自助具を使ってみよう!
最終回 リウマチの人の自助具
今回は関節リウマチの人たちの自助具についてご紹介したいと思います。
関節リウマチは関節の腫れや痛みが全身に生じ、進行すると指など関節の変形、筋力の低下などが生じる障害です。その影響から、関節の動きが制限されることが多く、1回目で述べた下記の手の機能のうち、特に(1)の機能が障害されやすいと言えます。
(1)手を目的物に近付けるなど手の位置を変える機能
(2)物を押さえ、固定する機能
(3)物を把持操作する機能
関節リウマチの方の自助具は、これらの手の機能を補うだけでなく、関節の変形を進めないために関節の保護も考慮して提供します。
リーチャーと呼ばれる自助具はLのように更衣の際に手が届かない範囲を補うことができます。ソックスエイドと呼ばれるMの自助具は靴下を履く際に届かない範囲を補うことができます。
指の変形によってボタンがつまみにくい場合はNのようなボタンエイドと呼ばれる自助具を使用します。ボタンをつまむ動作は指の関節に負担をかけるため、これを軽減し、関節を保護する目的も含んでいます。
ドアをひねる際に指に負担をかけないようにするためにOのような自助具を提供します。
またコップを持つ際には指に負担をかけないようにコップを置いたままストローを使用することも関節保護につながります。
これらのように上手に自助具を活用すると、関節リウマチの方の生活を自立につなげるだけでなく、関節の変形の進行を予防することもできるのです。
4回にわたり、自助具について紹介をしてきました。個々の障害に合わせた自助具を選定する必要があり、安易な選択はかえって機能を低下させてしまう場合もあります。
自助具は介護用品店やインターネットでも購入することができます。しかし一人ひとりの障害に合わせた自助具を選ぶには、病院等にいる作業療法士に相談するとよりよいアドバイスがもらえます。
(1)手を目的物に近付けるなど手の位置を変える機能
(2)物を押さえ、固定する機能
(3)物を把持操作する機能
関節リウマチの方の自助具は、これらの手の機能を補うだけでなく、関節の変形を進めないために関節の保護も考慮して提供します。
リーチャーと呼ばれる自助具はLのように更衣の際に手が届かない範囲を補うことができます。ソックスエイドと呼ばれるMの自助具は靴下を履く際に届かない範囲を補うことができます。
指の変形によってボタンがつまみにくい場合はNのようなボタンエイドと呼ばれる自助具を使用します。ボタンをつまむ動作は指の関節に負担をかけるため、これを軽減し、関節を保護する目的も含んでいます。
ドアをひねる際に指に負担をかけないようにするためにOのような自助具を提供します。
またコップを持つ際には指に負担をかけないようにコップを置いたままストローを使用することも関節保護につながります。
これらのように上手に自助具を活用すると、関節リウマチの方の生活を自立につなげるだけでなく、関節の変形の進行を予防することもできるのです。
4回にわたり、自助具について紹介をしてきました。個々の障害に合わせた自助具を選定する必要があり、安易な選択はかえって機能を低下させてしまう場合もあります。
自助具は介護用品店やインターネットでも購入することができます。しかし一人ひとりの障害に合わせた自助具を選ぶには、病院等にいる作業療法士に相談するとよりよいアドバイスがもらえます。