もっと知りたい通所リハビリテーションのこと
第1回 通所リハビリテーションってどんなサービスですか?
高齢者はふとしたきっかけで、体調を崩したり、身体の機能が衰えたりして、日常生活に不便や困難を抱えがちです。病気やけがで入院生活を送った後、自宅に戻ってみるとこれまでできていたことが、難しくなっていたということも珍しくありません。
そんなときに利用してみたいのが通所リハビリテーションです。
通所リハビリテーションとは、病院や介護老人保健施設といった施設に日帰りで通い、リハビリテーションやレクリエーションを通じて、身体機能の回復や閉じこもりの防止を図るものです。
今月の特集では、通所リハビリテーションについてお伝えします。
そんなときに利用してみたいのが通所リハビリテーションです。
通所リハビリテーションとは、病院や介護老人保健施設といった施設に日帰りで通い、リハビリテーションやレクリエーションを通じて、身体機能の回復や閉じこもりの防止を図るものです。
今月の特集では、通所リハビリテーションについてお伝えします。
リハビリテーションとは?
ところで、通所リハビリテーションについて説明する前に、まず「リハビリテーション」についてお話したいと思います。「リハビリテーション」と聞くと、体操で使うような平行に並んだ二本の棒を使って歩く訓練をするというような風景を思い浮かべるかもしれません。病気や事故で失われた身体機能を取り戻す、回復させることをリハビリテーションと考えている人も多いと思いますが、これはリハビリテーションの一部でしかありません。仮に、このような訓練によって身体機能の回復が果たせず、日常生活に“不自由さ”が残ったとしても、その人らしく生活できるように支援することがリハビリテーションの考え方です。たとえば、脳血管疾患などの後遺症として右手がうまく動かなくなったとします。この場合、左手で着替えや調理などの日常生活が送れるように、トレーニングをしたり、道具(調理道具など)をつくったり、環境を整えたりすることも大切です。このほか、職業訓練や、(日常生活に不自由さを抱える人がその人らしく暮らせるように)地域社会や社会へ働きかけることもリハビリテーションの考え方に含まれます。このようにリハビリテーションとは大変広い概念といえます。
通所リハビリテーションとは?
それではここで、通所リハビリテーションについてお話します。
通所リハビリテーションは介護保険の給付対象となるサービスです(デイケアと呼ばれることもあります)。したがって、利用するには要介護認定を受けていることが必要です。通所リハビリテーションが受けられる場所は、介護老人保健施設、病院、診療所となっており、利用者はそれらの施設を訪れて、心身機能の維持回復、日常生活の自立などを目的に必要なリハビリテーションを受けます。主に体操や、機械を使った機能訓練、レクリエーションといった身体機能へのアプローチが中心となります。通所リハビリテーションは、医師の指示と通所リハビリテーション計画にしたがって行われます。通所リハビリテーション計画とは、診療や運動機能検査などをもとに、利用者の機能や心身の状況などをふまえて、目標や具体的なサービス内容を定めたものです。
なお、通所リハビリテーションと同じようなサービスに通所介護というものがあります。通所介護では、特別養護老人ホームなどの施設に利用者が通い、入浴、食事などの介護を受けます。自宅以外の場所でサービスを受けることは通所リハビリテーションと同じですが、その内容が異なります。
通所リハビリテーションは介護保険の給付対象となるサービスです(デイケアと呼ばれることもあります)。したがって、利用するには要介護認定を受けていることが必要です。通所リハビリテーションが受けられる場所は、介護老人保健施設、病院、診療所となっており、利用者はそれらの施設を訪れて、心身機能の維持回復、日常生活の自立などを目的に必要なリハビリテーションを受けます。主に体操や、機械を使った機能訓練、レクリエーションといった身体機能へのアプローチが中心となります。通所リハビリテーションは、医師の指示と通所リハビリテーション計画にしたがって行われます。通所リハビリテーション計画とは、診療や運動機能検査などをもとに、利用者の機能や心身の状況などをふまえて、目標や具体的なサービス内容を定めたものです。
なお、通所リハビリテーションと同じようなサービスに通所介護というものがあります。通所介護では、特別養護老人ホームなどの施設に利用者が通い、入浴、食事などの介護を受けます。自宅以外の場所でサービスを受けることは通所リハビリテーションと同じですが、その内容が異なります。
通所リハビリテーションの一般的な流れ
さて、次に通所リハビリテーションのプログラムについてお話します。ご紹介するのは一般的なもので、事業所によって細かいところは異なります。
(1)バイタルチェック(体温、血圧、脈拍などの測定)→(2)入浴→(3)リハビリテーション(体操や機能訓練など)→(4)昼食→(5)レクリエーション(ゲームや創作、趣味活動など)
このようにして、おおむね10時ころから4時ごろまでを事業所ですごすことになります。
なお、事業所へは、ワゴン車や車いすに対応した福祉車両などによる送迎があります。
(1)バイタルチェック(体温、血圧、脈拍などの測定)→(2)入浴→(3)リハビリテーション(体操や機能訓練など)→(4)昼食→(5)レクリエーション(ゲームや創作、趣味活動など)
このようにして、おおむね10時ころから4時ごろまでを事業所ですごすことになります。
なお、事業所へは、ワゴン車や車いすに対応した福祉車両などによる送迎があります。
次回は、通所リハビリテーションを利用するための手続き、利用料などについてお話します。