もっと知りたい!ケアマネジャーのこと
第3回 ケアマネが教える 在宅介護を続けるコツ
在宅で介護を続けることは、介護者にとって心身ともに労力がかかります。
では、どうすれば在宅介護は介護する側・される側双方の負担が軽減されるのでしょうか。
今回は、ケアマネジャーの立場から、そのためのポイントをいくつか紹介します。
では、どうすれば在宅介護は介護する側・される側双方の負担が軽減されるのでしょうか。
今回は、ケアマネジャーの立場から、そのためのポイントをいくつか紹介します。
在宅介護のカギは「排泄介助」
「家族が排泄介助にどのように対応できるかどうかが、在宅介護の一つのキーポイント」
ケアマネジャーの杉田まどかさんはそう話します。
排泄の介助は、する側もされる側も心身の負担を伴うものであり、在宅介護を続けるために大きなネックとなる要因の1つです。だからこそ、排泄介助の問題がクリアできれば、在宅での介護生活は継続できると考えられます。
もちろん、在宅では1日24時間すべての時間において介護サービスを利用することはできません。また、家族がすべての時間帯の介護を行うことも難しいでしょう。
そこで、自分たちはどの範囲で介護を行えるか(トイレでの介助・トイレへの移動介助は可能か、おむつ交換はどうか)、どの時間帯は介助が難しくヘルパーに依頼したいか、といった見極めが重要になります。そこには、単に介護の方法だけでなく、ご家族が排泄介助に対してもっているイメージや精神的な部分をケアマネジャーに正直に相談することも含まれます。
本人の状況を把握することが前提となりますが、介護者もまずは自分たちでできそうな介護の部分を考え、自分たちでは難しいと思う部分を支援するようにサービスを利用することが、最初の第一歩でしょう。なお、地域によって差はありますが、介護保険には地域密着型サービスとして「夜間対応型訪問介護」(夜間の定期的な巡回による訪問介護、通報による随時対応)というサービスもあります。
どんなサービスが自分たちに適しているのか、まずはケアマネジャーに相談してみるとよいでしょう。
ケアマネジャーの杉田まどかさんはそう話します。
排泄の介助は、する側もされる側も心身の負担を伴うものであり、在宅介護を続けるために大きなネックとなる要因の1つです。だからこそ、排泄介助の問題がクリアできれば、在宅での介護生活は継続できると考えられます。
もちろん、在宅では1日24時間すべての時間において介護サービスを利用することはできません。また、家族がすべての時間帯の介護を行うことも難しいでしょう。
そこで、自分たちはどの範囲で介護を行えるか(トイレでの介助・トイレへの移動介助は可能か、おむつ交換はどうか)、どの時間帯は介助が難しくヘルパーに依頼したいか、といった見極めが重要になります。そこには、単に介護の方法だけでなく、ご家族が排泄介助に対してもっているイメージや精神的な部分をケアマネジャーに正直に相談することも含まれます。
本人の状況を把握することが前提となりますが、介護者もまずは自分たちでできそうな介護の部分を考え、自分たちでは難しいと思う部分を支援するようにサービスを利用することが、最初の第一歩でしょう。なお、地域によって差はありますが、介護保険には地域密着型サービスとして「夜間対応型訪問介護」(夜間の定期的な巡回による訪問介護、通報による随時対応)というサービスもあります。
どんなサービスが自分たちに適しているのか、まずはケアマネジャーに相談してみるとよいでしょう。
認知症の人をケアするために
家族の心理として、親が認知症になり、わからないことが増えていく姿を見るのはつらいものです。現実を受け入れるのは容易ではないでしょう。
本人が入院中からそうした状況につらさを感じているようであれば、退院後すぐ在宅で介護をしていくのは難しいかもしれません。その場合、まず施設に入居する、ショートステイを長めに利用する、といったことで少しずつ状況を受け入れ、在宅で介護する準備・環境を整えていくとよいでしょう。
在宅で認知症の人を介護する場合、……
本人が入院中からそうした状況につらさを感じているようであれば、退院後すぐ在宅で介護をしていくのは難しいかもしれません。その場合、まず施設に入居する、ショートステイを長めに利用する、といったことで少しずつ状況を受け入れ、在宅で介護する準備・環境を整えていくとよいでしょう。
在宅で認知症の人を介護する場合、……
デイサービスを上手に活用しよう
24時間在宅で介護をすることは、介護者に大きな負担をもたらします。また、介護される高齢者にとっても、家に閉じこもりっきりになることは望ましい姿といえないでしょう。
そこで、「社会とつながるためにも、人は家から出るべきです。また、良い介護のためには、家族にも休息や気晴らしは必要です」と杉田さんは話します。そのために大きな力となるのがデイサービスです。日中デイサービスを利用することで、介護する側もされる側も気分転換となり、入浴などの介護を受けることで、在宅介護の負担が軽減されるでしょう。
とはいえ、デイサービスであればどんな事業所でもよいかというと、そうではありません。通い始めたものの、さまざまな理由で通うことを拒否されるケースも少なくありません。そこで、その人に合った事業所を選ぶことが大切です。
ケアマネジャーの立場としては、利用者から「(自宅から近い等の理由で)ここがいい」という要望がなければ、利用者に応じた事業所を紹介します。利用者側としても、ケアマネジャー任せにするのではなく、利用の決定前に実際に足を運んで事業所の様子を見に行き、本当にそこが合っているかを見極めることも大切です。
そこで、「社会とつながるためにも、人は家から出るべきです。また、良い介護のためには、家族にも休息や気晴らしは必要です」と杉田さんは話します。そのために大きな力となるのがデイサービスです。日中デイサービスを利用することで、介護する側もされる側も気分転換となり、入浴などの介護を受けることで、在宅介護の負担が軽減されるでしょう。
とはいえ、デイサービスであればどんな事業所でもよいかというと、そうではありません。通い始めたものの、さまざまな理由で通うことを拒否されるケースも少なくありません。そこで、その人に合った事業所を選ぶことが大切です。
ケアマネジャーの立場としては、利用者から「(自宅から近い等の理由で)ここがいい」という要望がなければ、利用者に応じた事業所を紹介します。利用者側としても、ケアマネジャー任せにするのではなく、利用の決定前に実際に足を運んで事業所の様子を見に行き、本当にそこが合っているかを見極めることも大切です。
ご協力いただいたい方
杉田まどかさん
(アイビー居宅介護支援事業所 管理者)