今月の特集 介護を支えるロボット
第1回 介護とロボットの関係
近未来・テクノロジーの代名詞でもあるロボット。
ちなみに、鉄腕アトムの誕生日は4年前の2003年4月3日。マンガの世界ではありますが、すでにアトムは完成している時代になっています。
現実の世界を見てみると、どうやらすでにロボットの時代は来ています。介護や福祉の現場でもロボットが実用化されているのをご存じですか?
メーカーの工場などでは、70年代から普及した産業用ロボットがもはや無くてはならない存在となっています。最近では、一般市民でも購入できる愛玩用ロボットやお掃除ロボットなど、生活のなかでも身近な存在になりつつあります。
近年、介護や福祉の現場をサポートする、さまざまなロボットが研究・開発されています。すでにデパートや専門店などで市販されているものもあります。
今回の特集では、介護を支えるロボットのうち、実用化・市販されているロボットについて注目して紹介していきます。
介護・福祉の現場で働くロボット
現在、日本で製造されているロボットの生産額は4,060億円(2001年)。そのほとんどが製造業分野でのロボットです。
しかし、日本ロボット工業会の予測では、2025年に日本のロボット市場は約20倍に成長し、医療・福祉分野だけでも1兆円規模になると予測されています。それだけ期待されている分野と言えるでしょう。
また、介護を行うロボットといっても、いろいろな種類があります。本人の残存機能を支援するロボット、介助者をサポートするロボット、リハビリテーションを支援するロボット、セラピーを行うロボットなどが主なものとして挙げられます。
しかし、日本ロボット工業会の予測では、2025年に日本のロボット市場は約20倍に成長し、医療・福祉分野だけでも1兆円規模になると予測されています。それだけ期待されている分野と言えるでしょう。
また、介護を行うロボットといっても、いろいろな種類があります。本人の残存機能を支援するロボット、介助者をサポートするロボット、リハビリテーションを支援するロボット、セラピーを行うロボットなどが主なものとして挙げられます。
介護のロボット開発は現場から
介護現場で使用するロボットの場合、「現場を相当知っていないとできない」といわれています。その理由の一つは安全性の確保です。
介護を行うロボットは、本体に直接身体が触れることもあるため、とりわけ安全性が重視されています。特に、操作する人が本人(高齢者、障害者、患者)である場合は、開発者が思いもしなかった問題が起こることもあるのでなおさらです。
それだけに、開発時に解決すべき問題点は多く、10年以上のの研究や実験を積み重ねて開発されてロボットも数多くあります。
また、使う側の心理的な問題もロボット開発の大きな課題です。
これまで、当たり前にできていた日常の動作が、老化や障害などによって図らずも自力ではできなくなってしまった。このような事から介助の必要が生まれます。
しかし、介助が必要とはわかっていても、食事や排泄などで他人の手を借りることに心理的に抵抗がない人はわずかでしょう。
家族や介護職から介助を受けることが嫌と感じる人ならば、「よりによってロボットに助けてもらうとは…」と屈辱感を感じても、おかしなこととは言えないと思います。
介助は、本人(もしくは介助者)の意思をかなえる事が目的なので、例えロボットの力で介助そのものが快適になったとしても、押しつけであっては支援にならないのです。
現在、介護の現場で活用されているロボットに共通していることは、いずれも行為を行う人間が主役であり、ロボットが黒子(脇役)であるという視点が入っていることです。
次回からは、日本で開発され、介護の現場ですでに実用化されているロボットについて紹介していきます。
介護を行うロボットは、本体に直接身体が触れることもあるため、とりわけ安全性が重視されています。特に、操作する人が本人(高齢者、障害者、患者)である場合は、開発者が思いもしなかった問題が起こることもあるのでなおさらです。
それだけに、開発時に解決すべき問題点は多く、10年以上のの研究や実験を積み重ねて開発されてロボットも数多くあります。
また、使う側の心理的な問題もロボット開発の大きな課題です。
これまで、当たり前にできていた日常の動作が、老化や障害などによって図らずも自力ではできなくなってしまった。このような事から介助の必要が生まれます。
しかし、介助が必要とはわかっていても、食事や排泄などで他人の手を借りることに心理的に抵抗がない人はわずかでしょう。
家族や介護職から介助を受けることが嫌と感じる人ならば、「よりによってロボットに助けてもらうとは…」と屈辱感を感じても、おかしなこととは言えないと思います。
介助は、本人(もしくは介助者)の意思をかなえる事が目的なので、例えロボットの力で介助そのものが快適になったとしても、押しつけであっては支援にならないのです。
現在、介護の現場で活用されているロボットに共通していることは、いずれも行為を行う人間が主役であり、ロボットが黒子(脇役)であるという視点が入っていることです。
次回からは、日本で開発され、介護の現場ですでに実用化されているロボットについて紹介していきます。
第2回 セラピーを支えるロボット(パロ)