今月の特集 「がんばらない介護」でゆとりある生活を
第3回 「がんばらない介護」のコツ
前回は、あなたのココロとカラダの健康をチェックするためのポイントを紹介しました。自分自身としっかり向き合い、今の状態をしっかりと把握することが、健康で介護を続けるための第一歩です。
さて今回は、在宅介護を続けるうえで大切な「がんばらない介護」のコツを、実際に介護をしている人の経験談も紹介しながら、考えていきたいと思います。今回もこれまで同様、別府明子先生にご協力いただきました。
1.まわりの人を頼る
〈別府先生のアドバイス〉
長い介護生活を自分1人だけで乗り切るのはとてもつらいものです。まわりに手伝ってくれる人、話だけでも聞いてくれる人がいれば、負担は大きく軽減されます。
また、サービスを利用するにしても、何日も前から予約しなければならないため、突発的な用事には対応できません。そんなときに協力してくれる人がいると、とても心強いでしょう。
とはいえ、往往にして家族や親戚は協力的でない場合が少なくありません。そこで、地域で行われている介護者教室などに積極的に参加することをおすすめします。同じ境遇にある仲間を見つけておくと、いざというときにとても頼りになります。お互いの苦労が分かるだけに、気兼ねなく助け合う関係が生まれるでしょう。
長い介護生活を自分1人だけで乗り切るのはとてもつらいものです。まわりに手伝ってくれる人、話だけでも聞いてくれる人がいれば、負担は大きく軽減されます。
また、サービスを利用するにしても、何日も前から予約しなければならないため、突発的な用事には対応できません。そんなときに協力してくれる人がいると、とても心強いでしょう。
とはいえ、往往にして家族や親戚は協力的でない場合が少なくありません。そこで、地域で行われている介護者教室などに積極的に参加することをおすすめします。同じ境遇にある仲間を見つけておくと、いざというときにとても頼りになります。お互いの苦労が分かるだけに、気兼ねなく助け合う関係が生まれるでしょう。
2.息抜きの時間、趣味の時間をつくる
〈別府先生のアドバイス〉
介護だけの生活ではエネルギーが枯れてしまいます。生活にちょっと変化をもたせてみませんか? 自分で自分をねぎらい、ほめてあげることも大切です。日頃のがんばりに対して、自分へのご褒美として欲しかったものを奮発して買うのもよいでしょう。
また、自分の趣味の時間、息抜きの時間をもつことも、長い介護生活を乗り切るために欠かせません。
介護だけの生活ではエネルギーが枯れてしまいます。生活にちょっと変化をもたせてみませんか? 自分で自分をねぎらい、ほめてあげることも大切です。日頃のがんばりに対して、自分へのご褒美として欲しかったものを奮発して買うのもよいでしょう。
また、自分の趣味の時間、息抜きの時間をもつことも、長い介護生活を乗り切るために欠かせません。
3.介護がラクになる工夫をしよう
〈別府先生のアドバイス〉
同じ介護をするなら、少しでも楽に、なおかつお互いにとって快適な時間にしたいものです。ちょっとしたアイデアや工夫がそれを助けてくれます。
また、専門家の意見や本に書いてある内容は、あなたに合わなければ、必ずしもそのとおり実行する必要はありません。
私の場合、義父を介護しているとき、畳の上に失禁してにおいが消えず困ったことがあります。そこですぐに拭き取れるようにリノリウムを敷きました。保健師からは転倒する危険があると言われましたが、実際にはそうしたことには至らず、失禁してもしみこまず、拭き取るだけですみ、排泄ケアがとても楽になりました。
いずれにしても、人の言うことを鵜呑みにせず、自分なりによく考える力を養っておくことが大切でしょう。
同じ介護をするなら、少しでも楽に、なおかつお互いにとって快適な時間にしたいものです。ちょっとしたアイデアや工夫がそれを助けてくれます。
また、専門家の意見や本に書いてある内容は、あなたに合わなければ、必ずしもそのとおり実行する必要はありません。
私の場合、義父を介護しているとき、畳の上に失禁してにおいが消えず困ったことがあります。そこですぐに拭き取れるようにリノリウムを敷きました。保健師からは転倒する危険があると言われましたが、実際にはそうしたことには至らず、失禁してもしみこまず、拭き取るだけですみ、排泄ケアがとても楽になりました。
いずれにしても、人の言うことを鵜呑みにせず、自分なりによく考える力を養っておくことが大切でしょう。
最終回 ハッピーエンドの介護を迎えるために
【別府明子(べっぷ・あきこ)】
- 「がんばらない介護生活を考える会」をもっと知りたい方は、こちらまで
-
ホームページ:http://www.gambaranaikaigo.com/
※9月25日は、介護の日。イベントも開催されますので、詳細はホームページをご覧ください。
-
『私のがんばらない介護生活』(「私のがんばらない介護生活」出版委員会)、中央公論新社、価格¥1,000(税別)
読売新聞でシリーズ広告として展開してきた「がんばらない介護生活」の体験談が一冊の本になりました! 全国の介護者から寄せられたたくさんの声の中から60話を収めています。介護を続けていく自信と勇気の源が詰まった一冊です。