今月の特集 介助者にやさしいクルマ
第4回 でも、高いんでしょう?
実際のところ、一番気になるのは、お金のことかもしれません。自動車は決して安い買い物ではないので、慎重に選ぶ方も多いでしょう。
福祉車両の場合、基本となる車両本体の価格に、福祉車両としての架装費用、そして個別に取り付けるものがあればその改造費用がかかります。もちろん維持費もかかりますので計算に入れておく必要があります。
購入時のポイントは「必要な機能を最初に取り付けること」と「国や自治体の優遇措置を調べておくこと」です。
今月の特集では、トヨタ自動車株式会社フリート営業・特装部の泰松潤さんとトヨタハートフルプラザ東京の川合友継さんに、日々の介助を楽に行ううえで、介助者が使いやすいクルマについて、アドバイザーの視点からお話を伺いました。
基本は「最初に取り付ける」こと
注意しなければいけないことが一つあります。それは、自動車を購入した後で装置を改造で取り付けると、新車で福祉車両を購入する場合の2〜3倍くらいの費用がかかるということです。
また、リフトアップシートなどは、コンピューター制御されているため、後からの取り付けそのものが難しく、注意が必要です。
また、リフトアップシートなどは、コンピューター制御されているため、後からの取り付けそのものが難しく、注意が必要です。
さまざまな減免や助成制度
いざ自動車を買うとなると、クルマそのものの代金のほかに、税金や維持費などさまざまな費用がかかります。福祉車両の場合、障害者手帳の有無などにもよりますが、表のように税の減免のほか、国や地方自治体、社会福祉協議会などからの各種助成措置があります。うまく活用すると、車種にもよりますが、架装費用をほぼ相殺できるくらいの税の減免が受けられます。
お住まいの市区町村によって減免や助成の金額が異なりますので、自動車の購入時には販売店や、市区町村の障害福祉担当などに聞いたりして確認しましょう。
◇優遇制度の一例
※それぞれに条件がありますので、詳しくは確認してください。
お住まいの市区町村によって減免や助成の金額が異なりますので、自動車の購入時には販売店や、市区町村の障害福祉担当などに聞いたりして確認しましょう。
◇優遇制度の一例
※それぞれに条件がありますので、詳しくは確認してください。