もっと知りたい通所リハビリテーションのこと
第4回 通所リハビリテーションの実際その2
9月のけあサポ’sEYEの最後となる今回は、「スマイル永生」の「失語クラス」の様子をご紹介します。通所リハビリテーションとして、失語症をもつ人向けのサービスを提供しているのは珍しい取り組みです。
語りの輪
失語症のある利用者に特化した「失語クラス」は毎週木曜日午後に行われます。「活動クラス」と同様、はじめに体調確認を行った後、利用者と職員とで、その日の日付や天気、その週の暦を確認します。職員が促しながら、利用者から答えを引き出していきます。伺ったのは残暑も厳しい9月の上旬で、重陽(菊の節句)や関西国際空港の開港記念日、サンフランシスコ講和条約の調印日などが上がりました。
その後、「語りの輪」と「活動」の2組に分かれます。「語りの輪」では、参加者のうち1人が司会を担当し、それぞれが1週間の出来事を順々に発表していきます。○○ギャラリーにいって絵手紙の展覧会を見てきた、△△温泉にいってのんびりしてきた、などみなさん、なかなかに活動的です。パソコンとプロジェクターが用意されており、発表された内容はすぐに活字となり、プロジェクターに表示されます。職員さんに伺うと、“聞く”だけでは、内容の理解が難しい場合もあり、視覚的にも情報を伝えられるようにしているということです。
その後、「語りの輪」と「活動」の2組に分かれます。「語りの輪」では、参加者のうち1人が司会を担当し、それぞれが1週間の出来事を順々に発表していきます。○○ギャラリーにいって絵手紙の展覧会を見てきた、△△温泉にいってのんびりしてきた、などみなさん、なかなかに活動的です。パソコンとプロジェクターが用意されており、発表された内容はすぐに活字となり、プロジェクターに表示されます。職員さんに伺うと、“聞く”だけでは、内容の理解が難しい場合もあり、視覚的にも情報を伝えられるようにしているということです。
また、発表に関連のある事柄や、ほかの利用者がわからないことは、インターネットを使い、すぐに調べていきます。利用者の興味や関心を広げる工夫です。
1週間の出来事を発表するのは、コミュニケーションの機会を提供するとともに、1週間のうちに利用者さんにできるだけ活動してもらいからだそうです。同じ障害のある仲間の活動を聞いて、次は自分もやってみようと刺激を受けたり、同じ苦労のわかる仲間から自分の活動を認められることが、次の自身につながります。また発表を行うために、1週間の中で何か機会を作って取り組んだり、外出したりとするようになっています。そうすることで、閉じこもりを防止し、活動性を高める工夫をしているのです。
それぞれ1週間の出来事を発表した後は、各自切り抜いてきた、気になる新聞記事をプロジェクターに写しながら、めいめいに感想などを述べ合います。
1週間の出来事を発表するのは、コミュニケーションの機会を提供するとともに、1週間のうちに利用者さんにできるだけ活動してもらいからだそうです。同じ障害のある仲間の活動を聞いて、次は自分もやってみようと刺激を受けたり、同じ苦労のわかる仲間から自分の活動を認められることが、次の自身につながります。また発表を行うために、1週間の中で何か機会を作って取り組んだり、外出したりとするようになっています。そうすることで、閉じこもりを防止し、活動性を高める工夫をしているのです。
それぞれ1週間の出来事を発表した後は、各自切り抜いてきた、気になる新聞記事をプロジェクターに写しながら、めいめいに感想などを述べ合います。
このような利用者が主体的に取り組むような工夫が互いの刺激となって、さらに意欲を高めているようです。
「集団であること」で利用者の意欲を引き出し、一方でピア・カウンセリングのような効果をも生んでいます。これが、通所リハビリテーションの魅力であるのでしょう。
さて、「語りの輪」が行われている間、一方のグループではそれぞれの希望に応じて、習字や陶芸、絵手紙の作成、ビーズなどが行われています。みなさん、なかなかの腕前です。
1時間程度、それぞれの活動が行われると、互いのグループが交代して同様の活動が行われます。
「集団であること」で利用者の意欲を引き出し、一方でピア・カウンセリングのような効果をも生んでいます。これが、通所リハビリテーションの魅力であるのでしょう。
さて、「語りの輪」が行われている間、一方のグループではそれぞれの希望に応じて、習字や陶芸、絵手紙の作成、ビーズなどが行われています。みなさん、なかなかの腕前です。
1時間程度、それぞれの活動が行われると、互いのグループが交代して同様の活動が行われます。
利用者は、脳血管疾患の後遺症によって失語症を抱えるようなった場合が中心です。比較的年齢の若い場合が多く、通常の通所リハビリテーションや通所介護ではなかなかなじめないといいます。コミュニケーションに不自由を抱える場合は、孤独感を覚えることも多いかもしれません。「スマイル永生」の取り組みは、このような方にとって、とても貴重な機会を提供しているといえます。
取材先
介護サービススマイル永生
〒193-0942
東京都八王子市椚田町588−17
TEL:042-661-4175
FAX:042-661-7628
ホームページ:http://www.eisei.or.jp/clinic/08/index.html
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