今月の特集 認知症の方を支える場
第3回 若年期認知症デイサービス 陽溜まりの会
今回は、介護保険のサービスではありませんが、若年期認知症(64歳以下の認知症)の方とそのご家族を対象にしたデイサービスを紹介します。
会を支えるサポーターの力
朝10時、サポーターが集まり準備が始まります。この日は16名が集まりました。サポーターの大半は家族の会の世話人ですが、医師や社会福祉士といった専門職の他、介護や看護の学生や知的障害の方、県市職員などメンバーは多彩です。みなさんボランティアで会の運営を手伝ってくれています。
11時ごろから、参加者が集まり始めました。受付で参加費500円を払い、ネックホルダーをもらいます。ネックホルダーには名前が書かれています。ひもの色は、ご本人が黄色、ご家族が緑、サポーターが赤と決まっています。若年期認知症の方は介護する側とされる側の年齢が近いので、ネックホルダーの色に頼らないと、誰が認知症の方か見分けられません。
この日会場に集まった参加者は、ご本人14名、ご家族20名。サポーターと来訪者を加えると総勢60名にもなりました。会場の広い会議室が、人でいっぱいです。
11時15分に会がスタート。まず、全員が自己紹介を行いました。ご本人もしくは家族が、自分の名前とともに1か月のできごとなどを報告します。自己紹介が終わると、ちょうどお昼になりました。お昼ご飯の弁当をサポーターが配ります。お茶出しから食後のデザートにいたるまでサポーターが行います。この配慮に満ちた行動は、ここがご本人にとっても、また家族にとっても、安らげる場所であろうとするからです。
みんなの笑顔を保障してくれる場
2時間後、サポーターが用意したおやつを食べ、歌を歌って午後4時に閉会になりました。「ありがとう、またね」。1か月後の再会を約束して、みんなが笑顔で帰っていきました。
若年認知症は、高齢者の施設では、利用を断られることも多く、またご本人も他の方と年齢が離れていることから違和感を感じることが多いといわれています。また、年齢が若いということから、ご家族の悩みも高齢者を介護する家族とは異なります。社会的認知がまだまだ少ない中で、このようなデイサービスはご本人にとっても、そして家族にとっても貴重な場になっています。
第4回 通所介護施設 デイサービスセンター エンゼルヘルプ浅草[5階]
若年認知症は、高齢者の施設では、利用を断られることも多く、またご本人も他の方と年齢が離れていることから違和感を感じることが多いといわれています。また、年齢が若いということから、ご家族の悩みも高齢者を介護する家族とは異なります。社会的認知がまだまだ少ない中で、このようなデイサービスはご本人にとっても、そして家族にとっても貴重な場になっています。
第4回 通所介護施設 デイサービスセンター エンゼルヘルプ浅草[5階]
- 陽溜まりの会(認知症の人と家族を支える会・広島県支部)
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電話082-240-5605 ファクス082-249-3282
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