今月の特集 知っていますか? レビー小体型認知症
第1回 レビー小体型認知症とは
認知症は早期発見・早期治療が、進行を遅らせるために大切だといわれます。特にレビー小体型認知症の初期から中期は、この病気の特徴に即した関わりやケアが重要といわれます。ところが、違う病気と診断され、発見・治療までに遠回りをしてしまうことが少なくないそうです。
そこで、今回の特集では、レビー小体型認知症について紹介し、早期発見・早期治療につなげるとともに、正しい関わりやケアについて学んでいきたいと思います。
そこで、今回の特集では、レビー小体型認知症について紹介し、早期発見・早期治療につなげるとともに、正しい関わりやケアについて学んでいきたいと思います。
全認知症の20%はレビー小体型認知症
テレビや映画で認知症について目にすることが多くなってきました。
現在、日本には認知症の方が215万人いると言われています。また、85歳以上の方の4人に1人は認知症になるということも知られています。
そのため、認知症サポーターの養成など、認知症の方を地域で支え、認知症になってもこれまでと変わらず、普通に住み慣れたわが家で暮らすための支援や活動が盛んに行われています。
そのような支援と同時に、認知症が病いだということも忘れてはなりません。認知症状をきたす原因疾患に即した治療やケアが行われる必要があります。認知症の原因疾患は約70種類もあると言われています。代表的な原因疾患にはアルツハイマー病や脳血管障害などがあげられますが、近年注目されている原因疾患に、レビー小体型認知症があります。
レビー小体型認知症は、1976年に小阪憲司氏(横浜ほうゆう病院院長)が発見した病気ですが、数年前からようやく日本でも注目されるようになりました。そのため、これまで症状が似ているパーキンソン病やアルツハイマー病と診断されていた人の中に、実はレビー小体型認知症であったと診断が変わる方も増えています。
正しく診断が行われるようになってきた昨今、全認知症の20%はレビー小体型認知症であることが判明し、今やアルツハイマー病、脳血管性認知症とともに、「3大認知症」と言われています。
現在、日本には認知症の方が215万人いると言われています。また、85歳以上の方の4人に1人は認知症になるということも知られています。
そのため、認知症サポーターの養成など、認知症の方を地域で支え、認知症になってもこれまでと変わらず、普通に住み慣れたわが家で暮らすための支援や活動が盛んに行われています。
そのような支援と同時に、認知症が病いだということも忘れてはなりません。認知症状をきたす原因疾患に即した治療やケアが行われる必要があります。認知症の原因疾患は約70種類もあると言われています。代表的な原因疾患にはアルツハイマー病や脳血管障害などがあげられますが、近年注目されている原因疾患に、レビー小体型認知症があります。
レビー小体型認知症は、1976年に小阪憲司氏(横浜ほうゆう病院院長)が発見した病気ですが、数年前からようやく日本でも注目されるようになりました。そのため、これまで症状が似ているパーキンソン病やアルツハイマー病と診断されていた人の中に、実はレビー小体型認知症であったと診断が変わる方も増えています。
正しく診断が行われるようになってきた昨今、全認知症の20%はレビー小体型認知症であることが判明し、今やアルツハイマー病、脳血管性認知症とともに、「3大認知症」と言われています。
レビー小体型認知症はどのような病気?
レビー小体型認知症の原因は、現在のところ不明です。
脳の中に「レビー小体」といわれる特殊な物質が中枢神経系に多数現れ、これが大脳皮質に広範に出現すると認知症になります。一方、レビー小体が脳幹を中心に現れるとパーキンソン病になります。いずれの場合も、レビー小体が存在することから、この2つの病気は、本質的には同じ病気だと考えられています。なお、認知症を伴うパーキンソン病のほとんどは、病理学的にはレビー小体型認知症です。
脳の中に「レビー小体」といわれる特殊な物質が中枢神経系に多数現れ、これが大脳皮質に広範に出現すると認知症になります。一方、レビー小体が脳幹を中心に現れるとパーキンソン病になります。いずれの場合も、レビー小体が存在することから、この2つの病気は、本質的には同じ病気だと考えられています。なお、認知症を伴うパーキンソン病のほとんどは、病理学的にはレビー小体型認知症です。
レビー小体型認知症の症状
レビー小体型認知症も認知症の1種ですから、もの忘れや理解力・判断力の低下がみられます。しかし、特徴的な症状は、幻視や認知の変動、パーキンソン症状、睡眠時の異常行動などがあげられます。なお、初期から中期にかけては、あまりもの忘れは目立たないことも特徴の1つです。
次回は医学知識についてご紹介します。
- もっと詳しく知りたい方へ
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○家族会に参加してみませんか
家族の交流や情報交換を目的に、月に1回家族会を開催しています。
日時:毎月第3週目・木曜日 17:00〜18:00
場所:メディカルケアコートクリニック(横浜市青葉区荏田西3−23−25)
参加費:無料
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○引用・参考図書
小阪憲司著、レビー小体型認知症家族を支える会編集
『知っていますか? レビー小体型認知症』 メディカ出版 -
※家族会の参加方法、本の購入は、下記へお問い合わせください。
レビー小体型認知症家族を支える会 TEL:045-914-7087
http://www.dlbf.jp