今月の特集 Murakami magicでハッピー介護食をつくろう!
最終回 作る人も食べる人もハッピーに!
最終回は、村上さんのハッピー介護食にかける思いをお伝えします。
きっかけはご自身の病
村上さんは、歯の治療がうまくなされてなかったことがきっかけで、10回にわたる口腔外科の手術を受けられました。その4年間は手術のつど、経管栄養、ミキサー食、きざみ食と段階をへて食事をとってきたそうです。
そのときの思いはひとことで言うと、「ちっともおいしくない!」。おいしくないから、食事をしたというウキウキした楽しさもなかったそうです。
そのときの思いはひとことで言うと、「ちっともおいしくない!」。おいしくないから、食事をしたというウキウキした楽しさもなかったそうです。
料理とは記憶
料理とは記憶を呼び起こす装置のようなものです。料理を食べるときや作るとき、それにまつわる思い出が呼び覚まされます。
お祝い事があった日の、ちらしずしやお赤飯。
暑い夏、目にも涼やかな、水ようかん。
寒い夜に手も温まった、天ぷらそば。
「ミキサー食では名前のない料理」も同然と村上さんは言います。何かわからない、名前のない料理では、食べようという気持ちが起こらないので、イヤイヤ口に運ぶだけです。
村上さんは、手術後、縫合の傷跡は痛むけれど、退院後はやっぱりおいしくて、料理らしくて、飲み込みやすい料理をつくると決意しました。そこから、「ちゃんと食べて、ちゃんと生きる」という思いが表出したそうです。
お祝い事があった日の、ちらしずしやお赤飯。
暑い夏、目にも涼やかな、水ようかん。
寒い夜に手も温まった、天ぷらそば。
「ミキサー食では名前のない料理」も同然と村上さんは言います。何かわからない、名前のない料理では、食べようという気持ちが起こらないので、イヤイヤ口に運ぶだけです。
村上さんは、手術後、縫合の傷跡は痛むけれど、退院後はやっぱりおいしくて、料理らしくて、飲み込みやすい料理をつくると決意しました。そこから、「ちゃんと食べて、ちゃんと生きる」という思いが表出したそうです。
介護食で「食べ力」をつける時代に
これまで村上さんは、妊娠中の人から赤ちゃん、幼稚園や小学校、栄養教諭、シニアまで、各世代に向けて「食べ力をつける」大切さを伝えてきました。今後は介護食で「食べ力」をつける時代が来るとおっしゃいます。
村上さんご自身の体験や介護のご経験から生まれた、「ハッピー介護食」。
ハッピー介護食を通じて、文字通り、食べる人もつくる人も笑顔になることを願っています。
村上さんご自身の体験や介護のご経験から生まれた、「ハッピー介護食」。
ハッピー介護食を通じて、文字通り、食べる人もつくる人も笑顔になることを願っています。
ご協力いただいた方
料理研究家。管理栄養士。県立福岡女子大学卒。東京と福岡でクッキングスタジオを主宰。3歳児から高齢者まで、多彩な料理教室を展開しながら、テレビ出演、出版、講演、商品開発と幅広く活躍。
空飛ぶ料理研究家 村上祥子のホームページ:
http://www.murakami-s.com/