今月の特集 失語症の人と話そう
第3回 コミュニケーションの工夫
今回は、失語症の人との会話を円滑に進め、相手の言いたいことを上手に引き出すためのコツをご紹介します。
忘れてはいけない大切なこと
コミュニケーションの基本
■落ち着いて、顔を見て話してください。
⇒表情も、大きな手がかりの一つです。
⇒表情も、大きな手がかりの一つです。
■会話に集中できる環境を作ってください。
⇒話す時は、テレビなどはなるべく消しましょう。
⇒話す時は、テレビなどはなるべく消しましょう。
■一人の経験豊かな大人として接しましょう。
⇒本人のプライドを大切にしましょう。
■ゆっくり、はっきり話してください。
⇒言葉を理解するのも難しいのです。早口で話すのはやめてください。
■わかりやすい言葉で、短く話してください。
⇒ベラベラ続けて話されると理解できません。
⇒本人のプライドを大切にしましょう。
■ゆっくり、はっきり話してください。
⇒言葉を理解するのも難しいのです。早口で話すのはやめてください。
■わかりやすい言葉で、短く話してください。
⇒ベラベラ続けて話されると理解できません。
⇒少し待っていれば、言葉が出てくることもあります。
話し言葉・話しかけ方の工夫
失語症の人は、言いたいことがあっても、なかなか言葉が出てきません。何? 誰?と質問されても、答えるのは難しいので、質問の仕方を工夫してみましょう。
〈ポイント〉「はい」「いいえ」で答えられる質問をする
○ 仕事のことが気になっているの? → ううん
○ 家族のこと? → ううん
○ 病気のこと? → うん
〈ポイント〉用意された答えの中から選んでもらう
耳で聞いた言葉はすぐ消えてしまうので、答えを覚えていられないことがあります。書いたり絵を見せたりできないときには、自分の指を見せて、人差し指は何、中指は何、というように決めてどちらかを指差してもらうのもおすすめです。
〈ポイント〉他の言葉で言い換える
〈ポイント〉肯定と否定、両方の質問をしてみる
これでいいですか? → うん
それともダメですか? → うん
あれ? どっちかしら…?
このように答えがはっきりしないときは、繰り返し聞く、他の言葉で言い換えてみるなどの工夫のほか、周りの状況をみて確認する必要があります。
次回は話言葉以外のコミュニケーションの工夫と、失語症の人が利用できる制度やサービスについて紹介します。
それともダメですか? → うん
あれ? どっちかしら…?
このように答えがはっきりしないときは、繰り返し聞く、他の言葉で言い換えてみるなどの工夫のほか、周りの状況をみて確認する必要があります。
次回は話言葉以外のコミュニケーションの工夫と、失語症の人が利用できる制度やサービスについて紹介します。
最終回 話し言葉以外の手段・利用できる制度やサービス
参考文献
- 失語症についてもっと知りたい人のために
-
「NPO法人 言語障害者の社会参加を支援するパートナーの会 和音」
ホームページ: http://www.wa-on.jp/
失語症があっても豊かな生活が送れる社会の実現を目指して設立されたNPO法人。失語症会話パートナー養成やコミュニケーション講座の開講のほか、失語症の人や家族が利用できるサービスも提供しています。