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今月の特集　介護サービスの利用料が上がります

第２回　訪問系サービス

　今回は、訪問介護などの訪問系サービスについて説明したいと思います。

訪問介護

　短時間の訪問について見直されました。

◇身体介護：30分未満　　231単位／回⇒254単位／回
◇生活援助：30分以上１時間未満　　208単位／回⇒229単位／回

サービス提供責任者に対する評価

　訪問介護を利用するにあたっては、前もって「訪問介護計画」がつくられます（介護支援専門員（ケアマネジャー）がつくる「居宅サービス計画（ケアプラン）」とは異なります。「居宅サービス計画」が利用するサービスの全体像を描く計画なのに対して、「訪問介護計画」は訪問介護にかかわる事柄を定めた計画です）。この「訪問介護計画」を作成する人を「サービス提供責任者」といいます。
　サービス提供責任者が、自らサービスを提供した場合やほかのホームヘルパーがサービスを提供する際に同行した場合（いずれもはじめてサービスを提供した月と同じ月に行った場合）に、200単位／月が上乗せされます。
　また、利用者や家族などからの要請を受けて、サービス提供責任者が介護支援専門員と相談したうえでサービス提供責任者やほかのホームヘルパーが「居宅サービス計画」にないサービス（身体介護）を行った場合に、100単位／回が上乗せされます。

夜間対応型訪問介護

　これまで夜間対応型訪問介護が提供する時間帯として８：00から18：00までの間を含むことは認められていませんでしたが、これが24時間の通報対応を可能とする場合に610単位が上乗せされることになりました。
　また、定期巡回サービスについて、１回あたり347単位から381単位となりました。

小規模多機能型居宅介護

　事業の開始から一定期間、経営の安定化を図るため、１月あたり500単位（もしくは300単位）が上乗せされます（登録定員に対する利用者数の割合などの要件があります）。
　認知症のある利用者の利用や看護職員を手厚く配置している場合に上乗せされることになりました。

　認知症の利用者が利用する場合：800単位／月（もしくは500単位／月）
　常勤かつ専従の看護師を配置している場合：900単位／月
　常勤かつ専従の准看護師を配置している場合：700単位／月

訪問看護

　在宅での療養生活を送るうえで医療機器などの管理が必要な利用者に対して、１時間30分以上の訪問看護を行った場合、300単位／回が上乗せされます。
　また、２名で１人の利用者に訪問看護を提供した場合に次の単位が新しく上乗せされることになりました（２名による訪問看護の必要性が認められた場合です）。

　30分未満　254単位／回
　30分以上　402単位／回

　訪問看護を利用して、在宅で亡くなった場合、これまでは1,200単位が上乗せされていましたが、これが2,000単位となりました。

訪問リハビリテーション

　これまでは１日あたりの算定数（500単位／日）でしたが、これが１回あたり305単位が算定されることになりました（20分間のリハビリテーションを行った場合に１回として算定されます）。
　また、短期間に集中したリハビリテーションを行った場合に１日あたり330単位だったものが、340単位となりました（週２回以上・１回40分以上）

第３回　通所系・短期入所系サービス