1 介護保険制度の仕組み
利用料
ケアプラン作成費用は無料
介護保険制度ではサービスの利用にかかった費用の1割を利用者が負担することになっています。残りの9割は保険料と税金でまかなわれます(直接、事業者に支払われます)。
ただし、ケアプラン(「居宅サービス計画」と「介護予防サービス計画」)の作成にかかる費用は、全額が保険料と税金でまかなわれます。つまり、利用料(自己負担)はかかりません。
ただし、ケアプラン(「居宅サービス計画」と「介護予防サービス計画」)の作成にかかる費用は、全額が保険料と税金でまかなわれます。つまり、利用料(自己負担)はかかりません。
食費と家賃は100%自己負担
サービスの利用にあたって食事が出された場合(たとえば、デイサービスでお昼ご飯を食べた場合)には、その費用は自己負担となります。また、特別養護老人ホームなどの施設に入所するなど、自宅から生活の場を移して利用するサービスの場合、いわゆる家賃についても自己負担することになります。その額は各施設との契約によります。
利用料の実際
それでは、利用料について例をあげながら説明します。「サービスの利用限度」でとりあげた、要介護1と認定された場合の、「訪問介護」による入浴や食事の介護30分未満(254単位/回)を月に20回、「訪問入浴介護」(1,250単位/回)を月に7回利用したときの利用料(自己負担)の額は次のようになります(東京都23区にお住まいの場合とします)。
【訪問介護】
254単位×20回×11.05円(東京都23区の単価)
=5,080単位×11.05円
=56,134円(なお、1円未満は「切り捨て」ます)
【訪問入浴介護】
1,250×7回×10.72円(東京都23区の単価)
=8,750単位×10.72円
=93,800円
【合計】
56,134円+93,800円
=149,934円
【利用料】
149,934円×0.9(9割)
=134,940円→128,993円(1円未満を切り捨て。まず事業者に支払われる額を出します)
149,934円−134,940円
=14,994円
サービスの利用料は149,934円ですが、利用者は1割負担のため、支払う金額は14,994円です。
なお、1割の利用者負担が1月あたり一定額以上となった場合には、市町村に申請すれば一定額を超える金額が後日、払い戻されます。詳しくはケアマネジャーや市町村に相談して下さい。
【訪問介護】
254単位×20回×11.05円(東京都23区の単価)
=5,080単位×11.05円
=56,134円(なお、1円未満は「切り捨て」ます)
【訪問入浴介護】
1,250×7回×10.72円(東京都23区の単価)
=8,750単位×10.72円
=93,800円
【合計】
56,134円+93,800円
=149,934円
【利用料】
149,934円×0.9(9割)
=134,940円→128,993円(1円未満を切り捨て。まず事業者に支払われる額を出します)
149,934円−134,940円
=14,994円
サービスの利用料は149,934円ですが、利用者は1割負担のため、支払う金額は14,994円です。
なお、1割の利用者負担が1月あたり一定額以上となった場合には、市町村に申請すれば一定額を超える金額が後日、払い戻されます。詳しくはケアマネジャーや市町村に相談して下さい。
◆ワンポイント◆ 高額医療合算介護サービス費の支給 医療保険と介護保険の自己負担額の合計額が、1年間で一定の金額(限度額)を超えた場合、申請すると限度額を超えた額が後日払い戻されます。 なお、限度額は加入している医療保険制度や所得に応じて異なりますので、詳しくはお住まいの市町村にお尋ね下さい。 |