今月の特集 知っていますか? レビー小体型認知症
第2回 レビー小体型認知症の医学知識
全認知症の中の20%を占めると言われるレビー小体型認知症。しかし、日本で知られるようになったのは最近で、まだ医師でさえ正しく診断するのが難しいとも言われています。うつ病と言われたが薬を飲んだらさらに調子が悪くなった、アルツハイマー病と診断されたが幻視や睡眠障害がある……。そのような場合、レビー小体型認知症である可能性もあります。そこで今回は、レビー小体型認知症の医学知識について学んでいきます。
レビー小体型認知症の診断は難しい
レビー小体型認知症は、近年になって注目されはじめた認知症であるため、医師がこの病気を知らないこともあります。また、症状が多様で個別性が高いということも、診断の難しさにつながっています。
たとえば、初期にはパーキンソン症状が現れ、中期から幻視や認知障害が出現する場合と、まったく逆に初期に幻視等が現れ、中期からパーキンソン症状が現れる場合もあります。また、幻覚や妄想が強く現れる場合や、抑うつ症状が長く続く場合もあります。
これらの症状からレビー小体型認知症は、(1)アルツハイマー病、(2)パーキンソン病、(3)統合失調症、(4)うつ病などとよく誤診されます。なお、誤診の結果、合わない薬を飲んだためにさらに症状が悪化するということも少なくありません。
たとえば、初期にはパーキンソン症状が現れ、中期から幻視や認知障害が出現する場合と、まったく逆に初期に幻視等が現れ、中期からパーキンソン症状が現れる場合もあります。また、幻覚や妄想が強く現れる場合や、抑うつ症状が長く続く場合もあります。
これらの症状からレビー小体型認知症は、(1)アルツハイマー病、(2)パーキンソン病、(3)統合失調症、(4)うつ病などとよく誤診されます。なお、誤診の結果、合わない薬を飲んだためにさらに症状が悪化するということも少なくありません。
病院は何科にいけばいいの?
レビー小体型認知症も認知症の1種類なので、認知症の専門医を訪ねることをおすすめします。しかし、一言で専門医といっても、さまざまな診療科にいます。たとえば、精神科、脳神経外科、老年科、神経内科などがあります。最近では「もの忘れ外来」「認知症外来」といった科を掲げている病院もありますので、わかりやすいでしょう。
とはいえ、前述のとおり、レビー小体型認知症は専門医でも正しく診断することが難しいという現状もあります。そのため、レビー小体型認知症家族を支える会に相談したり、書籍『知っていますか? レビー小体型認知症』などを参考に、医師を探してもいいでしょう(家族会、書籍の紹介は最後にあります)。
とはいえ、前述のとおり、レビー小体型認知症は専門医でも正しく診断することが難しいという現状もあります。そのため、レビー小体型認知症家族を支える会に相談したり、書籍『知っていますか? レビー小体型認知症』などを参考に、医師を探してもいいでしょう(家族会、書籍の紹介は最後にあります)。
治療について教えてください
治療は薬によって行われます。薬の種類は大きく分けてつぎの3種類です。(1)認知症に対する薬、(2)幻視や妄想などに対する薬、(3)パーキンソン症状に対する薬です。
ただし、レビー小体型認知症の人は、薬に対して過敏(薬が効きやすい)な人が多いため、処方は慎重に行う必要があります。もし、薬を飲んで調子が悪くなることがあれば、すぐに医師に相談することをお勧めします。
次回は関わり方のポイントをご紹介します。
ただし、レビー小体型認知症の人は、薬に対して過敏(薬が効きやすい)な人が多いため、処方は慎重に行う必要があります。もし、薬を飲んで調子が悪くなることがあれば、すぐに医師に相談することをお勧めします。
次回は関わり方のポイントをご紹介します。
- もっと詳しく知りたい方へ
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○家族会に参加してみませんか
家族の交流や情報交換を目的に、月に1回家族会を開催しています。
日時:毎月第3週目・木曜日 17:00〜18:00
場所:メディカルケアコートクリニック(横浜市青葉区荏田西3−23−25)
参加費:無料
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○引用・参考図書
小阪憲司著、レビー小体型認知症家族を支える会編集
『知っていますか? レビー小体型認知症』 メディカ出版 -
※家族会の参加方法、本の購入は、下記へお問い合わせください。
レビー小体型認知症家族を支える会 TEL:045-914-7087
http://www.dlbf.jp