌先生
(たかせクリニック院長)