ホーム >> 家庭介護サポーターズ >> 最新家庭介護レポート >> 「介護保険　基本のき！」をかしこく活用！【仕組み編】（最終回）

今月の特集　新コーナー「介護保険基本のき！」をかしこく活用！【仕組み編】

最終回　知っておきたい契約時の注意点

　これまで、介護保険サービスの仕組みについて説明してきました。最終回の今回は、契約の際に注意したい点をまとめました。詳しくは「介護保険基本のき！」をご覧ください。

サービスを利用するためには契約を結ぶことが必要

　介護保険で訪問介護などのサービスを利用する場合、そのサービスを行う事業者と直接契約を結ぶことになります。ここで言う事業者とは、株式会社やNPO法人、社会福祉法人などさまざまです。事業者がいずれであれ、契約してサービスを受けることに変わりありませんので、契約は慎重に行いましょう。
　契約にあたっては、契約書のほかに「重要事項説明書」などによって、事業者から説明があるはずですから、内容をよく読んで契約してください。納得できない事柄や疑問点がある場合には必ず確認してください。

契約の際にチェックしたいこと（例）
○介護保険でできることと、できないこと
○契約の期間
○利用料とその計算の方法（自己負担となる費目とその額）
○サービス内容の変更やキャンセルをする場合の方法と料金
○契約を解除する場合の条件など
○損害賠償の有無と内容、条件など
○苦情、相談などの方法、窓口
○秘密保持の具体的な取組み

◆ワンポイント◆ サービスに不満や疑問がある場合は？

　提供されるサービスなどに不満や苦情、疑問などがある場合には、遠慮をせずに事業者（直接のサービスの担当者やその責任者、相談窓口）に相談しましょう。その際は、一方的な非難などにならないよう、自分の気持ちや事実を整理し、文章にまとめておくとよいかもしれません。
　なお、事業者とのやりとりで解決できなければ、ケアマネジャーか市町村の相談窓口に問い合わせましょう。
　また、都道府県にある「国民健康保険団体連合会」でも相談に応じています。

　６回にわたって介護保険制度の基本的な仕組みと契約までを紹介してきました。次の特集では、サービスの内容についてお伝えしていきます。