今月の特集 失語症の人と話そう
第2回 失語症の人とともに暮らすために
お互いが快適に暮らすための3つのヒント
失語症の家族との生活で気をつけることは何でしょう? お互いが快適に暮らすための3つのヒントをご紹介します。
【ヒント1】コミュニケーションのとり方を工夫しましょう。
まず家族のあなたが失語症の人の言葉の状態を知り、適切なコミュニケーションの方法を工夫しましょう。そうすることが、失語症の人に安心感をもたらします。それがことばのリハビリの原点です。
(コミュニケーションの方法については、次週、紹介します)
(コミュニケーションの方法については、次週、紹介します)
【ヒント2】ストレスを溜め込まないようにしましょう。
イライラ、落ち込み、怒り、悲しみ、後悔など、マイナスの気持ちが積み重なると、失語症の人にもきつく接してしまいがちです。また自分の健康も損なわれてしまいます。そんな気持ちを溜め込まないように、次のようなことを試してみてください。
例:好きなテレビ番組を見る、好きなものを食べる、大声で歌ってみる、体操をする、ガーデニングをする、スポーツクラブに行く、買い物に行くなど
(2)誰かに自分の気持ちを話してみましょう。
例:家族、友人、家族の会、相談機関など
(3)自分の気持ちを素直に失語症の人に伝えましょう。
例:「お話がわからなくて、ごめんね」
例:家族、友人、家族の会、相談機関など
(3)自分の気持ちを素直に失語症の人に伝えましょう。
例:「お話がわからなくて、ごめんね」
例:家族、友人、役所、支援センター、ボランティアセンターなど
【ヒント3】失語症の人の自立を助けましょう
失語症の人が自立すれば家族の負担も軽くなりますし、本人も自信がつき自尊心(プライド)を保つことができます。
(1)本人が自分でできることは、時間がかかってもなるべく自分でやってもらいましょう(着替え、身繕い、簡単な家事など)。
(2)家で一人で過ごすこと、一人で外出することなどに、少しずつ慣れてもらいましょう。その際、危険・緊急の場合の対処方法などを考えておきましょう。
(3)失語症の本人に関係すること、家のことなどは、本人を交えて相談しましょう。
次回は、コミュニケーションのとり方について、具体的に紹介します。
(1)本人が自分でできることは、時間がかかってもなるべく自分でやってもらいましょう(着替え、身繕い、簡単な家事など)。
(2)家で一人で過ごすこと、一人で外出することなどに、少しずつ慣れてもらいましょう。その際、危険・緊急の場合の対処方法などを考えておきましょう。
(3)失語症の本人に関係すること、家のことなどは、本人を交えて相談しましょう。
次回は、コミュニケーションのとり方について、具体的に紹介します。
第3回 コミュニケーションの工夫
参考文献
- 失語症についてもっと知りたい人のために
-
「NPO法人 言語障害者の社会参加を支援するパートナーの会 和音」
ホームページ: http://www.wa-on.jp/
失語症があっても豊かな生活が送れる社会の実現を目指して設立されたNPO法人。失語症会話パートナー養成やコミュニケーション講座の開講のほか、失語症の人や家族が利用できるサービスも提供しています。