今月の特集 急変・事故に対応しよう
第1回 お年寄りに起こりやすい急変や事故とは
ご家庭で介護なさっている家族にとって一番怖いこと。それはお年寄りの急変や事故ではないでしょうか。そこで今回の特集では、家庭で起こりやすい急変や事故の特徴を知るとともに、未然に防ぐ方法(予防)や、いざというときに素早く・適切に対応するための術をご紹介します。
第1回目の今回は、ご家庭で過ごすお年寄りに起こりやすい急変や事故を解説します。お年寄りが何をしていたときに、どこでなど、注意すべきポイントを具体的にお伝えします。
第1回目の今回は、ご家庭で過ごすお年寄りに起こりやすい急変や事故を解説します。お年寄りが何をしていたときに、どこでなど、注意すべきポイントを具体的にお伝えします。
お風呂
ご家庭でもっとも事故や急変が起こりやすい場所はお風呂です。足が滑って転倒したり、湯船でおぼれてしまうという事故があります。また、血圧が高い方や心臓病の方は、お風呂に入ること自体が負担になり急変を引き起こすことがあります。
ご家族の対応としては、お年寄りが一人でお風呂に入っているときに、いつもより時間が長いと感じたり、音が聞こえなかったら、声を掛けて様子を確認することが大切です。
季節としては、冬が要注意です。温かい部屋から寒い部屋に移動するなど、急な気温の変化は、急変や事故を引き起こします。特に脳卒中の既往者は、血圧の変動で血管が切れることがあるので注意が必要です。温かい室内から空調の効いていない風呂場へ移動したとき、洋服を脱いだときに急変が起こりやすいといいます。冬にお風呂に入るときは、あらかじめ暖房器具で脱衣所を暖かくしたり、シャワー等で浴室を暖めておく必要があります。
また、眠いとき、お酒を飲んだときは入浴を避けたほうがよいでしょう。健康な方でも湯船で寝ておぼれてしまったり、転倒する危険性が高く、死につながることもありますので、絶対にしてはいけません。
ご家族の対応としては、お年寄りが一人でお風呂に入っているときに、いつもより時間が長いと感じたり、音が聞こえなかったら、声を掛けて様子を確認することが大切です。
季節としては、冬が要注意です。温かい部屋から寒い部屋に移動するなど、急な気温の変化は、急変や事故を引き起こします。特に脳卒中の既往者は、血圧の変動で血管が切れることがあるので注意が必要です。温かい室内から空調の効いていない風呂場へ移動したとき、洋服を脱いだときに急変が起こりやすいといいます。冬にお風呂に入るときは、あらかじめ暖房器具で脱衣所を暖かくしたり、シャワー等で浴室を暖めておく必要があります。
また、眠いとき、お酒を飲んだときは入浴を避けたほうがよいでしょう。健康な方でも湯船で寝ておぼれてしまったり、転倒する危険性が高く、死につながることもありますので、絶対にしてはいけません。
トイレ
お風呂と同様に、冬のトイレは、暖かい部屋から寒いトイレに移動することになるので要注意です。電気代が気になりますが、お年寄りのいるご家庭では、部屋ごとの気温の変化があまりないように気を配る必要があります。
小さい段差、床の素材
布団の方は、掛け布団との段差にも注意が必要です。夜間、薄暗いなかでトイレに行った後に、布団の縁につまづいたり、掛け布団に足をとられて転倒する事故が多くあります。
畳の場合は、目にそって足が滑って転ぶ事故が目立ちます。
急な身体の動き
急に立ち上がったりすると、私たちでも立ちくらみをすることがあります。お年寄りでは、寝ている状態から上半身を起こしただけでめまいがすることがあります。ですから、身体を動かすときはゆっくりと動かすように心がけましょう。
ベッドから身体を起こし立ち上がるといった動作が連続する場合は、一つひとつの動作をゆっくりと行い、体が落ち着いてから次の動作に移るようにします。
ベッドから身体を起こし立ち上がるといった動作が連続する場合は、一つひとつの動作をゆっくりと行い、体が落ち着いてから次の動作に移るようにします。
食事
喉に物を詰まらせて事故につながることもあります。これを防ぐためには、食事の前に、まず冷たいお水を1杯口に含むと効果的です。嚥下を刺激し、事故の予防につながります。
食事介助をしているときには、ちゃんと飲み込んだことを確認してから、次の一匙を差し上げます。飲み込む前(飲み込もうとしているとき)に口に食べ物を入れると、むせたり、誤嚥のもとになります。また、食事中はやたらと話しかけたりせず、食べることに集中できるような環境を整えることも大切です。飲み込みが悪い方は、のどに張りついたりする海苔やわかめ、ばらばらになってむせやすいたけのこなどを避け、とろろや片栗粉などでとろみをつけ、まとまりやすくする工夫をします。
さて、次回は「急変や事故への対処法〜家庭介護者ができること」についてご説明します。
食事介助をしているときには、ちゃんと飲み込んだことを確認してから、次の一匙を差し上げます。飲み込む前(飲み込もうとしているとき)に口に食べ物を入れると、むせたり、誤嚥のもとになります。また、食事中はやたらと話しかけたりせず、食べることに集中できるような環境を整えることも大切です。飲み込みが悪い方は、のどに張りついたりする海苔やわかめ、ばらばらになってむせやすいたけのこなどを避け、とろろや片栗粉などでとろみをつけ、まとまりやすくする工夫をします。
さて、次回は「急変や事故への対処法〜家庭介護者ができること」についてご説明します。
第2回 急変や事故への対処法〜家庭介護者ができること
お話をうかがった方
横浜市港北医療センター
訪問看護ステーション ケアマネジメントステーション
管理者・看護師・ケアマネジャー