今月の特集 新コーナー「介護保険 基本のき!」をかしこく活用!【仕組み編】
第5回 知っておきたいサービスの利用料
第5回は、介護保険サービスの利用料を紹介します。利用料には無料のものから全額自己負担するものまであります。詳しくは「介護保険 基本のき!」をご覧ください。
利用者は原則1割負担
介護保険制度ではサービスの利用にかかった費用の1割を利用者が負担することになっています。残りの9割は保険料と税金でまかなわれます(直接、事業者に支払われます)。
ただし、ケアプランの作成にかかる費用は、全額が保険料と税金でまかなわれます。つまり、ケアプランは無料で作成してもらえます。
ただし、ケアプランの作成にかかる費用は、全額が保険料と税金でまかなわれます。つまり、ケアプランは無料で作成してもらえます。
食費と家賃は100%自己負担
デイサービスでお昼ご飯を食べるなど、サービスの利用にあたって食事が出された場合には、その費用は自己負担となります。
また、特別養護老人ホームなどの施設に入所する場合、いわゆる家賃については自己負担することになります。その額は各施設によって異なります。
また、特別養護老人ホームなどの施設に入所する場合、いわゆる家賃については自己負担することになります。その額は各施設によって異なります。
利用料の実際
第4回で説明したとおり、利用料は単位と価値によって決まります。ここでは、東京都23区にお住まいの要介護1の方の利用料について説明します。
●Aさん 要介護1 東京都A区在住
<1か月のサービス内容>
(1)訪問介護:20回
(2)訪問入浴介護:7回
【訪問介護】
231単位×20回×10.72円(東京都23区の単価)
=4,620単位×10.72円
=49,526.4円→49,526円(1円未満は「切り捨て」ます)
【訪問入浴介護】
1,250×7回×10.72円(東京都23区の単価)
=8,750単位×10.72円
=93,800円
【合計】
49,526円+93,800円
=143,326円
【利用料】
43,326円×0.9(9割)
=128,993.4円→128,993円(1円未満を切り捨て。まず事業者に支払われる額を出します)
143,326円−128,993円
=14,333円
サービスの利用料は143,326円ですが、利用者は1割負担のため、Aさんが支払う金額は14,333円です。
なお、1割の利用者負担が1月あたり一定額以上となった場合には、市町村に申請すれば一定額を超える金額が後日、払い戻されます。詳しくはケアマネジャーや市町村に相談して下さい。
次回は、契約の際に注意することについて、お伝えします。
●Aさん 要介護1 東京都A区在住
<1か月のサービス内容>
(1)訪問介護:20回
(2)訪問入浴介護:7回
【訪問介護】
231単位×20回×10.72円(東京都23区の単価)
=4,620単位×10.72円
=49,526.4円→49,526円(1円未満は「切り捨て」ます)
【訪問入浴介護】
1,250×7回×10.72円(東京都23区の単価)
=8,750単位×10.72円
=93,800円
【合計】
49,526円+93,800円
=143,326円
【利用料】
43,326円×0.9(9割)
=128,993.4円→128,993円(1円未満を切り捨て。まず事業者に支払われる額を出します)
143,326円−128,993円
=14,333円
サービスの利用料は143,326円ですが、利用者は1割負担のため、Aさんが支払う金額は14,333円です。
なお、1割の利用者負担が1月あたり一定額以上となった場合には、市町村に申請すれば一定額を超える金額が後日、払い戻されます。詳しくはケアマネジャーや市町村に相談して下さい。
次回は、契約の際に注意することについて、お伝えします。
最終回 知っておきたい契約時の注意点
- 介護保険をかしこく活用したい人のために
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「介護保険 基本のき!」
今さら聞けない介護保険制度の基本。その仕組みから申請の仕方、サービスの詳しい内容など、けあサポ家庭介護サポーターズが総力をあげて解説します。