今月の特集 正しいオムツの使い方
第1回 オムツって何?
オムツは上手に使えば、ご本人・介護者ともに快適に過ごすことができますし、排泄のリズムをつかめばオムツからトイレに戻ることもできます。また、排泄の失敗を心配しなくてすむことから安心して外出できるようになり、生活を楽しむ意欲を取り戻した方もいらっしゃいます。
しかし、施設においても、また家庭においても、体にあっていないオムツを使用していたり、間違った使い方をしていることが少なくありません。
そこで、今月の特集では、「わが国唯一の大人用紙オムツ専門メーカー」として業界を牽引している株式会社光洋さんに、オムツの種類や特徴、上手なオムツの使い方を提案していただきます。
排泄ケアは毎日行うこと。だからこそ、正しくオムツを使うことで、ご本人・ご家族ともに気持ちよく過ごし、お年寄りの尊厳を尊重するケアを行いましょう。
紙オムツの歴史
紙オムツが日本に登場したのは昭和30年代後半です。当時の紙オムツは、紙綿(クレープ紙)を15枚から20枚重ね、外側を防水紙で覆い、肌に当たる部分に不燃紙を使用したものでした。形は布オムツと同様のフラットタイプでオムツカバーと併用して使われました。この紙オムツは尿が吸収されやすい反面、保水性が低いため5、6枚重ねて使わなければならず、主に病院等で使用されました。
昭和49年になって、クレープ紙に変わり、粉砕パルプ製の紙オムツが登場しました。吸水性はよくなったものの、こちらもフラットタイプでオムツカバーと併用して使うタイプのものでした。
テープタイプの大人用オムツが登場したのは、それから約10年後の昭和58年になってからです。腰部の左右のテープを止めるだけで、オムツカバーなしで使用することができ、在宅でも使われるようになりました。
翌59年には、高分子吸収材を使用した製品が開発され、これにより排尿量が多い大人でも1回の排尿を1枚の紙で吸収できるようになりました。
そして、平成6年には、パンツタイプのオムツが登場しました。パンツタイプは自ら装着できることから、高齢者の自立への意欲を促すものとして受け入れられました。
その後に登場した(尿取り)パッドは、紙オムツと併用すれば尿を吸収したパッドだけを交換するだけですむという経済性と、紙オムツより交換するのが簡単で、介護労力が軽減できるということから、施設や在宅で広まっていきました。
現在、紙オムツにはさまざまな種類やサイズがあり、素材やデザインの開発・改良も進んでいます。豊富な選択肢の中から、賢く選択・使用することで、より快適な生活に役立てましょう。
昭和49年になって、クレープ紙に変わり、粉砕パルプ製の紙オムツが登場しました。吸水性はよくなったものの、こちらもフラットタイプでオムツカバーと併用して使うタイプのものでした。
テープタイプの大人用オムツが登場したのは、それから約10年後の昭和58年になってからです。腰部の左右のテープを止めるだけで、オムツカバーなしで使用することができ、在宅でも使われるようになりました。
翌59年には、高分子吸収材を使用した製品が開発され、これにより排尿量が多い大人でも1回の排尿を1枚の紙で吸収できるようになりました。
そして、平成6年には、パンツタイプのオムツが登場しました。パンツタイプは自ら装着できることから、高齢者の自立への意欲を促すものとして受け入れられました。
その後に登場した(尿取り)パッドは、紙オムツと併用すれば尿を吸収したパッドだけを交換するだけですむという経済性と、紙オムツより交換するのが簡単で、介護労力が軽減できるということから、施設や在宅で広まっていきました。
現在、紙オムツにはさまざまな種類やサイズがあり、素材やデザインの開発・改良も進んでいます。豊富な選択肢の中から、賢く選択・使用することで、より快適な生活に役立てましょう。
こんなに豊富なオムツの種類
皆さんは、オムツは何種類くらいあると思いますか。
オムツには大きく分けて、(1)テープタイプ、(2)パンツタイプ、(3)フラットタイプ、(4)尿取り用パッド、(5)ひょうたん型パッドがあります。さらに、この中でもさまざまな大きさがあるので、実に数十種類の中から、自分に最適のものを選ぶことができるのです。主なオムツの種類と特徴は下記のとおりです。
オムツには大きく分けて、(1)テープタイプ、(2)パンツタイプ、(3)フラットタイプ、(4)尿取り用パッド、(5)ひょうたん型パッドがあります。さらに、この中でもさまざまな大きさがあるので、実に数十種類の中から、自分に最適のものを選ぶことができるのです。主なオムツの種類と特徴は下記のとおりです。
(1)テープタイプ
■テープで止める紙おむつです。
■尿取りパッドと併用して使えます。
■重失禁から中失禁まで対応します。
■寝たままで交換できるので、介護度が重い人にも使用できます。
(2)パンツタイプ
■下着感覚ではくタイプのため、中・軽度の方にオススメです。
■薄手の物もあり、見た目にもわかりにくく、プライバシーを守ります。
■パンツ型のため、外出やリハビリを支援します。
■尿取りパッドと併用すれば、汚れたパッドだけを交換すればいいので経済的です。
(3)フラットタイプ
■病院・施設で愛用されています。
■安くて、経済的。
■おむつカバーと合せて使用します。
■お尻を洗うとき(陰部洗浄)に、敷いて使うこともできます。
(4)尿取り用パッド
■主に日中使用するためのものです。
■300cc(日昼用)から700cc(夜間用)まで豊富なサイズがあります。
■単独で使うものではなく、パンツや、パンツタイプやテープタイプのオムツと併用します。
■パッドを交換するだけなので、手軽で経済的に使えます。
■男性専用のものもあります。
(5)ひょうたん型パッド(オンリーワン エアプラスシリーズ)
■体のラインにフィットしやすいひょうたん型で、種類も豊富です。250cc(日中用)から1000cc(夜間用)に対応するものまであります。
■洗って使える専用パンツを使用すれば、単体で使用することができ、経済的です。
■パッドを交換するだけなので、手軽で経済的に使えます。
■軽・中・重度失禁の症状に合わせて選べます。
次回は、「上手な紙オムツの選び方」と「主な紙オムツのサイズと価格」などについて、ご紹介します。
第2回 上手なオムツの選び方
- オムツについてもっと知りたい人のために
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株式会社光洋
紙おむつ事業を柱に、医療・介護用品店、院内売店なのどコンビニエンスショップ事業、患者さんの給食から院内レストランなどのフード事業を全国で展開しています。
URL http://www.koyo-dispars.co.jp/
オムツのご購入は http://www.rakuten.co.jp/koyo-omutsu/