今月の特集 知っていますか? レビー小体型認知症
第3回 レビー小体型認知症の関わり方のポイント
レビー小体型認知症は、介護者の関わり方次第で症状に悪影響を与えたり、落ち着いたりするといわれます。そこで今回は、介護を難しくさせる特徴的な3つの症状に対して、どのように関わればよいかを紹介します。
見えないものが見える(幻視に対して)
レビー小体型認知症の症状の1つに、幻視といわれる、実際にはないものが見えるという症状があります。よく見えるものは、虫や小動物、人(子ども)などです。
このようなものが見えると言われたときは、それを否定しないことが大切です。本人には見えているのですから、「何もありませんよ」「何言ってるの!」などと否定すれば、余計に混乱してしまいます。
本人が幻視に対して怖がっているときや興奮しているときは、よく話を聞いてあげて、安心させるように関わってください。あなたがその幻視に対して、追い払ったり、やっつけたりする行動をとることもよいでしょう。
反対に、本人が怖がっていない場合は、否定することも1つの手です。介護者が存在しないことを説得するうちに、本人も幻視だということを認め、安心感につながるからです。
いずれの場合も、本人に安心感をもってもらうことが大切です。そのために、本人の話をよく聞くという関わりが介護者には求められます。
このようなものが見えると言われたときは、それを否定しないことが大切です。本人には見えているのですから、「何もありませんよ」「何言ってるの!」などと否定すれば、余計に混乱してしまいます。
本人が幻視に対して怖がっているときや興奮しているときは、よく話を聞いてあげて、安心させるように関わってください。あなたがその幻視に対して、追い払ったり、やっつけたりする行動をとることもよいでしょう。
反対に、本人が怖がっていない場合は、否定することも1つの手です。介護者が存在しないことを説得するうちに、本人も幻視だということを認め、安心感につながるからです。
いずれの場合も、本人に安心感をもってもらうことが大切です。そのために、本人の話をよく聞くという関わりが介護者には求められます。
夜中に起きる、興奮する(睡眠障害に対して)
睡眠時の障害は、レビー小体型認知症の特徴的な症状です。夜眠っているときに、突然大声をあげたり、寝言を叫んだりします。また、目をつぶったまま手足をばたつかせたり、飛び起きることもあります。
これらの行動の原因は、悪夢をみていることがほとんどです。しかし、だからといって、すぐに揺り起こすことは逆効果です。急に起こされると、悪夢と現実が混同して余計に混乱や興奮してしまうからです。
関わり方のポイントは、本人が自然に起きるように導くことです。たとえば、部屋の電気をつけて明るくしたり、目覚まし時計を鳴らすのもよいでしょう。家族は本人が急に大声をあげて飛び起きるので慌ててしまいますが、落ち着いて関わることが大切です。
また、夜にぐっすり寝むれるように、昼間にしっかり起きて活動することも大切です。生活リズムを規則正しく保ち、昼間に楽しい活動や心地よい気持ちにさせるよう(不安や嫌なことがあると悪夢を見やすい)心がけましょう。
なお、夜中に起きるからといって睡眠剤を用いることは、副作用などの悪影響がみられることもあるため、慎重に行わなければなりません。
これらの行動の原因は、悪夢をみていることがほとんどです。しかし、だからといって、すぐに揺り起こすことは逆効果です。急に起こされると、悪夢と現実が混同して余計に混乱や興奮してしまうからです。
関わり方のポイントは、本人が自然に起きるように導くことです。たとえば、部屋の電気をつけて明るくしたり、目覚まし時計を鳴らすのもよいでしょう。家族は本人が急に大声をあげて飛び起きるので慌ててしまいますが、落ち着いて関わることが大切です。
また、夜にぐっすり寝むれるように、昼間にしっかり起きて活動することも大切です。生活リズムを規則正しく保ち、昼間に楽しい活動や心地よい気持ちにさせるよう(不安や嫌なことがあると悪夢を見やすい)心がけましょう。
なお、夜中に起きるからといって睡眠剤を用いることは、副作用などの悪影響がみられることもあるため、慎重に行わなければなりません。
歩行が危なっかしい(転倒に対して)
小股で歩く、つまずくなどの歩行困難はパーキンソン症状の1つです。完全になくすことはできませんが、抗パーキンソン病薬を服用したり、「パーキンソン体操」と呼ばれる運動をして身体機能を低下させないように心がけることが大切です。また、介護保険の訪問リハビリテ−ションや医療保険の訪問マッサージを利用することも1つの手です。
また、つまずきやすいものを取り除いたり、手すりをつけるなど、家の中の環境整備を行ったり、ズボンの裾などひっかかりやすい衣服を見直すなどの工夫も大切です。
見過ごされやすいことに、爪の手入れがあります。巻き爪などは、きちんと手入れして治すことで転倒の危険性を軽減できます。
以上、レビー小体型認知症の代表的な3つの症状(幻視、睡眠障害、歩行困難)についてみてきましたが、いずれも介護者は落ち着いて、優しく対応することが大切です。また、これ以外にもさまざまな症状がありますので、家庭での様子をメモして、受診の際に医師に相談するようにしましょう。
次回は家族会の活動や講演会の紹介をします。
また、つまずきやすいものを取り除いたり、手すりをつけるなど、家の中の環境整備を行ったり、ズボンの裾などひっかかりやすい衣服を見直すなどの工夫も大切です。
見過ごされやすいことに、爪の手入れがあります。巻き爪などは、きちんと手入れして治すことで転倒の危険性を軽減できます。
以上、レビー小体型認知症の代表的な3つの症状(幻視、睡眠障害、歩行困難)についてみてきましたが、いずれも介護者は落ち着いて、優しく対応することが大切です。また、これ以外にもさまざまな症状がありますので、家庭での様子をメモして、受診の際に医師に相談するようにしましょう。
次回は家族会の活動や講演会の紹介をします。
- もっと詳しく知りたい方へ
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○家族会に参加してみませんか
家族の交流や情報交換を目的に、月に1回家族会を開催しています。
日時:毎月第3週目・木曜日 17:00〜18:00
場所:メディカルケアコートクリニック(横浜市青葉区荏田西3−23−25)
参加費:無料
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○引用・参考図書
小阪憲司著、レビー小体型認知症家族を支える会編集
『知っていますか? レビー小体型認知症』 メディカ出版 -
※家族会の参加方法、本の購入は、下記へお問い合わせください。
レビー小体型認知症家族を支える会 TEL:045-914-7087
http://www.dlbf.jp