今月の特集 認知症の人を支える場
第1回 認知症の方のためのデイサービス
在宅で暮らすお年寄りにとって、デイサービスはよく利用するサービスの1つです。デイサービスをうまく使って、ご本人の自立を支援し、QOL(生活の質)を高めたり、ご家族にとってはレスパイトという意味もあるでしょう。
しかし、認知症がある人の場合、デイサービスを利用しようと思っても、それを理由に断られたり、反対に「うちの人は混乱が激しいから無理……」とあきらめることがあるかもしれません。
そこで、今月の特集では、日中、認知症の方がイキイキ過ごすことができ、元気が出るような場を紹介します。
しかし、認知症がある人の場合、デイサービスを利用しようと思っても、それを理由に断られたり、反対に「うちの人は混乱が激しいから無理……」とあきらめることがあるかもしれません。
そこで、今月の特集では、日中、認知症の方がイキイキ過ごすことができ、元気が出るような場を紹介します。
認知症の方だけを対象にしたデイサービスがあります
2006年度の介護保険の改正で、地域密着型サービスの1つに、認知症対応型通所介護ができました。これは、居宅要介護者(在宅で介護が必要な認知症の方)だけを対象にしたデイサービスで、老人デイサービスセンターなどの施設に通って、入浴・排泄・食事などの介護や日常生活上の世話や機能訓練が受けられるサービスです。
認知症の方が過ごしやすいように、定員が少なく(10人前後)、個別の関わりをしているところが多いようです。
認知症の方が過ごしやすいように、定員が少なく(10人前後)、個別の関わりをしているところが多いようです。
利用の仕方
介護保険のサービスですので、要介護認定を受けていることが前提となります(もしも、要介護認定を受けていない方は、まずはお近くの市区町村で介護保険の申請をし、要介護認定を受けてください)。
ご本人、ご家族、ケアマネジャー、施設担当者などと相談し、利用を検討します。できれば、利用の前にご本人とともに施設へ見学に行き、施設担当者に話を聞くとともに、ご本人が楽しく過ごせる場であるかどうか、ご本人の意見も聞いて検討します。
また、送迎はあるか、時間の延長ができるかなども併せて確認しましょう。
ご本人、ご家族、ケアマネジャー、施設担当者などと相談し、利用を検討します。できれば、利用の前にご本人とともに施設へ見学に行き、施設担当者に話を聞くとともに、ご本人が楽しく過ごせる場であるかどうか、ご本人の意見も聞いて検討します。
また、送迎はあるか、時間の延長ができるかなども併せて確認しましょう。
料金の目安
介護保険のサービスですので、利用料は要介護度によって異なります。ここでは一例を示しますが、施設ごとに多少料金が異なるので、詳しくは利用される施設に直接お問い合わせください。
施設A | 要介護3 | 1,802円 (基本料金1,175円、入浴料50円、機能訓練料金27円、食費550円) |
施設B | 要介護3 | 1,699円 (基本料金1,246円、入浴料53円、食費400円) |
施設C | 要介護3 | 1,718円 (基本料金965円、入浴料53円、食費600円、レクリエーション費100円 |