今月の特集 フットケアで心も体もリフレッシュ!
第1回 足元に目を向けていますか?
日々の介護に追われて、そこまで余裕はないという人も多いかもしれません。
しかし、足元の状態は心身の健康状態にも影響するものであり、そのケアは重要です。
今月の特集では、家庭でできる足元のケア(フットケア)について紹介していきます。
足元が大切なのはなぜ?
「歩く」ということは、生活する上で重要な動作です。
私たちは普段あまり意識していませんが、足元は全身の土台として、体のバランスをとるために重要な役割を果たしており、歩行時には全体重を引き受けています。したがって、足元の状態が悪ければ、歩行に支障が生じ、日常生活に影響が出てしまうのです。
私たちは普段あまり意識していませんが、足元は全身の土台として、体のバランスをとるために重要な役割を果たしており、歩行時には全体重を引き受けています。したがって、足元の状態が悪ければ、歩行に支障が生じ、日常生活に影響が出てしまうのです。
足元の構造と役割
人体にはさまざまな大きさ、形の骨がおよそ206個ありますが、そのうちおよそ26個の骨が片足にあります(図1)。これらの骨がそれぞれ靭帯で連結され、さらに筋肉によって支えられることで、アーチ状のドームが形成されています(図2)。このアーチによって、足の強さや安定性、歩行のための弾力性が保たれているのです。
フットケアの目的と効果
<目的>
フットケアを行う目的は、「バランスのとれた歩行をサポートすること」です。そのための手段としては、次の3つが挙げられます。
<効果>
では、実際にフットケアを行うと、どのような効果が得られるのでしょうか。
今回の特集にご協力いただいている関根良子さんは、自らフットケアのサロンを開くとともに、高齢者施設などでも、足元の状態が悪化している入居者に対してフットケアを実践しています。その活動の中で、
・いつも眉間に2本のしわを寄せていた認知症の方が、フットケアが終わった時に、歌を口ずさんでいた
・険しい表情の認知症の人が、フットケアによって次第に表情が穏やかになっていった
といったことを数多く経験されています。
つまり、フットケアには、足元だけでなく、心の内面をも変えていく効果があるのです。
フットケアを行う目的は、「バランスのとれた歩行をサポートすること」です。そのための手段としては、次の3つが挙げられます。
(1)足を清潔にする
(2)爪を適切に切る
(3)足と心を癒す
(2)爪を適切に切る
(3)足と心を癒す
<効果>
では、実際にフットケアを行うと、どのような効果が得られるのでしょうか。
今回の特集にご協力いただいている関根良子さんは、自らフットケアのサロンを開くとともに、高齢者施設などでも、足元の状態が悪化している入居者に対してフットケアを実践しています。その活動の中で、
・いつも眉間に2本のしわを寄せていた認知症の方が、フットケアが終わった時に、歌を口ずさんでいた
・険しい表情の認知症の人が、フットケアによって次第に表情が穏やかになっていった
といったことを数多く経験されています。
つまり、フットケアには、足元だけでなく、心の内面をも変えていく効果があるのです。
ポイント
足元は、普段誰かに触られるという経験は少ないものです。だからこそ、ケアを受けることで気持ちよさを感じることができる場所でもあります。
この時、触り方が重要であり、「やさしく、ていねいに、愛情をもって」がポイントとなります。大切にされていると感じられれば、安心感も生まれ、信頼関係もより深まっていくのではないでしょうか。
次回からは、実践的なフットケアの方法を紹介していきます(9月14日更新予定)。
この時、触り方が重要であり、「やさしく、ていねいに、愛情をもって」がポイントとなります。大切にされていると感じられれば、安心感も生まれ、信頼関係もより深まっていくのではないでしょうか。
次回からは、実践的なフットケアの方法を紹介していきます(9月14日更新予定)。
第2回 足浴をしてみよう
ご協力いただいた方
関根良子さん
フットケアサロン歩行(ふゆき)
看護師、フットケアワーカー
フットケアサロン歩行(ふゆき)
看護師、フットケアワーカー